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今更愛を告げられましても契約結婚は終わりでしょう?

imasara ai wo tsugerare mashitemo keiyaku kekkon ha owari deshou?

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表題作今更愛を告げられましても契約結婚は終わりでしょう?

ロドリック・エデル
27歳→31歳、α、冷酷と恐れられる軍人で、公爵家当主
ユリアン・マルトリッツ
18歳→22歳、Ω、ロドリックと契約結婚をした男爵令息

その他の収録作品

  • ひとりごと

あらすじ

男爵家から疎まれるΩのユリアンは、冷酷な軍人と恐れられる公爵家当主でαのロドリックと結婚することに。 
「なぜ…?」と疑問に思うユリアンに、ロドリックはある条件を告げる。 
 
それは、「二年間」だけ夫婦として過ごすという契約だった。 
 
大切な存在を守るために契約を受け入れたユリアン。 
国を守るために契約を提示したロドリック。 
ふたりの間に愛はなかったが、互いの強さや優しさに触れるたび惹かれていき…? 

作品情報

作品名
今更愛を告げられましても契約結婚は終わりでしょう?
著者
SKYTRICK 
イラスト
まつだいお 
媒体
小説
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイノベルズ
発売日
電子発売日
ISBN
9784799776650

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82

4

(48)

(29)

萌々

(6)

(5)

中立

(4)

趣味じゃない

(4)

レビュー数
7
得点
188
評価数
48
平均
4 / 5
神率
60.4%

レビュー投稿数7

美しい文体が素敵です。閉じない関係の相互救済もの

どこか淡々とした静かな文体が好みです。森のざわめきや虫の羽音など、受けの視点から入ってくる静かな世界観が印象的です。嫁ぐまでの受けの人生は苛烈なもので、感覚を遮断するかのような描写にも映ります。

次の章で攻めの視点に変わった途端、攻めの強さや激しさを投影するかのように、文体も少し様子が変わります。攻めの日々の苦労や疲れ、受けが負うことになった処遇への罪悪感がにじみます。

受けは、どこか「薬屋の独り言」の主人公を思わせるキャラクターで、合理的でマイペース。SKYTRICK先生の、このタイプへの解像度の高さが凄い。偶然か折しもSSでは、「ひとりごと」というモチーフのお話が収納されてますw

この不思議な契約夫婦の間には、いろいろな人々がいて、彼らを通してお互いの人物像を知っていくという展開です。相互救済の筋立てですが、共依存のような空気感ではなく、読んでいて安心感があります。

攻めが自分の思いを自覚してから一転、甘い過保護地獄が展開されます。マイペースでとびきりかわいい猫に、伏せをしつつガン見してくる大型犬のコンビのようで萌が刺激されます。

心情と情景がリンクするような描写、文末の終わりの余韻の持たせ方が好きです。
昼寝のまどろみの中で余韻を残しつつのクロージング。オメガバといえばうなじを噛む、のお約束が果たされるまで、続巻を期待して正座待機致します!

1

一気に読んでしまった

お試し読みが出ていて、速攻でポチった!契約結婚の相手であるロドリックと主人公のユリアンとのどこかかみ合わない会話に飄々としたユリアンの独特なテンポ感と観察力に可笑しみもあるんだけど、ユリアンの根底に澱んでいる悲壮感みたいなものが常にあって…その可笑しみと哀しみの層みたいなものが絶妙なバランスで展開していくのがすごくいい。孤立無援(でもマルクスさんは常に味方)のようだったユリアンに理解者が増えていく過程も、タイトル通りの展開もよくある結末とは違って、それでも心があたたかくなって、人生はまだまだ続いていくんだって、読んでる側もしあわせを感じられる。

3

No Title

タイトルにひかれてよみましたが、期待以上に、よかったです。

冷酷と恐れられる軍人で、公爵家当主のロドリック・エデルと、ロドリックと契約結婚をした男爵令息のユリアン・マルトリッツとのお話です。

「二年間」だけ夫婦として過ごすという契約をしたふたりの姿を、丁寧に描いている作品です。

ページ数がかなり多く、とても読みごたえがありました。

登場人物たちの心情も丁寧に描いていて、読んでいて、感情移入しやすかったです。

ラストもまるくおさまっていて、読後感のいい作品だとおもいました。

6

唯一の望みを託した未来を掴むために

今回は公爵家当主と男爵令息のお話です。

ある事情で攻様が結婚相手を探す攻様が
受様と契約結婚した顛末と本編後日談を収録。

この世界では男女の性の他に
アルファ、ベータ、オメガのバース性が存在します。

ほとんどの人は特徴のないベータですが
貴重なアルファは生物的に優位な存在で
貴族や王族に多い性です。

真逆のオメガは支配階級の最下位に位置し
美しいともてはやされる一方で
搾取されて当然の人形と見なされています。

戦いの絶えない共和国と領地を接する
男爵家に長男として生まれた受様もオメガで
家族から疎まれ使用人にも見下される生活を
送っていました。

しかしながら社交界では
美貌を振り翳して男達を誑かす魔性の男狂いと
噂されています。

そんな受様なのに
公爵家当主である攻様から求婚されます。

攻様は15で公爵家を継いで戦地を駆け巡り
数々の勝利に貢献した戦場の静寂神です。

受様と対面した攻様は開口一番
この結婚が条件付きの契約結婚だと
受様に誓約書を渡してきます。

契約期間が2年であり
互いの生活に干渉しないものの
不貞行為は避ける事等々が記され
契約書が反故になった際には
賠償金が科されますが

2年の間は邸宅内でおとなしくしていれば
以降は自由だと言われます。

攻様はこの条件を付与するために
持参金も受け取らず
愛や情は必要ないと去っていきますが

攻様の条件は愛しいものとの
未来を夢見ていた受様にも最高の提案で・・・

WEB小説サイト「ムーンライトノベルズ」掲載作を
加筆修正しての書籍化で戦争狂と呼ばれる攻様と
男狂いと噂されるの受様のオメガバースです♪

物語は受様と攻様の対面から始まりますが
戦争狂とは呼ばれても若き公爵である攻様が
悪評しかない受様と契約婚する理由が
まず謎として提供される上に

悪評高い受様も何か事情がある事は明白で
契約婚を喜ぶ理由が何なのかと
ワクワクで読みはじめましたが
期待通りとても面白い物語でした (^-^)/

受様は攻様に関心を向けられない事で
使用人達にも見下されて嫌がらせをされた上
攻様には思う相手がいるという話を聞いて
受様はさらに安心します。

受様は5年前の冬に男爵領で拾って以来
唯一の友とするローカナヘビを隠して
公爵邸に伴っており

メイド長に物置小屋へと追いやられた事で
カナヘビの餌を得やすくなり
受様にとっては良い環境となっていきます。

そして攻様が久しぶりに公爵邸に戻った日
受様は大雨で小屋ごと流されますが
心配したのは小さな友のことなのです。

受視点と攻視点で物語が進むため
それぞれが抱えた過去の苦難や
視点者には見えていない現状による葛藤が
徐々に明かされていく事で

正反対に見える受様と攻様が
抱える問題の共通点が見えて切なくなり
惹かれあっていく2人にドキドキ&ワクワク

そんなところにまたまた
受様に悪意を持つ者が現れてハラハラMAXですが
2人なりの幸せの形を見出す幕引きまで
大変楽しく読ませて頂きました♪

6

すごく好きなお話!最後は心がじんわりあたたまる

2年限定で契約結婚したロドリックとユリアン。
そこに愛はない。

ユリアンは不思議な魅力のある子でした。
草を食べてみたり、マルクスさんをとてもとても大事にしていて。彼が生きてきた環境は壮絶だったけれどロドリック邸でやっとあたたかい暮らしをして、生きている。

ロドリックも軍人の子。祖父の代からの流れで自分も軍人として生きている。人を殺めることもある。どれだけの戦場を見てきたのかと思います。

2人が心を少しずつ通わせて距離が近づいていく様子がとても良かった。ロドリックがマルクスにさんづけしているのもよい。

私はこのまま離縁しないのではないかなと思っていたんですけどね…!ロドリックは常にユリアンの幸せを1番に大事に考えていて実行していて好き!
そしてユリアンの前だと大きくて怖い感じの男が可愛くなってしまうのもいい。

どこで暮らすにしてもふたりが幸せであれと願う物語でした。マルクスさんはなるべく長生きして。
途中、ユリアンが話しかけてマルクスさんがこくんと頷く描写がとても可愛くて良かったなーー。

あとテトは幸せになってほしい

6

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