電子限定かきおろし付
ろじ先生の作品、どの作品を読んでも胸にじわじわ沁みる所が必ずあって大好きです。
今回も最後まで読破した後にタイトルを見返し、うぅん!!と唸りました。
絶賛スランプ状態で文章が書けないでいる小説家の秦野さんと寝具メーカーに務めるサラリーマン古河さんのお話。
眠れない秦野さんに積極的にグイグイ来る古河さん。ついには添い寝体験をする事になり…!?
秦野さんが小説家…という事もあり古河さんの行動や考えを熟考しがちでひとつひとつの事に理屈で考えるため、多少の説明口調になっている部分があるなとは思いました。ですが、人との繋がりを"糸"で捉えたり、小説家になったきっかけが妹への物語作りだったりと文学的な要素がたっぷりで私は好きでした!
そして古河さん。秦野さんのいう通り、自分からグイグイ近付いて来る割にはこちらが近付くとサラりと避けて本心を見せてくれないので分かりにくい所があります。好きだ、付き合って、というのに自分の中に入ってくるのは簡単に許してくれない人なのかな?と。そのせいですれ違いが起きてしまうのがちょっと切なかったです。
ろじ先生の描かれる子ども達の絵がとっても大好きなのですが、今作も秦野さんの姪っ子をはじめ、古河さんの幼少期など描写たくさんあります!
また、家族のお話に涙腺弱弱な私は妹への秦野さんの愛、古河さんのお母さんへの愛をそれぞれ感じでぐしゃぐしゃに泣いてしまいました。
素敵なお話に出会えた事に感謝です。
作者さんの描きたいテーマをずっと感じて読み取れていると思うんだけど、多分、なんというか…偏屈で頑な人が恋をする話だからそうなっちゃうのかも知れないし、内心がそうなのは解る解るってなるんだけれど、なんだろうな
相手を好きになっていく過程で考えが丸見えなのが面倒くさく見えちゃうのかな
勝手に推し量って好きになったり傷付いたりするだけって印象を受けてしまって残念
実際そんな風に考えてるものなのかも知れないけど、やっぱ理屈っぽすぎる?
多分、恋って互いに意識することで接触機会が増えて行く内に意図せず心に触れるみたいな、ちょっと不可抗力的な偶然とかの中で気持ちが膨らんで、互いに漏れて溢れてくっつきたくなっちゃうんじゃないの?
デートがデートらしく成立してるのに、デートの楽しさ自体で距離が縮まるわけではなくてむしろ気持ちを引き締めてるのとか、好きになりたくなくてデートに応じるとか、失礼だぞって感じ
古河て普通に好意を伝えてるし
しかも割と随時伝えてる
でも、秦野は一番の秘密を開示しないなら自分への恋心なんて信じないぞ!てとにかく頑な
コントロールが効かないのがケイトの口だけで、それも制御しようとコーヒーがぶ飲みしたり物語を作って読ませるって風にしてるんだもんね
その口で漏らして溢れさせなさいよ
古河も好きになっちゃってるのに別れ話までが早いし
マジで、あの別れ話は別れるしかないと思う
言うつもりじゃなかった、撤回したいって相手に「でも言ったのだから」て返してる
これで別れないんだから、どんだけ頑ななん?て感じ
本当は別れたくないんなら、でも言ったとか別れる方が良いなんて言うなよ
まぁ、大人が一つの恋にばっかりかまけてらんないのも解るけど
弱みを晒し合って、晴れて恋人にってのはめでたいんだけど、書くことと眠ることが似てるって話は(突飛くない??)て印象で、今度は2人にしか理解できない会話を傍観するだけって感じになっちゃった
読むだけで感じ取りたいところと、読んで考えて理解したいところのツボが合わないのかも
あと余計なことだけど、緑の黒髪を持つ姫にしたってことは姪の髪はそうなんだろうけど、そう描かれていないのは不思議
黒くてツヤツヤに描いたら良いのにて思った
不眠症の小説家である恵人と寝具メーカーに勤める古河が出会うところから始まります。
「ぼくとパパとパパの話」2巻に登場する恵人のスピンオフだそうですが、未読でも問題なく読めました。
哲学的思考で淡々と言葉が紡がれていくので、文字の量が多く、考えさせられる場面も多いです。
恵人が古河との会話から古河の感情を推し量るので、すぐに本人に確かめれば良いのにという考えの方とは合わない気がします。
所構わず唐突に話題を振ってくる恵人を古河が茶化すことなく受け止め同じ熱量で返す関係がとても素敵でした。
これからも2人で仲良く過ごしていくことが想像できて微笑ましいです。
朝チュンなので、修正はありません。
読み進めるのが困難でした。
何の話してたのか分からなくなる事多々あって、ページ戻ったりして。言葉の駆け引きが多いのと、理屈こねるタイプの登場人物だから、脳が理解するまで時間が掛かって疲れました。
こういうふうに感じる作品がたまにあって、そんな時は私ってバカなんかな?って…。
それに付け加えて主人公が嫌いなタイプだった。
悲劇のヒロインぶってるところが気にくわない。
小説家だけど、書けないスランプ中。書けないストレスで眠れないのか、眠れないから書けないのか。
恋愛に対しても臆病。学生時代付き合ってた彼にやっぱり女性と付き合いたいからと振られた事がキッカケで、自分は特別な相手に選ばれないと心を閉ざしがち。
馴染みの喫茶店で知り合った寝具メーカーの古河さん。いつも笑顔でどんな相手の懐にもスルッと入り込む、世渡り上手な営業マン。
胡散臭いと思いつつ惹かれていくんだけどちょっとした事で自分はまだ選んでもらえないんだと拗ねだすんよ。恋する事で傷つきたくないから自分でストップ掛けてる。拗ねてないでちょっとは好かれる行動せーよ!とイライラしてしまった。
ウジウジして悲観的で嫌いやわ〜と思っちゃってるから余計に読むスピードが落ちてきた。
途中あるキッカケで書けなかったのは伝えたい相手を思い浮かべていなかったから、今は古河さんに伝えたい!と思い立ったら猪突猛進。
きっとあの店にいると馴染みの喫茶店に向かい(本当にいて)家に引きずりこむから今から告白してなし崩しにやるのかと思ったら物語を書くから書き終わるまで見守って欲しいし読んで欲しいだと。
あー、めんどくさいわー。書いたから読んでだったらいいけど、何で書き終わるまで見とかないといけないんよ。自分本位でわがまま。
想いが伝わったあとも、自分は下の名前で呼んでって言うくせに、相手の事は古河さん呼びでこっちの方が呼び慣れてるからだと?!勝手なやつだ。嫌い。
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朝チュンなので修正の必要なし
ろじ先生らしい思わせぶりなキャラに素直になれないキャラ。
不眠症に悩む小説家の恵人と、喫茶店で隣に座る寝具メーカー勤務の古河。
恵人が新商品のモニターになることで、ふたりはよく話すことになります。ノンケとゲイなのかな?そこでまずときめきはあっても前に進めないもどかしさがあります。
添い寝をしてほしい理由や寂しさ、過去の失恋に「自分じゃない」という失望感、そのキャラのことを知ることによって好きになっていきます。
そして今作にもかわいい子ども、恵人の姪の莉里ちゃんが登場します。切ない物語の中に笑顔をくれますよね。
恵人が姪や妹と過ごすことによって、子どもの頃に妹とふたりで過ごしたことや、「誰かと繋がるために書く」ことに気づき、メインキャラのふたりだけじゃなくて周りの人たちも前に進むきっかけを作ってくれるのも、ろじ先生ならでは。
恋愛のドロドロさや激しいエッチなシーンはなくても萌えが語っています。十分に登場人物の大事な気持ちの揺れや変化が上手に描かれています。
ふたりの瞳、掴む糸の表現や手を繋いで歩くシーンなど、言葉じゃなく行動・絵で上手く表現されています。わざとらしさがなくて、すごく素敵です。
お仕事系であり日常系であるろじ先生のBLは、読んでいてとても穏やかな気持ちで幸せになれます。今作もその通り!ぜひ楽しんでください。
各話の間に描かれている喫茶店のベンチに座るふたりのイラストも、物語を読みながら行間を妄想できて楽しかったです。