完璧で最高のクズ（彼氏） 下

BLであるかどうか？が重要な読者様には不向きですがMりあ先生の描きたい世界は存分に味わい切れます

こりゃ叶が表紙になっちゃうよね～
ｰーｰー私は徳積叶（ﾙﾋﾞ:ﾜﾀｼ）を守る為に 崇継から抜け出すｰーｰー

下巻開始早々、上巻読了後の私の予想である「キャットファイト」が如何に陳腐だったかを突き付けられましたね…！！
叶が本当の意味でカッコイイ女でした！！！

さて、、、
下巻はかなりの衝撃でもあり問題作でもあると思いました、、、Σ(((ﾟДﾟ;)))
大抵いつも、レビューを書く際に「ネタバレあり」に☑をしてはいますがなるべくガッツリな内容自体は書かないように実はしてるんですけど、、、
たまに、核心に触れないではレビューが進められないタイプの作品に出会います
そして、今作は、、、間違いなくそのタイプの作品です

なので、、、以下を読む際はそこそこのネタバレがある事をご了承下さい
なるべく配慮したレビューは心がけますが、、、一応先に書いておきます

さて、上巻245ページ、下巻262ページの超ボリューミーな作品なのですが、、、驚く位に読書した体感時間は一瞬です
内容は重量級にヘビーなのに目を背けたくなったりページを閉じてしまいたくなる暇などない位に一心不乱で読み、気付いたら放心しちゃうタイプの作品です

先生が下巻のあとがきで仰っていた「純度100のクズを描いて、クズを○○！！！愛ゆえに！」が完全に落とし込まれておりました…！！
この○○が、、、最大の下巻のネタバレです
流石にこのレビュー内で明かすのは核心過ぎる核心なので控えますが、ココが最大の地雷になる読者さまも一定数いらっしゃりそうなので、、、コメント欄に書いておきますので地雷避け必要読者さまはネタバレ覚悟でご参照下さいませ_(._.)_

要はこの作品は【BLかどうか？がテーマではないばかりか〝双方向の恋愛〟作品としての様相もメインではなく、、、最も印象的に描かれていたのは<<<悪虫崇継>>>という男のリアルを描き切る！！！】と言う事こそが作品のコアなんだと思います

上巻で印象的だった崇継のモノローグ
ｰーｰーツケは地獄で払うから　刹那的に生きさせてｰーｰー
不本意なのか本望か、、、奇しくも全うし切ったカタチとなった下巻

多くの読者に取って神作品となる部類ではないかな…とは正直思います
上巻で感じたゾクゾク感とは一転した、恋愛以上の心の奥底を三者三様で魅せる事で1度きりの人生の歩み方の有限性と可能性を同時に感じさせる手腕には私は心底〝魅せられました〟…！！！

崇継の事だけを想えばショッキングではあると思います
でも、京一や叶の事を想って読むとトンネルを抜けた光を確実に感じます

徹底して作家さまが描きたい事を突き詰めたのが伝わって来る作品は、好きか嫌いを超えて心に刺さって来ます
すごい上下巻を読んだな、、、という凡庸だけれど言わずにはいられな感想でレビューを〆たいと思います
評価はこのシンプルな感想に従って反映しましたが、くれぐれもどなたにでもおススメしたい…ッ‼という意味での評価ではないのでご理解下さいませ
読みたい人の手元に届いて欲しい作品です(ღ˘͈︶˘͈ღ)

修正｜上巻同様、修正を必要とするようなベッドシーンではありません

⚠地雷要素は数多あります⚠
完全ネタバレにならない範囲だと。。。
新キャラ（正しくは上巻で既に出演済みではある！）の女子がかなりヤベェです…！
でも、、この子だけがヤバい訳でもないっちゃないので、、、複雑(´･ω･`)
取り敢えず恋愛お花畑脳なだけの女子キャラが苦手な方には合わない新キャラおります

そして崇継は、、、どこまでもクズでした
けれど、、、愛しいクズに思えるような思っちゃイケナイような、、、
崇継自身が最大の地雷である可能性は高いかもですねｗ

要確認！！のネタバレはコメント欄に、、、