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小説


表紙のラムが可愛くて可愛くて。美しいイラストが素晴らしかったです。
ラムが奴隷だったミスラを助けて2人が街を駆け回るところがとっても印象的でした。街の様子やラムの賢さや明るさ、ミスラの絶対に知られてはいけない恋心。
2年の戦争の間にすっかり変わってしまったラム。
あんなに明るくて自信家で行動的だったのに。
色々あったから無理もないのですが。
ミスラもミスラだよ。もっと何度もラムに気持ちを伝えたら良かったのに。ラムに嫌われると怖がって言う通りにして。散々こじれてすれ違って。
こんなにかたくなになってしまったラム。
ラムがミスラに責任を感じたり、ミスラの気持ちが全くラムに伝わらないのがもどかしかったです。
終盤はやっとラムも前向きに動いて良かったですね。ミスラの支えで強さを取り戻し。
ミスラの出自や縁談や陰謀まで凝ってましたね。
主従関係だったから再会してから余計こじれてしまい。ミスラの深い愛と優しさに忠犬攻めはいいなぁと再確認しました。
もう少しゆとりがあると良かったかな?
もともと、好きな作家さんだということと、タイトルと表紙にもひかれて、よみましたが、とてもおもしろかったです。
タイトルから想像できるような内容です。
元奴隷の英雄と、没落したオメガの主従逆転オメガバースBLです。
ファンタジー色のつよいお話で、独特の世界観がひろがっている作品で、たのしくよむことができました。
よんでいて、せつなくなってしまうシーンや、ドキドキするシーンがおおくて、とても心にのこる作品だとおもいました。
先生の既刊(デビュー作)『運命と偽りの花嫁』が大好きで、
こちらの新刊もドキドキ、ワクワクしながら手に取りました。
やっぱり水川綺夜子先生のファンタジー、大好きです...
敬語攻め(年上)、一途で執着でワンコな攻めがお好きな方、
気高く美しい意地っ張り受けがお好きな方に、
特に刺さるのではないかと。
一途わんこ攻めが何よりも好きな自分にはドンピシャの、
”尽くして尽くして尽くす攻め”でした。
攻め視点・受け視点が作中何度か入れ替わり、
口には出せない互いの気持ちが痛いほど伝わってくる構成も良かったです。
特に、中盤の切ないすれ違いパートでは、視点の切り替えが
”焦ったさ”や”もどかしさ”をより際立ててくれているように感じました。
(やや、すれ違いが長いかな...?という気もするのですが、
長いからこそ、その後の展開の輝きが増す!とも言えるかと✨)
そして絶対に言及しておきたいのが、Ciel先生の挿絵の美しさ…!
世界観にぴったりの表紙とイラスト、一枚一枚うっとり見入ってしまいます。
物語世界への没入感をグッと底上げしてくれる、
素晴らしいイラストでした。
恋に落ちた衝撃、その高揚感と悲劇的な展開、
逆転した主従関係で出来てしまった溝を乗り越え、愛を確かめ合うー
と、紆余曲折の物語展開に、一瞬たりとも目が離せず
電子で273ページ、一気読みです。
(電子特典SS含む)
異国から連れてこられた元奴隷の英雄α×後に没落してしまう商家のΩ。
優しく気高く、知性と教養に溢れるラム(ラムルート・受)が
歌い踊る姿を見た時、一瞬で恋に落ちるミスラ(攻)の
感情の昂りの表現、見事でした...
自分もミスラと一緒に恋に落ちたように錯覚し、
ミスラの視点でラムの動き、言葉を追ってしまう。
永遠に続くかと思われた束の間の主従関係、
蜜月が光り輝いているからこそ、その後の展開は
より悲劇的に感じられました( ; ; )
思わぬ戦争の勃発で、招集されたラムの代わりに
ミスラが戦地へと赴くことになりー
この時、ミスラ自身はやっと恩返しができる!という喜びに震えているのが
なんともやるせなくて。
でも、その大きな愛と献身にたまらなくグッときてしまう。
そんなミスラへの罪悪感と、まだ自覚はしていないけれど
”番と引き離される”ことへの痛みがラムを支配する描写も刺さりました。
そうしてミスラが必死に戦地で戦っている間、
ラムに起こった出来事。
あらすじを読んで覚悟はしていても、辛いものが、、
Ωと発覚し衰弱していき、自殺未遂を図ったラムを鎖で繋ぐ父親。
酷い仕打ちだ...と思わず読んでいて目を疑ったのですが、
これが終盤、良い意味で裏切られるなんて。
父親がラムへ遺したメッセージ、そこに込められた息子への愛と後悔。
泣けちゃうよ...
やがて国の「英雄」となって帰還したミスラが
ラムを発見して抱き上げ、連れて帰るその時の心の内の描写も
たまらなくロマンチックで切ないものでした。
温かく、柔らかい胸に大切な人を抱くには、
身につけている鎧や甲冑が邪魔すぎてー
そして驚いたのが、二人が思いを確かめ合う前に
「番」となるシーン。
この二人なら、愛を確かめ合って体を重ね、そしてやっと番にー
とうステップだと勝手に思い込んでいたため、
まさか「番になる」ことが先とは思わず。
意外な展開にハッ!と驚きましたが、ラムは無自覚とはいえ
二人の心、想いは既に重なり合っていたものね...と納得です。
そうしてやっと共に暮らせるようになってからも、
今度は逆転した”身分差”が二人の(というより、ラムにとって)
大きな障壁となります。
意地っ張りなラムが頑なにミスラに対して敬語を使い、
離れていこうとする姿にやきもき;
ラムに嫌われまいと、彼の要求どおり
無理矢理主人のような言動をとるミスラ。
その苦しむ心の内をどうかラム、分かってあげて...!と
願わずにはいられませんでした。
愛するあまり、心配するあまり
愛しい人を閉じ込めようとしてしまうミスラと、
見識に優れ商才もあり、一箇所に閉じこもっているような器ではないラム。
互いの想いが噛み合わず、双方が辛い思いをした後、
やっとやっと言葉にすることで理解し合えた時には
「ああ...」と思わずため息が。
言葉で、態度で忠誠と愛を誓うミスラに、
ラムと共に私も陥落です。
声を一時的に失ってしまったラムが必死に絞り出すしゃがれ声さえも、
「美しい」「変わらない」と、慰めではなく本心から告げる攻めの愛の深さよ。
そんな一途で健気な攻めの愛に、たっぷりと酔いしれました。
救い、救われー
という一方的な関係ではなく、それぞれが違った能力をいかんなく発揮し、
活躍するところが見られるのもまた、物語の大きな魅力。
ミスラが奴隷だった頃には、ラムがミスラを救い。
ラムに悲劇が起こった時には、ミスラがラムを救い。
そして愛を確かめ合った二人は、手に手を取って共に並び立つー
最高にカッコよく、ときめく二人の”主従逆転”一途愛の物語でした✨
一点、欲を言うならば、、
素敵なファンタジー世界の中に時折出てくるライトな表現に、
ちょっと一瞬、現代日本・現実に引き戻されるような気がしてしまうところが
あったかな...?
具体的には、「...はフリーズした」「ボロい」
「タメ口」といった語彙表現です。
(これは本当に自分の好みの問題なのですが...!)
ロマンチックで完成度の高い物語だからこそ、
細かな表現の部分も、しっかり世界観に浸りたかったかな、、?
と欲が出ました。
とはいえ!!
一途忠犬攻め、意地っ張り受け、立場逆転ー
と、これ以上ないほどドキドキ・わくわくさせてくれる要素たくさん。
脇を固めるキャラも個性的で頼もしく、
(↑特に女性キャラの魅力が際立ってました☺︎)
萌えを最高に感じることのできる主従オメガバース、大好きです・:*+
この週末、またじっくりと読み返し世界観に浸りたいなと思います(*´◒`*)
元奴隷の少年がいつしか英雄となり、自分を救ってくれた主人を最優先で迎えにいく忠犬ワンコな攻め力。冒頭からワクワク感を煽ってくれました^ ^
オメガバースの設定も加わり、お互いに惹かれ合っていく気持ちが最大限にまで引き上げられていくのも楽しい見どころです。2人は早々につがいになりますが、これはゴールではなく、スタートという意味が強く、つがいになってから始まっていく2人の恋模様が切なくも苦しい物語運びでした。
しかしながら、お互いの本音に向き合っていくキッカケになった側面もあり、切ない感情も悪いことばっかりじゃないんですよね。ミスラを諦めようともがき苦しむ感情からは、ミスラへの抑えきれない愛情がどんどん溢れてきて、何度もミスラの気持ちを拒否しちゃう意地っ張りなラムには焦れました。が、それを上回る好き感情を諦めずにぶつけてくるミスラの本気度にはシビれました!
戦争でそれまで置かれていた自身の状況が壊れ、家族を失って、Ωになって…と、明るく快活、公明正大なラムの性格が卑屈になっていくのはやるせなかったです。言葉を失ってしまったのもそう。キラキラと輝かしかった彼が、ミスラと再会したあとはそんな面影などなく、鬱々としてる姿は楽しいシーンではありませんでした。
この物語がラム視点だけだったらツラくて読むのに時間がかかったかもしれませんが、ミスラ視点も同時展開していたことにより、結果的にすごく楽しむことができて満足です。本当はミスラを好きなのに意地になりすぎるご主人さまをどうか最後まで温かく見守って下さいね。
この2人を見ると、衝動的につがっただけの2人じゃないのが分かることでしょう^ ^
ちゃんと2人の気持ちが一つ一つ大事に紡がれていて、好きになる理由も過程もしっかり納得できるストーリーは読み応え満載でした。
主従…からの、逆主従関係の2人の波瀾万丈な恋愛劇にハラハラさせられた一冊でしは。
最後は気丈にミスラを救う、かつてのラムの姿が戻ってきてあー良かった( ´∀`)
