電子限定かきおろし付
もう…泣いちゃった!泣いちゃいましたよ。
私にはこんな青春はなかったんですが、アオハルの香りを感じました。デビューコミックスなのですね、おめでとうございます!
表題作の他にも作品が入っていて、大変読み応えがありました。
以下ネタバレ含みます
・春、結婚して
最初の一コマ目のニュース画面に「同性婚が認められて---年」とあり、同性婚ができる時代が描かれていることがわかります。
玉水 春、29歳、将来に不安を感じるお年頃。
残業で疲れている春に星を観るお誘いをする花海(二人の名前が春爛漫)。
望遠鏡を持って、自転車に乗って。読んでいて春の夜の空気を感じる。
作家さまの「春」という季節への想いが伝わってくる描写・・・。
青春と地続きな二人の関係が花海のプロポーズによって空気が変わります。
勢いで始まる結婚前提生活、そこに恋愛感情は本当にないのか・・・?
「生活してみて一年後に決めよう」と約束してルームシェアを始めて、
やっぱり好きだったじゃん!とわかってからが大変に萌えた・・・。
花海が春の生活リズムにそっと寄り添ってひそやかに想っているのが健気。眠れない春に絵本の読み聞かせって・・・優しすぎる
流されているだけだと思っていた春のほうも、学生の頃から花海を想っていたとわかった時、震えた・・・。け、結婚してください、早く・・・!!
誤解の原因は、読者のこちらはもうわかっていた。だから、安心して読めました。
花海が、自分で絵本を作って二度目のプロポーズ。ここで泣いちゃいました。
この喜びをシェアできる二人が素敵だった。
クリエイターの原動力って、人を喜ばせることだと思うんです。「絵本をかくこと」で春を喜ばせてあげることができて、花海自身も幸せなんですよね。
この二人は学生の頃から感受性が似ていて、一緒に綺麗なものを味わえた。花海が作り手となる前からその感受性を共有できる大事な存在だったわけで。
好きという勢いや、生活のリズムも大事だけれど、この共感力が一番「結婚=一緒に暮らしていく」上で大事だと思う。そのことが丁寧に、説明過多にならずに描かれているのが素晴らしすぎた。
描き下ろし後書きにプロポーズ後の電車内の二人。
「不安だったから(結婚したかったわけ)じゃなくて、花海とだから一緒にいたいと思ったんだ」冒頭の回収に胸が暖かくなりました。流されて、押し切られたわけじゃなく、春もずっと花海のことが好きだったとわかる。
ポカポカ差す春の午後の日差し、3月28日、この頃って桜が咲く時期ですよね。HISADA先生は本当に春が好きなんだなと思いました。
作品全体から春を感じました。
・射貫かせて、鈴木さん
こちらは雰囲気がガラリと変わった作品で作家さまの筆の幅広さに感服です。笑ってもうた~~。表題作で泣いて、こっちで笑って忙しいわ。
過去作品も気になるので読んでみようと思います。
素敵な作品をありがとうございました!
最終話を読んだ時、心が震えました。
白黒のページに色がついた気がした。
これから春が来るたび本棚からこの一冊を手に取るのだと思う。そんな一冊に出会えて幸せです。
親友の「俺と結婚する?」から始まる同棲。
友情結婚もありだなぁと思っていたけれど…
ふたりの気持ちが丁寧に描かれていて、過去と今も結ばれていて、読んでいて体がポロポロあたたかくなっていく気がしました。春を連れてきてくれるようなお話。
ふたりの結末を、春に桜が咲くみたいに当たり前のことに思えた。
私は、このタイトルがだいすきだ。初めて読んだ時の感動をこの先ずっと覚えている。出会えてよかった一冊。
表題作『春、結婚して』に関しては神評価でも足りないくらい素晴らしい作品でした。
場面の空気や登場人物のその時その時の感情や心情がきちんと伝わってくる作品。
現状個人的に今年のベスト候補です。
なのですがこの一冊、表題作が6エピソード155ページまででプラス描き下ろしが8ページ
そこから読切の別作品が収録されていてこちらが表題作とは全く違うノリの漫画だったため世界観がぶった斬られた感じがしてなぜ同時収録にした?という疑問が後味として残ってしまった。
『春、結婚して』の描き下ろしをせめて20ページくらいにしてもらって1冊180ページ足らずで値段変わらずの方がむしろ読後の満足度はもっと高く良い余韻が残せたのになと思ってしまいました。
表題作ちょっと短めでしたがそれでも花海と玉水はそれぞれにとても魅力があるキャラクターで2人の持つ空気感や作品の世界に強く惹きつけられたのでこの2人の結婚後の様子ももっと見てみたかったです。
hisada先生のデビューコミックです。
高校時代の親友とルームシェアをして1年後に結婚しよう!というお話です。
もう主人公が可愛すぎるし、攻めの親友も格好良い。幸せになれる胸キュン漫画です。
諦める方向に向いてしまった若かりし頃の恋を、30歳手前になって一念発起。
物事を始めるには、タイミングとほんのちょっとの勇気……これに尽きるのではないでしょうか^ ^
親友だった2人が結婚を前提としたルームシェアの同居人となり、一方では高校時代からの想いを再燃するカタチで。そして、もう一方では過去の恋を自覚していくカタチで物語が動いていきます。
結婚をいきなり言い出した発言からしても、花海の下心は非常に分かりやすい。ただ、花海の想い人である玉水が少しポンヤリしていて、花海の気持ちに全く気付いてないのがどことなく頼りない感じですが、さて。このルームシェアをキッカケとして、30歳のリミット前に想いを通じ合わせることができるのか見ものです。
これまで恋愛に積極的になれなかった玉水が恋に積極的になれるのかだとか、親友の花海に大して親友以上の気持ちを持てるのかだとか、気になりどころはいっぱいです。
花海の気持ちは確定なので、玉水がそこにどれだけ寄せていけるかが焦点となりますが、花海に抱く気持ちを過去の10年ぶんから掘り下げていかないといけないので、玉水にとっては楽な作業ではありません。焦ったくてもどかしい感情が入り込んでいく中で、2人が先の未来にどう答えを出していくのか見届けて欲しいなと思います。
試し読みに惹かれて購入したのもあり、ストーリーの経過も結末も大人の恋の不器用さが滲み出ていてとても良かったのですが、描き下ろし後の読み切りのお話は…うーん……表題作の余韻をずっと浸っていたかった身からすると、ちょっと雰囲気が合わなかったかなと。その長さぶんで、誤解があった学生時代のすれ違いの答え合わせの時間に使って欲しかったです。(女子の告白を受け入れたときの花海の心境とか、玉水に彼女できた発言とかその他もろもろ)
大人のしっとりとした恋のお話は大好きな部類ですが、描き下ろしのアフターストーリーでも満足し足りないなって思いもあり、萌え2にしました。
