ボタンを押すと即立ち読みできます!
元奴隷の褐色攻め のワードだけでどうしようもなくわくわくとしてしまいます。
攻めから受けへの献身的で一途な想いが印象的な一冊でした。
愛し尽くし攻めであり、やや過保護攻めでもあり、一見すると頼もしい英雄のようで、受け以外のことはどうでも良いとすら思っていそうでもある。
嫉妬をしたり、からまわってしまったりと、ラムルートが関係する物事となると人間くさいところがちらほら見え隠れするミスラが魅力的でした。
この人だと一度愛したら一直線なんですよね。
美しい挿画も文章の雰囲気とぴったりと合っていて素敵でしたし、キャラクターの心情が読み手にダダ漏れになってくれる両視点ものは好みのはずなのですが…
お話と二人の関係性になかなかグッとはのめり込めず、中立寄りのこちらの評価になりました。
というのも、パッパッパっと早めのテンポで場面が変わっていってしまう中、メイン二人の焦れったいすれ違いは長く続くのです。
一番読みたい恋愛面ははっきりとせず、ややもだもだとしているのに、物語全体の話運びはなんだか妙にスピーディーに感じられて少々アンバランスに思えたかなと。
中盤のラムルートの父親関連のお話が良かっただけに、ラムルートがオメガだと判明し拘束されるまでのエピソードがもう少しあったのなら…と惜しいです。
終盤の展開も駆け足気味に感じる箇所がありましたが、想いを伝え合った後は最高の流れ。
すれ違いが多かった分、もっと甘い二人の姿も読みたかったです。
冒頭はラムルートの聡明さや自尊心と、ミスラの謙虚さや誠実な忠誠心に魅せられました。
十二歳と十三歳という幼い二人がとても魅力的で、一気に作品世界に引き込まれました。
奴隷として扱われていたミスラですが、その立ち居振舞いや思考には、一定の教養を感じました。教養からくる謙虚さ。
ミスラを奴隷の立場から平和裏に救いだしてしまうラムの手腕には脱帽。たった十二歳なのに!
その後の、ミスラの名付けの場面は特に美しくて感動。
ミスラがラムに魅せられてしまうのも当然ですよね。何もかもを捧げると誓うのも当然ですよね。
それを何てことないことのように成し遂げてしまうラムの能力の高さと、何よりも素晴らしい人間性に惹かれました。
だからこそ、ラムのために英雄となったミスラが迎えに来た後の、自分を卑下し続けるラムがなかなか受け入れられなくて…。
オメガと判明し、戦時中で環境が変わり果て、酷い目に遭ってきたから変わってしまうのも仕方ないのかもしれませんが、変わらぬ部分もあるからこそ、ミスラに対する頑なな態度に、ミスラと一緒にショックを受けました。
ミスラは宣言通り、全てをラムに捧げるため生きて戻ってきたのに。
今回は異国で売られた奴隷少年と
商家の跡取息子のお話です。
受様に買い取られた攻様が英雄となり
戦によって傷ついた受様と幸せを掴むまで。
この世界には男女の他に
成長とともに現れる3つの性があります。
ほとんどは特徴のないベータで
普通の暮らしには支障がありませんが
極めて優秀な才能を発揮するアルファと
劣等とされるオメガに分化した者は激変します。
特に男性でも子供が産めるオメガは
3カ月に1度の発情期で低い地位を余儀なくされ
男性オメガは特に忌避や嫌悪されたのです。
受様は貴族の母と5大豪家の父の
1人息子ですが家業の勉強を嫌い
芸術の力でこの世にある差別を消したいと
願っています。
ある日受様は
公平な取引と愛ある商いが信条の父が
奴隷を買うと耳にした取引現場に乗り込みます。
父達の前の檻に見た汚れた布の塊が
受様と同じくらいの年の少年と知るとさらに
激高して父に詰め寄ります。
この少年が今回の攻様です♪
どうやら目的の品を買うには
他の品や攻様を買い取ることが条件らしく
人身売買が主取引ではないようでしたが
受様は商品が贋作と見抜いて商人を糾弾し
彼らから引き取った攻様に新たな名を贈り
気の置けない友とするのです。
攻様は自分を救った受様に一目で惹かれますが
受様の傍にいるに相応しい者になるべく励み
6年後には精悍な青年に育ちます。
そして北の地の異民族が攻めてくると
各家から年若い男子を徴兵すると王命が下ると
攻様は恩を返す時と自ら志願するのです。
攻様は必ず生きて帰ると出兵しますが
受様は攻様の出立によって体調を崩し
オメガだと判明する事になります。
オメガとなった受様を待ち受ける未来とは!?
攻様は無事に受様の元ら戻るのか!?
奴隷として異国に売られた攻様と
商家の跡継ぎながら芸事に傾倒する受様の
主従逆転オメガバースです♪
物語は受視点で始まりまますが
攻視点も交錯する形で進むため
読者にはそれぞれの想いがわかる形で展開します。
攻様は王軍を処理に導いた英雄となって凱旋し
末の王女との縁談までもたらされますが
攻様はとにかく受様の待つ街へと向かいます。
しかしかながら受様と攻様の愛した地は
戦争による重税と熱病の蔓延で見るも無残に荒廃し
オメガになった受様は
父によって地下室に軟禁されており
発見した攻様に「噛んで」と願う状況だったのです。
受様にとっても攻様にとっても状況はかなり悪く
戦争によって互いの立場が逆転した2人が
これからどうなっていくのかハラハラな状態であり
正直、読み進んでいくのに躊躇しました。
英雄となった攻様とムリヤリ番った事が
受様の大き悔いとなり、本来の受様が持つ才も力も
鳴りを潜めて卑屈さが消えません。
受様の幸せを何よりも願う攻様の献身は
幸せよりも辛さを感じさせてしまうのが
切なく哀しいです。
受様が少しづつ前を向いていく事で
攻様の愛を受け入れ攻様が初恋を実らせるまで
楽しく読ませて頂きました (^-^)/
表紙のラムが可愛くて可愛くて。美しいイラストが素晴らしかったです。
ラムが奴隷だったミスラを助けて2人が街を駆け回るところがとっても印象的でした。街の様子やラムの賢さや明るさ、ミスラの絶対に知られてはいけない恋心。
2年の戦争の間にすっかり変わってしまったラム。
あんなに明るくて自信家で行動的だったのに。
色々あったから無理もないのですが。
ミスラもミスラだよ。もっと何度もラムに気持ちを伝えたら良かったのに。ラムに嫌われると怖がって言う通りにして。散々こじれてすれ違って。
こんなにかたくなになってしまったラム。
ラムがミスラに責任を感じたり、ミスラの気持ちが全くラムに伝わらないのがもどかしかったです。
終盤はやっとラムも前向きに動いて良かったですね。ミスラの支えで強さを取り戻し。
ミスラの出自や縁談や陰謀まで凝ってましたね。
主従関係だったから再会してから余計こじれてしまい。ミスラの深い愛と優しさに忠犬攻めはいいなぁと再確認しました。
もう少しゆとりがあると良かったかな?
もともと、好きな作家さんだということと、タイトルと表紙にもひかれて、よみましたが、とてもおもしろかったです。
タイトルから想像できるような内容です。
元奴隷の英雄と、没落したオメガの主従逆転オメガバースBLです。
ファンタジー色のつよいお話で、独特の世界観がひろがっている作品で、たのしくよむことができました。
よんでいて、せつなくなってしまうシーンや、ドキドキするシーンがおおくて、とても心にのこる作品だとおもいました。
