小説

  • 発情できないオメガ王子と孤独なアルファ王の初恋
ちるちる評価ランキング
6

発情できないオメガ王子と孤独なアルファ王の初恋

hatsujou dekinai omega ouji to kodoku na arufa ou no hatsukoi

  • 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作発情できないオメガ王子と孤独なアルファ王の初恋

エドヴァルド・アルムフェルト・エストランデル
エストランデル王国国王、α、28歳
イレルミ・リンダール
カーヴェ王国第八王子、Ω、18歳

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

"若き凄腕アルファ国王×健気なオメガ第八王子"政略渦巻く、オメガバースBL! いまだ根強いバース差別が残るカーヴェ王国。幼い頃母と死別したことで、なんの後ろ盾もなく、疎まれて育ったオメガの第八王子・イレルミは、まともに公務も与えられず、今は孤児院への慰問活動を自主的に続ける日々。そんなある日、隣国の騎士・エドヴァルドと出会い、彼の誠実さや優しさに触れることで、イレルミは初めて恋を知る。しかもエドヴァルドは、実は身分を隠し調査に訪れていた、同盟国の国王だという。互いに惹かれ合うイレルミとエドヴァルドだったが、突如、イレルミの輿入れ話が持ち上がり……? 虐げられ続けた王子が見つけた、優しい愛の物語――。

作品情報

作品名
発情できないオメガ王子と孤独なアルファ王の初恋
著者
名倉和希 
イラスト
笠井あゆみ 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
リンクスロマンスノベル
発売日
電子発売日
ISBN
9784344857773

ちるちる評価ランキング

6

4.3

(14)

(8)

萌々

(3)

(3)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
6
得点
61
評価数
14
平均
4.3 / 5
神率
57.1%

レビュー投稿数6

王道!!だけれども満足度高い訳は…

ザ!王道!!
な王国もののオメガバースでした。
王族にも関わらず、Ωという性別のために差別的な扱いを受けてきた主人公(イレルミ)が、隣の大国の国王(エドヴァルド)に身染められて幸せになる…

王道of王道でかなり冒頭から話の流れは読めたのに、めちゃくちゃ満足度高かったのは何故かな…と考えていました。
………私が欲しいと思ってるエピソードがボリュームたっぷりに描かれていたからかな??という結論に至っています。

BL小説を読んでいると、
2人が想いを通じ合わせるまでの紆余曲折が長くて(それは良いんだけど)幸せになってからの尺が短いのよ………!!もっとくっついてからの甘々ラブラブエピソードが欲しいのよ………っ!!_| ̄|○

と思ってしまうことが多いのですが。
こちら、その「欲しいところ」がたっぷり描かれていてめちゃくちゃニマニマできたから、満足度が高かったのだと思うのです。
……その分(?)「私は国と結婚している、伴侶を持つ気はない」と豪語していたエドヴァルドがイレルミに落ちるまでのスピード感がッ早ッッッッッwwww!!…とは思いましたけどね…。一目惚れ…ていうか運命の番なのでしょう。あと国王がそんなに国を不在にして想い人追っかけてて大丈夫??とは思いましたけどね。いいよ。いっそ潔い。

受けがスパダリに激甘に溺愛されるくだりが大好きですし、辛い思いをしたならその分幸せになった姿を見たいと常々思っているので、そこが満たされた満足感かなぁと思います。

不遇な生い立ちの中、心優しく真っ直ぐに育ったウブな受けがスパダリ攻めにめちゃくちゃデロデロエロエロに愛されるストーリーがお好きな同胞に、全力でオススメします♡

0

オメガバース

身分を隠した凄腕アルファ国王と不遇なオメガ第八王子の、切なくも極上に甘いオメガバース・シンデレラストーリーです。
バース差別が残る国で後ろ盾もなく、虐げられて育った健気な王子イレルミ。
彼が偶然出会ったのは、優しく誠実な隣国の騎士エドヴァルドでした。初めての恋に戸惑うイレルミですが、過酷な運命と政略結婚の波が二人に襲いかかります。
名倉和希先生の丁寧な心理描写によって、孤独だった二人が不器用ながらも深く惹かれ合い、唯一無二の番へと至るプロセスがドラマチックに描かれています。笠井あゆみ先生の美麗で色気溢れるイラストも、高貴で重厚な世界観に見事にマッチ。
理不尽な環境に負けず愛を貫く王道執着愛が好きな方、王宮の陰謀劇と濃厚なロマンスを同時に堪能したい方におすすめしたいです。

0

エドヴァルド、君国王だろう!

悲壮感ただよわせすぎ?

オメガ差別の激しい国のオメガの王子イレルミが不憫すぎですが、聡明で謙虚でなんとか幸せになって!な人です。

一方隣国の国王エドヴァルドは堅物で結婚なんてしない!と言い続けていたのに、休暇中にイレルミにひと目会った瞬間に!

あ〜可愛い、可愛い可愛い!ぜひお近づきになりたい、ぜひぜひ!とまるで別人に。
おいおい、休暇いつまで取れるの?なくらいイレルミに夢中です。
イレルミの虜になってくところが面白くて。

悲壮感ただようイレルミがすっかり将来を諦めてて、二人がすれ違うのが大変もどかしいです。
エドヴァルド、君は国王だろう!さっさとせんか!
と言いたくなりました。

このすれ違いや悲壮感をスパイスとして味わえるか、だんだんなんだかな〜と思っちゃうか。

宰相やエドヴァルドの専属護衛騎士が名倉作品の名バイプレーヤーでしたね。

あとがきで描かれる新事実に、エエェェ!となりました。

やたら宝石を欲しがる王の愛人がもしかしてあの国からの?と疑いましたが違いました。

希望を手に入れるイレルミと、イレルミ愛しさに性格が変わっちゃっていくエドヴァルド、お幸せに!

2

陛下!おちついて陛下!

名倉先生といえば、受けのことが好きすぎて様子のおかしい攻め!「若き凄腕アルファ国王」がどうおかしくなっていくのか、わくわくしながら拝読しました。電子版です!

オメガ差別がひどすぎる国の第八王子、籠の鳥イレルミくんと、同盟国の若き凄腕アルファ国王の恋物語。偶然出会ったふたりは惹かれ合う。お互いの素性を隠してー。

視察という名の休暇で、同盟国に訪れたエドヴァルド陛下。彼が立ち寄った教会には、妖精かと見間違えるような美しき青年がいてー。

~一目会ったその日から、恋の花咲くこともある~

そんなフレーズが頭をよぎりました。イレルミ王子と出会ったその瞬間から様子のおかしくなるエドヴァルド陛下。めちゃくちゃ不審者ムーブをかましてくださいます。ありがとうございます。ドデカ権力をお持ちのエドヴァルド陛下でございますから、もう読者であるわたくしはハピエンを確信し、にこにこしながら様子のおかしいエドヴァルド陛下と、そんな彼に惹かれていくイレルミくんの恋物語を楽しませていただきました!

ふたりのラブラブ逢瀬ににこにこしたり、切なくなったり、イレルミくんサイドの国王にイライラしたりと色々ありましたが、ドデカ権力もちのスパダリ陛下ですので、ふたりはハピエンです。イレルミくんの幸せそうな様子にほっこりしました。面白かったです!!
息子くん、宰相じいじにも溺愛されながら健やかに育ってくれよな!!!

イレルミくん側の王族がひどすぎて、もうこの国だめなんじゃね?と思いました。父はもちろん、義姉もひどすぎる。ラストに出てきた王太子、同盟国に留学経験ありな身でありながら、イレルミくんのひどすぎる婚約に反対しなかったり続行させようとしたり。そもそも同盟条件のひとつであるオメガ差別が緩和してなかったりで、王太子もだめだめすぎる。王太子まじ頑張れよ?国が傾いたらイレルミくんが悲しむでしょ?と、イレルミくんの国にもやもやしまくったので、ハピエンに浸れなかったです。ほんとに頑張れよ王太子。

1

「俺の嫁が可愛い!」が止まらぬ攻めに歓喜!王道オメガバースファンタジー

名倉先生、98冊目の御本出版おめでとうございます!!✨

もうすぐ100冊。
記念すべき100冊目は、一体どんな内容の物語なのでしょう…
今から楽しみでなりません☺︎

隣国王である年上溺愛α攻め×差別の激しい国に生まれた不憫Ω王子。
政治の道具として扱われ、意に沿わぬ結婚を強いられそうになっている王子を、隣国王が救い出すー
という、王道のオメガバースファンタジーです。
(※妊娠・出産描写あり。
素晴らしく麗しい口絵が内容のネタバレになってしまっているのは、ご愛嬌!)

まず何よりも素晴らしいなと思ったのが、
主人公・イレルミ(受)の境遇が
かなり不憫であるにも関わらず、
物語全体に過度な悲壮感が漂っていないこと。

幼馴染みの護衛騎士パウルスや、切れ者宰相・メラコスキに「いい加減にしなさいな」と窘められちゃう攻め・エドヴァルドが、とてもいい味出してます(*´˘`*)
シリアスなお話の中にも、笑いや癒しの成分を
ちょうどいい塩梅で入れてくださる
名倉先生の卓越した技術、先生の”味”が最高です・:*+.

さて、こちらのお話。
主人公は根強いバース・オメガ差別が残るカーヴェ王国の第八王子・イレルミ。
Ωである彼はその存在自体を秘され、ひっそりと暮らしています。

幼児期の栄養状態が悪かったせいで、
発情期がまだ来ていないイレルミですが、
発情期が来れば緊張関係にある隣国の
”Ω狂い”と評される40歳の王太子のもとへ
嫁がされることになっている。

そんな己の運命を諦め受け入れながら
質素に暮らす彼が、慰問のため向かった孤児院で
大国エストランデル王国の国王・エドヴァルドと偶然出会いー

と、初対面時の”攻めの一目惚れ”
から始まるロマンチックなファンタジーです。

何がいいって、こちらが期待したとおり
イレルミに出会った途端に恋に落ち、
脳内にファンファーレが鳴り響き(は大袈裟?w)、
あっという間に溺愛の海に落ちてくれるエドヴァルドの頼もしさ!

”一瞬、精霊が現れたのかと思った”とか、
”ぜひ、ぜひぜひお近づきになりたい”
といった言葉で描かれるエドヴァルドの心情につい、
口角上がってニヤけてしまう〜〜(。-∀-)

頼りになる凄腕αなのに、受けのこととなると
途端にアホっぽくなるところ(褒めてます!)、
大大大好きです。
安心・安定、揺るがぬ溺愛を注いでくれる攻め。

一方の受け・イレルミはThe・不憫受け。
でも、ただの「不憫」では終わらないところが最大の魅力!
儚い彼ですが、Ωというだけで差別され
教育も受けられない身でありながら
自力で勉強を続け国政にも通じ、
自らが窮地に陥っても、大切な人を守ろうとする
自己犠牲の精神を持っている。

耐え忍ぶ姿に、気高さと芯の強さを感じさせる人物です。

と、双方のキャラクターがもう魅力的で
グイグイと物語に引き込まれてゆくのですが。

物語をより面白くし、緊張感を加えているのが
”互いの正体を途中まで明かしていない”ということ。
特に、エドヴァルドが実は隣国の大国王であることを、いつ、どのような形でイレルミが知ることになるのだろう?という点にドキドキ!

もうだめ!イレルミが嫁がされちゃう!
という絶体絶命の大ピンチに、
自国の軍隊を引き連れ颯爽と洗われた
エドヴァルドが、自身の大切な番を救い出すー

王道だけど、それがいい。(๑•̀ㅂ•́)و✧
エドヴァルドの正体を知り、心底驚くイレルミが可愛らしかったです。

二人の関係に、カーヴェ王国・エストランデル王国・
そしてもう一つ、ゼンゲル王国という国同士の
力関係とお国事情、思惑が絡んでくるのも、大きな見どころとなっています。
エドヴァルド自身ももちろん頑張るのですが、
主の初恋を喜び智略を巡らせる頼もしい
宰相・メラコスキの存在感よ!

そんな宰相に、こっそり陛下の初恋を伝えた髭面の護衛騎士・パウルスもいい仕事してくれてます(*´艸`)

脇キャラが光る本作ですが、個人的にとても好きなのが
イレルミの従姉妹で女性護衛騎士のシルパ。
某オ◯カルのように格好良かった…!
エドヴァルドとの初対面時、主を守ろうと剣の柄に手をかけ身構える描写に痺れました。

悪役がきっちりやり込められて
スカッとする展開もまた、名倉先生作品の魅力の一つ。
今回、イレルミに一服盛って酷い言葉を投げかけた異母姉・王女サリアンナにはもうちょっと”ざまぁ”展開があっても良かったかな?とは思うものの。
始めて人前で一国の王に叱られ、
メンツを失う様には胸のすく思いがしました( *¯ ^¯*)

無事難を逃れ、バース差別のない国で王妃となり、めでたしめでたし…
という展開に文句はないのですが。

一点、ちょっと気になり物足りなくも思ったのは、イレルミの出身国カーヴェ王国の”これから”のことです。
バース差別の現状は特に変わらず、
イレルミ自身が戦ったり変革を起こすこともなく、
国を去ってしまった。(出来ることはあまりなかったと思うけれど;)

これからはイレルミの兄で王太子・モルベルイが
その役目を担ってゆく…ということですよね。
イレルミとの別れを惜しんでいた孤児院の子供たちは今後救われるのか、どのように国が変わっていくのか。

「運命に抗う受け」が好きな自分は、その過程にイレルミも関わり、変革を促してほしかったな、、と思ったりしました。

とはいえ。
ロマンチックな救済劇、甘い溺愛はやっぱり良い!
疲れた心に沁み渡るビタミンです✨

可愛い赤ちゃん・デイヴィッドも生まれ、
エドヴァルドの鼻の下はどんどんびよ〜んと伸びていくんだろうなꉂ(๑˃▽˂๑)

ラストの幸せ広がる光景に思わずにっこり、
”その後の二人(と赤ちゃん)”のお話も
ぜひぜひ読みたい!と思う、素敵な王道ファンタジーでした・:*+

あと、電子版のおまけSSでびっくり〜〜〜!!
宰相メラコスキ視点のお話なのですが、
私のように護衛騎士シルパ好きな方、必見では!?
BLじゃなくなってしまうけれど、二人の馴れ初めが知りたい!!

1

孤独な王は、恋を知り、恋に溺れて溺愛王と化す

父である国王の思惑によってぞんざいな扱いを受けているイレルミの状況が理不尽で胸クソ悪っっっっる。
オメガバース作品のオメガ差別はよくある設定ですが、思考と性格が残念なキャラたちにウンザリ。イライラとムカムカでこめかみがピクピクでした。

オメガ王子のイレルミが置かれた立場や状況に酷い描写が多く、非常にやるせなかったです。王子なのに奴隷のように扱われ、しかも他国の王族に身売りして外交カードに使おうとする父親の浅ましさには反吐が出ます。
そんな中にあっても気丈に王族の勤めを果たすイレルミが何とも健気で泣ける……。イレルミの聡明さと芯の強さは王族に相応しい品格を備えており、王道の悲劇のヒロイン像を感じさせる見た目や性格が魅力的なキャラクターでした。

国と結婚した、伴侶をもつことはないとほざいていたエドヴァルドの信念を一瞬で吹き飛ばし、イレルミのことで頭がいっぱいになっていくエドヴァルドの恋模様にぜひご注目頂きたいです。恋とはなにかが分からない男の不器用さに焦れるところもありましたが、恋愛ターン的にはそんなジレモダも良いスパイスになっています。
恋にウブな国王の可愛らしい一面にニヤニヤしつつ、エドヴァルドとイレルミが惹かれ合っていく恋愛模様は醜悪な父姉の存在を忘れさせてくれる安らぎのシーンでした( ´∀`)
イレルミはカーヴェ国の王子で、他国の貴族を装ってるエドヴァルドはエストランデル国の王というのがまた良いんですよね。身分を隠してひっそりと逢瀬を重ねていく愛の重みが運命の引き合わせって感じがしますし、2人とも高貴な身分であるにも関わらず身バレしてない状態で惹かれ合っていくので、本物の恋感が強い。それがなんともドラマチックでドキドキメーターが爆上がりでした。

2人が結ばれるためには色んなハードルがあり、これをクリアするために奮起するエドヴァルドの覚悟がめちゃくちゃシビれます。悲恋で終わらせようとするイレルミの覚悟を、そうはさせまいと凄むエドヴァルドがカッコいい!
イレルミのゲス父が決めた縁談が刻一刻と迫る中、1つのターニングポイントであったイレルミの発情の訪れがやってくるなど、物語の後半部は目が離せない展開だらけです。恋愛の進みだけでなく家族との関係にもストーリーが大きく動いていくため、もちろんスカッとするようなこともありありです^ ^

イレルミを救い出すため、またイレルミを迎えにいくため、一国のトップがド派手に圧をかけるやり方……めちゃくちゃ好き♪♪ エドヴァルドが本当の身分を明かす瞬間も、イレルミの兄姉たちがその事実に驚愕の表情を見せるのも、やっっっっとザマァが見れて歓喜の瞬間でした。
ただ、個人的にはもうちょっと痛い目を見せても良かったなと。
イレルミの兄(王太子)はしれっと理解者ぶってるけど、コイツだってイレルミのことをずっと助けてくれなかった傍観者という意味では立派な加害者であるのは間違いないわけで、急に良い人ぶってきたのにはうーんでした。まぁ…一番の戦犯である父や姉がその後惨めに落ちぶれていきそうな点では評価していますが。

国王と王子なのでシンデレラストーリーとは違うものの、中身はシンデレラストーリーっぽくてドキドキとワクワクでいっぱいに包まれた物語でした^ ^
孤独な王が溺愛王にシフトしていく変遷を楽しみながら、全てが幸福の景色に彩られていくエンディングは最高でした。

2

この作品が収納されている本棚

ちるちる評価ランキング(小説)一覧を見る>>

PAGE TOP