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ほのぼのした中に前向きな感動があったりして、未来に明るさが見える良き最終巻でした。鯉のぼりや梅干し作りといった懐かしさを感じる行事や、碧唯と孤帆の過去とこれから、二人の集大成のようなドールハウスと、見どころ満載でした。
カップルとしてはずっと安定してたけど、今回は少しだけ孤帆の嫉妬が見れます。といっても料理でストレス解消するタイプなので平和。
碧唯も平和な撃退方法できっちりナンパガードしてて、笑いました。孤帆も気付いて珍行動(?)に付き合ってるのが良き。
最終回は本当に素敵でした。ドールハウスの作画がどれも素晴らしい…。一巻で「玄関しか作らないドールハウス作家」と言われてた孤帆の背景を知ったうえで見ると、より一層ぐっときます。
過去を知って、全部を知って、ゆっくり着実に家族になっていく空気を味わえる作品。読後は穏やかな気分に浸れました。
疲れた身体に沁み入るような、癒しの作品でした。
高尾滋先生、さすが少女漫画でたくさんの名作を生み出されている作家様だけあって、絵はもちろん、心理描写が抜群に巧い。
BLは1巻完結で起承転結がぎゅっっっと圧縮された作品が多いですが、こちらはゆっくり流れる2人の日常を覗いているような、まさに少女漫画のような作品で、小中学生の時に夢中で読んだ「花とゆめ」を思い起こさせる仕上がりとなっていました。
キワドイ台詞やコマはあるものの、まぐわう様子は一切描写されていないので、「BLはエロがないと!」という方には物足りないかもしれませんが、優しく丁寧に描かれる穏やかBLがお好きな方にはハマりまくると思います。
折々で登場するお料理や、丁寧な暮らしぶりも見ていて本当に楽しい。新緑の季節にピッタリな、瑞々しく可愛いファンタジーBLでした。
4巻でついに完結……。
余韻がすごいです。ここからも続いていく2人の幸せな生活を読み手に自由に想像させる、末広がりな締めくくり方…本当にお見事でした。
素晴らしい作品に出会えて幸せでした。また高尾滋先生の作品を、BLジャンルでも読むことができますように。
