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ルビーレッドを噛み砕く Reflection

ruby red wo kami kudaku Reflection

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表題作ルビーレッドを噛み砕く Reflection

牧瀬 実
30歳、β、養護教諭、朱音の恋人
朱音 純多
20歳、Ω、フェロモンが結晶として見える特異体質、牧瀬の恋人

その他の収録作品

  • 描き下ろし

あらすじ

オレが好きになったのは
“β”のマキ先生だ――。

フェロモンが色とりどりの“結晶”として見えるΩの朱音。
中学時代の養護教諭・βの牧瀬と偶然の再会を果たし、恋人になった二人。
ある日、牧瀬から“もっと一緒にいたい”と同棲の提案が。
浮かれる朱音だけど問題は山積みで…。
さらには真っ黒な結晶を身にまとうα・牧瀬の兄が現れて――!?

ピュアな想いがきらめく
尊さ満点オメガバース、待望の恋人編!

描き下ろしは親へのご挨拶

作品情報

作品名
ルビーレッドを噛み砕く Reflection
著者
朔ヒロ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイオメガバースコミックス
発売日
電子発売日
ISBN
9784799774557

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86

4.7

(114)

(84)

萌々

(26)

(4)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
21
得点
536
評価数
114
平均
4.7 / 5
神率
73.7%

レビュー投稿数21

存在そのものの肯定

待望の続編!
Reflectionでは、マキさんの背景がより深く描かれ、純多の成長を感じ、マキさんと純多だからこそのバース性との向き合い方に心から感動しました。
一冊に様々な要素が詰まっていて、読み応えたっぷり。

前作からのフェロモンが結晶として見える設定(純多だけ)も朔ヒロ先生ならではでしたが、今作でマキさんと純多が編み出した、アルファとオメガの番契約に代わる方法も独自設定で輝いていました。
それが可能だったのは、マキさんがアルファ寄りのベータだからこそ。
バース性にもグラデーションがあるという朔ヒロ先生ならではのオメガバース設定に対する色づけが、とても活かされているお話だと思います。
設定や、それを活かすお話作りだけでなく、心情描写や絵の美しさ、迫力など、読んでいて引き込まれるし、魅せられました。

マキさんのお兄さんである翔さんが登場したときは、純多が初めて見るフェロモンの色ということで「まさか運命の番だとか…!」と不安にもなりましたが、純多と翔さんが似ているからという理由に落ち着いて、ほっとしました。
しかも、似ている理由が「マキさん(弟)を大好きなところ」という、微笑ましいにも程がある!とマキさん推しには嬉しい理由で、ブラコン好きの心も満たされました。
ツンデレマキさんという珍しいマキさんを引き出してくれる翔さんは貴重な存在です!
純多の危機をも救ってくれて、頼れるお兄さんで本当によかった。

純多が好きになったのは「ベータのマキ先生だ!」という告白には痺れました!
ベータのマキ先生だから保健室の先生になれて、そのおかげで出会えて、純多は救われて、恋をして、恋人となった現在があるのだから。
アルファのマキ先生とでは迎えられない現在と未来だった。
この日をきっかけにマキさんの噛み癖が治まったのは、根本的な不安を解消されたからなのでしょう。
マキさんの過去回想からも推測できる不安や無力感、もしかしたら罪悪感までも抱いていたのかも。
番関係を結べない組み合わせで生じる、避けられない問題。
それをそのまま乗り越えてしまった純多がすごい!
もちろん、苦悩や困難もあったけれど、揺るぎない純多の心の強さに惚れ惚れします。
そりゃ、あのマキさんを口説き落とすパワーを持つ純多ですから、と今更のように思い出しました。

余裕を持った大人でいようと努めるマキさんは確かにかっこいいし頼りになるけれど、思わず感情を露にしてしまうマキさんが特に好きです!
普段が頼りになるからこそのギャップが愛おしい!
実は、叶芽を殴ったマキさんに「よくやった」と思ってしまいました。常に線引きを意識し、感情を抑えている人なので、怒ることすらしないんじゃないかと。
でも、信じることと心配することは別なので。特にバース性が絡む場合は、用心を重ねるに越したことはない。
叶芽がマキさんのことをDV男と同じだと、しきりに評していて、その度に叶芽の好感度が下がっていきました。
納得できないこともないけど、浮かぶのは「So what?」
叶芽はそれを指摘して、何がしたかったのかな?と。
純多にマキさんとの関係を再考させて、大事なことに気付かせたかったのかな?
でもあまり役に立った実感がなく、二人きりお泊まりでかなり下がっていた好感度が上がる要素はありませんでした。
こんなに嫌な人だったかな?と戸惑いつつ、それ以外の感動が大きいので気にしないことにしました。

マキさんの根本的な不安を解消し、存在そのものを全て肯定し、受け入れ支える純多は輝いています。
純多がそうなれたのも、マキさんがいてくれたから。必要なときに支え、救ってくれたから。
お互いがお互いにとって唯一無二の存在。
これからも、お互いに対する揺るぎない感情を大切にして、幸せでラブラブな日々を過ごしてほしいです。

1

伝われ! 「好き」の気持ち、に涙した続編!!

フェロモンが結晶として視えてしまうΩの朱音と、その恋人である十歳年上の養護教諭でβの牧瀬とのお話。


今巻の読了後、「Reflection」の意味を先生があとがきで書かれていて、
「恋情」だったり「not恋情」の解説に納得の続編でした。

ちなみに今回は恋人編にあたるのですが、
牧瀬のエリート兄が登場。
結晶も黒だし、めちゃ怖そう、、、と思っていたら、人は見かけによらず。
弟の牧瀬のことを超Loveだったり。(この要素、個人的にはめちゃ好きでした///! 感情分かりずらすぎるのがもったいないですし、イイ人すぎるんですよね)



そしてまた、朱音にとってはいつも大人の余裕? を見せていた牧瀬の嫉妬心強強な面も披露され、
αに近いβ故の性質でもありますが、
朱音Loveすぎて、
ド執着でなければあそこまで噛み跡残さないようなあなどと、そのせいでβだけど納得のマーキング説にもニンマリしてしまいました。
牧瀬いないヒートでも、危機を遠方から助けてくれたり、同棲にいたるまでの葛藤からの、
牧瀬に見合う相手になりたいと奮闘する朱音の姿(Reflectionのnot恋愛の意味)に、
ただただ恋愛だけじゃなく、
朱音の成長記ともなった、
恋人編最高♪な1冊でした。


ちなみに、メイトの有償特典小冊子では、それぞれがそれぞれに「憧れ」ているじーんとするストーリーでした。



1

結晶

純多と一緒にいたいけど自分でいいのかを葛藤し続け何も言い出せずにいたマキさんにものすごく切なくなったり、そこで改めて自分がまだマキさんを頼れる大人だと思って見ていたことに気がつき必死に気持ちを伝えようとする純多に涙が出たり、本当にグッとくるシーンがたくさんある続編でした。
やはりオメガバのβとΩが結ばれるのって難しくて、そんな2人が再会し結ばれるまでが無印、そして2人で生きていく形を見つけていくのが続編だという印象です。

そして続編でよく触れられたフェロモンの結晶。色が示しているものが明かされなるほどと思ったりもしたのですが、個人的には純多のヒート中の結晶がものすごく印象に残っています。押し潰されそうなほどの大きくて暗く光る大量の結晶。今まではわりとキラキラ綺麗なものとして描かれていたので、このシーンで改めて自分では制御しきれない怖いものでもあるということを突きつけられ、普段Ωが晒されている恐怖が可視化されて衝撃的でした。だからこそマキさんのβでいいのかという葛藤や2人がそれでもと思った気持ちの強さがより理解できたなと思っています。

2人の幸せをより願いたくなる続編でした!お兄さんのキャラも大好きです。

2

【純多が幸せであってほしいんだ(実)】


エロス度★★

おやおや。実と純多が送る恋人同士の甘々な日々・・・かわいいですね。

実と純多が紡ぐ恋物語の続編で、包容力MAXな実の溺愛っぷりや愛される純多の幸福が尊くてグッときます。

実の兄・翔が登場し、黒い結晶が見えることから要注意人物かと思ったら・・・めっちゃツボに刺さるキャラで大好きになりました。

実はβだけど純多の身体にエグいくらいのマーキングや独占欲を剥き出しにした姿のギャップに萌えまくりで、同棲したい実が抱える想いや何でもできる実と自分を比べてしまいOKを出せないでいる純多の齟齬がたまりませんね。

1

続編も泣いてしまった〜!。゚(゚´ω`゚)゚。

この続編が発売されたので、先日ずっと積んでいた1巻をようやく拝読しました。素晴らしかったのでこちらも読んでみました。全216ページ。以下ネタバレあります。

まず表紙、純多のルビーレッドと、牧瀬のサファイアブルーの結晶が舞っていて美しい♡

養護教諭でβの牧瀬と、十歳年下の元生徒の朱音純多(Ω)。付き合って9ヶ月目。

すごく真面目な牧瀬だけど、ヒートえっちの時は噛み癖があり、キスマの数も半端ない。想像してた通りの執着攻めだ〜w

純多が失恋した友人のα・叶芽と一晩飲み潰れてたら、なんと牧瀬が叶芽を殴ったのには驚いた!自分に厳しい分、他人にも厳しいのかな〜(汗)

今作では牧瀬のαの兄・翔(カケル)が登場!
初めは無表情でちょっとコワい感じだったのに、お話が進むにつれ、実はなかなかのブラコンてことが明らかになるのが面白かったw
あと兄の前だと牧瀬が子どもっぽくなるのも可愛いw

一方純多は、牧瀬との同棲とか婚約などの話が出てきて、このままの自分じゃヤバい!とハローワークに向かうも、大勢の人のフェロモンに当てられて体調不良に!フェロモン見えるの、こんなに大変だったのね(泣)

偶然、翔に助けられて色々話してるうちに、怖そうだった翔が、実はすごく弟を大事に思っていて、心配している姿にほっこりしました。

しかし翔のある偏見に純多がキレてしまう。
「これ以上好きになれる人なんかいない!」
と翔に啖呵切る純多は、男前ですごくかっこよかった!

そこに帰ってきたマキさんが、兄の前で純多にめっちゃキスして牽制する!独占欲どんだけ〜!ww

その後、純多が兄に好感を持ったことを感じて、心がざわざわしてしまう牧瀬。強すぎる独占欲に、初めはキュンとしてたんだけど…。終盤になり、その独占欲や嫉妬心は、萌を感じてる場合じゃない深刻さがあることがわかってきます。

牧瀬の中にある、優秀で優しいαの兄へのコンプレックス。βとして生まれ両親から顧みられなかった心の傷…。牧瀬の心の中にはそんなつらさが仕舞い込まれていて、βの自分がΩの純多を幸せにできるのか、という不安に繋がっていて…。

「不安なんだ マキさんも」
牧瀬の不安な気持ちを聞き、「返したい」と、βの牧瀬が大好きなんだって気持ちを、純多が一生懸命に伝えるシーンは、牧瀬と一緒に私もぽろぽろ泣いてしまいました…マキさん、ほんとによかったね…。゚(゚´ω`゚)゚。

噴水の前で笑いあう二人は、十歳の歳の差なんて感じられない対等なCPに見えて、とっても素敵なワンシーンでした♡

ラストでは叶芽のおかげで、マーキング+チョーカーがα避けになりそうってわかって、二人の憂いが少しは解消されてよかったなぁ。
でもマキさん、これからずーーーっとマーキングし続けちゃうねw

1巻に続いて2巻でも泣いてしまいました〜!。゚(゚´ω`゚)゚。
朔先生の作品にはいつも泣かされてしまいます。
素敵な続編をありがとうございました♡

電子 ライトセーバー修正(濡れ場は数回ですが、修正箇所は少ない描き方をされています)

2

この作品が収納されている本棚

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