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異世界では最推しになりたい

isekai deh asaioshi ni naritai

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表題作異世界では最推しになりたい

カイン・アシュフォード
24歳、ラーシュタリア王国宰相補佐
真木透
アイドル、異世界で神子候補

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

人間不信の宰相補佐×神子候補として召喚されたトラウマ持ち炎上アイドル

幼い頃の家庭環境が原因で、周りの気を引くため打算的に生きる癖がついている透は、現在人気急上昇中のアイドルのメンバーの一人。しかしある日、週刊誌に透のパワハラが捏造された記事が出たことで炎上してしまう。事務所の命令で活動休止にされ、自暴自棄になった透は、なぜか異世界へと飛び――神官たちによってラーシュタリア王国の神子「候補」として呼ばれたことを知る。裏切りばかりの元の世界に、戻る場所などない。今度こそ誰にも本当の姿など見せず、完璧に演じ切って神子に選ばれて見せると異世界での再起を誓った透は、有力な貴族がパトロンとしてバックにつくと選挙で有利になると言われ、侯爵家の息子であるカインに果敢に営業をかけに行く。しかしなぜかやたら嫌われ、辛辣な態度を取られてしまい――!?

作品情報

作品名
異世界では最推しになりたい
著者
福澤ゆき 
イラスト
510 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA
レーベル
Ruby collection
発売日
電子発売日
ISBN
9784048116527

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10

3.9

(50)

(29)

萌々

(8)

(2)

中立

(2)

趣味じゃない

(9)

レビュー数
9
得点
185
評価数
50
平均
3.9 / 5
神率
58%

レビュー投稿数9

アイドルのプロ根性は尊い

のっけオープニングから、福澤節。追い詰められてパニックになる主人公。転移元でも転移先でも、人から選ばれる為に頑張らなければならない役どころで、息苦しく恐怖指数高め。神子のバトルロワイヤルみたいな雰囲気でお話はスタートします。表紙のキラキラ感との落差よw

福澤先生の物語は、特に出だしは不穏なムードのものが多い。親によるネグレクトだったり、親戚たらいまわし等、不幸な子供が自分の心を見つめながら、人生を構築していくストーリー。本作も心の闇や痛みに対する解像度が高い。切望に似た承認欲求。。。

受けはアイドル/神子なのに、やややさぐれキャラ。仕事に対するプロ根性が尊い。手負いの猫のように警戒心の強い受けだけど、攻めの特殊能力もあって、徐々に心を開いていく。自分にしか懐かないって萌える。。。後半、攻めによる怒涛の推し活がおもろいw

終盤の展開、ライバルの神子が殺された理由がよく分からない。生贄って書かれてはいるけど唐突に感じました。もう少し背景の作り込みをしてもらった方が納得はしやすかったかと思います。

0

愛される事を渇望する元アイドルが神子になるまで

今回は宰相補佐と神子候補のお話です。

元アイドルの受様が神子候補として召喚された世界で
攻様に支えられ、皆に愛される神子となるまで。

母子家庭で育ちながら愛されなかった受様は
誰もに愛されるアイドルになりたいと
アイドルグループで王子様キャラを演じますが

苦楽を共にしてきたマネージャーに
彼を叱責した場面を悪意の恫喝動画として
週刊誌に売られた上

グループのセンターメンバーの不祥事の
スケープゴートにされます。

自暴自棄で街中を彷徨い野次馬に追われて
誤って歩道橋から落ちるのですが
見知らぬ場所で目覚めます。

混乱のままに立ち上がろうとした
受様のぐらついた体を支えてくれたのが
作り物のように美麗な容姿の攻様でした♪

受様は瘴気による災厄を祓う
神子の候補者として異世界に召喚され
他の3人の候補者とともに
選定の儀に臨んで欲しいと望まります。

神子に選ばれなければこの地の記憶が消えて
元の世界の元の時間に戻されるそうですが
スキャンダルの渦中に戻りたくない受様は
神子を目指す事になります。

果たして受様は唯一の存在になれるのか!?

WEB小説サイト「カクヨミ」掲載作に
加筆しての書籍化で

元神子を母に持つ攻様と元アイドルの受様の
異世界トリップファンタジーになります♪

受様は愛されアイドルとなるため
日常的に嘘をつくことも厭わなかった為
異世界でも穏やかな好青年を演じます。

受様に付いた神官は
他の候補者は出身州の領主が後継人をしており
支援がない受様は圧倒的不利で
候補者の資質と後継者の影響力から
最有力者は決まっていると言います。

そしてパトロンとなりえるのは
公爵家の養子で現国王と元神子の愛妾の間に
生まれた攻様だと言うのです Σ( ̄。 ̄ノ)ノ

受様は攻様の助力を得ようとしますが
攻様は受様が異界人だと信じておらず
胡散臭いと相手にしてくれません。

しかも受様は異界人のせいか魔力がなく
他の候補者のように神への祈りの言葉によって
魔法で瘴気を祓う事が出来ないのです。

こんなナイナイ尽くしの受様に
3人の神子候補者とそれぞれに付く神官
その支援者の思惑が絡まって進んでいきます。

どうやって神子に相応しい者と認められていくのか
好かれていない攻様とどうやって恋仲になれるか

素のままでは愛されないと思っている受様が
取り繕う姿こそが攻様の嫌悪となるのですが

受様が努力が攻様の見方を変えていきます。

そんな受様が民の支持を集めだしていくと
権力を求める者達の妨害が始まり
ハラハラ、ドキドキ&ワクワクMAX!!

攻様が受様の手を取り世界を救うまで
とても楽しく駒読ませて頂きました ヾ(≧▽≦)ノ

受様がアイドルとしてのファンサ精神を
神子競争戦で活かしているのも面白かったです。

1

主人公が辛いけど頑張って読んでみて!

もう誰も信じない。by透

電子書籍で買ったのですが、読めども読めども進まない。いったいどうなってるの〜?と思ったらあとがきに二段組みとのこと。
何日もかけて読みました。

主人公が追いつめられてギリギリなところや、頑張って頑張って駆け上がっていくところがハラハラドキドキです。
主人公をなぜそこまで苦しめるの?ってくらい辛い部分が長くて何度もあります。

すごく読み応えがありました。
現世であともう少しでドーム公演なところで裏切られ世間に追われ追いつめられるアイドルの透。

異世界に召喚されたら今度は神子選挙!?
もう誰も信じない透なので、誰にも嫌われないよう完璧な神子候補を演じて。前世と重なりますね。

いつまでも前世での過去がよみがえり引きずり辛いです。頑張っても頑張ってもマイナスまで落とされて。

前世の推しやアイドルの概念を活かし選挙活動はまるで現場?握手会やらグッズまで!

もう誰も信じない透(しつこい?)がようやく信じられるかも?本当の素の自分でいて受け止めてくれる存在が表れたと思ったら…。

集団心理は恐ろしいですね。やはり透は死ぬしかないのか?また裏切られたのか?何を頑張ってもダメなのか…。

愛されたい受け入れられたい、それだけなのに。
過去の境遇から人の顔色をうかがったり求められる性格を演じて裏目に出て。

最後が駆け足気味で、そここそ詳しく!
ですがカインが有能すぎるので丸く収まって良かったです。

もう誰も信じないなんて言わないよ絶対な透ですね。

それにしても長かった。

3

やっと出会った、「絶対的味方」。アイドル×異世界ファンタジー

評価は神寄りです。
(せっかくのこのボリューム、ページ数ならもっともっともっと、
カイン(攻め)視点で透に心惹かれていく様子、
二人のラブ面も見たかった、という欲が)

電子限定SSも含めて全695ページ(!!)、
ものすごいボリューム、読み応えでした。

一週間ほどかけて読み終え、ついに、やっとやっと
透(受け)が「絶対的な味方」を見つけるエンドに胸いっぱい。。

前半部分、透が信頼していた”あの人”に裏切られ、
全てを失い落ちてゆく様の描き方、心を抉られました。
読んでいて辛く、キツかった...

想像はできるけれど、実感はいまいち持ちづらいアイドル稼業の裏、
闇の部分をまざまざと見せつけられた気がします。

この後異世界への転移があるー
と展開は読めていても、臨場感ある文章にドキドキハラハラしっぱなしでした。

ラブ面では、イチャラブの少なさにはやっぱり物足りなさを
感じてしまうものの...
互いに反発し合っていた二人が徐々に徐々に心の距離を近づけていく様子は、
ときめきに満ちていたー...!(*´◒`*)

透視点だけでなく、カイン視点もあるため透への見方の変化が
より分かりやすく、共感を持って見られたなと思います。

現実世界の「◯◯◯総選挙」よろしく、
異界で行われる神子選定。

何がなんでもこの世界に残りたい(元の世界には帰れない)理由のある透の
頑張り、そのアイデアがちゃんと彼の職業=アイドルに紐づいているのも
楽しかった♪

ペンライトがなんだか荘厳さを兼ねた名前、
仰々しいネーミングになっていたのに笑いましたw

青いペンライトが当たりを埋めつくし、
透の歌声を皆が聞いている風景...

イラストも美しかったですし、それを描いた福澤ゆき先生の文章も
さーーっとその場面が脳内にイメージできるもので、
素晴らしかったなあ...と。

さらに物語を盛り上げてくれていたのが、異世界で起こる事件と
終盤明らかにされる透の魔力の謎です。

なぜ透は魔力が圧倒的に少なく、
他の神子と違い「触れる」だけでは癒せないのか。
なぜ、”歌うことで癒す”という異能を持っているのか。
(↑これ、もともと透「アイドル」だからこの設定なのだと思っていたけど、
見事に裏切られてあっぱれ!でした…!)

そして、選ばれし神子が”瘴気を払う”という現象の裏に
隠されていた実態。

怒涛のように明らかになる事実に、
「そうだったのーーー!」と思わず声が出、膝を打ちたくなる。
大興奮の展開でした。

...ところで結局、あの人の代わりに亡くなった人は、誰だったの。。?
あの人が亡くなった原因とは?

等々、(後半ちょっと疲れてきていたので、私がきちんと
読み込めていないだけかもしれません;)
ポツポツと部分的に疑問に思うところはあったものの。

不憫受けが、どうしても欲しかった愛、
「絶対的な味方」を手に入れ、夢を現実にするまで。

鮮やかに輝く景色が目の前に広がって見えるような、
そんな素敵なアイドル×異世界ファンタジーでした・:*+.

+個人的に、脇キャラ・透のお世話係の「実は魔力つよつよ」
ベネディクトが大のお気に入り!
ベネディクトの庇護欲が透への恋慕に変わるのではないか、、と、
途中まで期待半分・ドキドキ半分で読んでいました(〃∇〃)

3

No Title

かなりのボリュームで、とてもよみごたえのある作品でした。

嘘を見抜く能力をラーシュタリア王国の宰相のカイン・アシュフォードと、スキャンダルで活動停止中に王国の神子として召喚されたアイドルの真木透とのお話です。

週刊誌に透のパワハラが捏造された記事が出たことで炎上してしまうのですが、なぜか、異世界へと入り込んでしまうというストーリー展開です。そこで、神官たちによってラーシュタリア王国の神子「候補」として呼ばれたことを知るというファンタジー色のつよい作品になっています。

冒頭から、いろいろなことが起こるので、たのしくよめました。

ページ数がおおいので、出来事や、登場人物の心情などが、しっかりと描かれているのがよかったです。

4

この作品が収納されている本棚

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