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表題作美男の達人

美男塾生となる交際経験皆無の郵便局員・上遠野瑛士
受様に惚れられてしまう美男塾の講師・夏秋真生

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

メタボ体型のせい(?)で失恋した先輩に付き合って『美男塾』の見学説明会に参加した上遠野。モテることになんら興味はなかったのに、ある男性講師に一目惚れし、勢いで入塾してしまうが…!?
出版社より

作品情報

作品名
美男の達人
著者
小林典雅 
イラスト
高峰顕 
媒体
小説
出版社
白泉社
レーベル
花丸文庫
発売日
ISBN
9784592875598
3.4

(65)

(19)

萌々

(11)

(21)

中立

(10)

趣味じゃない

(4)

レビュー数
21
得点
212
評価数
65
平均
3.4 / 5
神率
29.2%

レビュー投稿数21

大好き&満足

小林先生の指南系BLである「デートしようよ」や「たとえばこんな恋のはじまり」がとても面白くて気に入ったので、指南系BLならコレ!というこちらの作品も読んでみましたが、本当に面白くて期待通りでした。

モテない先輩の付き添いでモテる男になるための美男塾の説明会に参加した上遠野。
モテに興味はなかったけれど、とある講師に一目惚れしてしまい入塾するというやつです。

とにかく「モテる男になるための心構え」のボリュームがすごい。一冊のうち8割がセミナー内容です。
もしこれをCD化するなら、講師役の人は死ぬな……ってくらいの長ゼリフの連続。
モテない男たちを前に、そんな彼らにもわかりやすく、なるほど!と思わせるために懇切丁寧に、女性の心理について、こんな時はどうするべきか、など妙に具体的に、そして世の女性の恨み節を混ぜつつ説明してくれてて笑えます。
モテないという自覚のある男たちは、いや、自覚がなくてもとりあえず男なら耳の穴かっぽじってよーーく聞くべし!と言いたくなるような内容ばかりです。

攻めは受けに一目惚れしたものの、受けは子持ちで離婚歴のあるノンケで、とにかく手強い。そっけない。
半ばストーカー化しめげずにアタックする攻めに対して取りつく島もなく、けんもほろろ。
ページ数が残りわずかなのに、全く絆される気配もなくこの二人どうなるんだろう??と心配してたら、手の平を返したかのようにあっさりOKしちゃったのには目が点になりました。
セミナーにページ割きすぎて、ラブ部分に尺が足りなくなったんだな……としか言えません。

攻めの上遠野は難あり物件なのではなく、イケメンだけど若草物語とか赤毛のアンなどの少女文学やオースティンなどを愛読するちょい乙女なところがある青年で、女の子からアプローチされることも多いのだけど適当につきあう事ができず、ちゃんと好きな人とエッチしたいと思っていたら25歳でいまだ‥‥という乙女童貞です。
受けがどうやっても振り向いてくれず、それどころか他の男をあたれと言われて憤慨するのだけど、その時に「「12人の男の子よりお前一人の方がいい」とマシュウがアンに言われたように、俺だって何億人の他の一人よりも夏秋さん一人がいいんだ!」と思うあたり、小林先生、芸が細かいなぁと笑うと同時に感心しました。
BLでマシューのあの言葉が出てくるとは思わなかった。

先述したようにラブ部分については唐突だしぶっちゃけるとオマケ感すらあるので、そこだけ見れば中立なんだけど、なんせ「小林先生のセミナーものを読みたい」という要望に関しては100%以上の満足感を得られたので、神です。
そつなく平均点じゃなくても、突き抜けたものを書けるって素敵だなと。
だけど何も知らずにラブを期待して読んだ方は、絶対ガッカリすると思います。

で、関連作品を見て、え?これリンク間違いじゃないの?と思ったら、塾長と攻めに告白してきたあの彼の前世もの&トンデモラブコメだと?
そっちも読んでみます!

2

笑える作品

丸ごと一冊がひとつのストーリー。

いやぁ、面白かったです。
恋愛がどうのこうのと言うよりも、「恋愛塾」の先生達の講義が面白いw
クスッと笑えるところがいっぱいありました。

先生たちは下品な言葉を、流れるように話しますし
そこまでしないとイケナイか?と思うようなことも
どんどん言ってしまい、生徒達を「なるほど」とうなずかせます。

ようするに話術に長けているのですね。
社会人としては見習いたいところですが・・・w

笑ってうんちく聞きたい時に・・・ぴったりです。

1

「モテ」へのアンチテーゼ

噂どおり、小林典雅節が炸裂している作品でした。おもしろワードが盛り沢山で、エロいかエロくないかで言えば全くエロくないどころか、そのテの展開は最後の最後オマケみたいな扱いです。9割ほどは男性向けモテテクが滔々と語られており、BL小説というよりはモテ指南本のような一冊になっています。女性より、男性に読んでほしいかも。

美男塾の講師陣が語る、モテるためのテクニックや心意気、思考などには大きく共感しましたが、最終的に夏秋の本性が暴かれてこれまでの展開が覆えされてしまうオチが良かったです。男性のみんながみんな、こんな型にハマってたら面白くないしね。

最後、国仲をはじめ美男塾の仲間達がどうなったのか描かれていなかったのはちょっと残念でした。

1

勉強になるなぁ

小林典雅先生の本がまた読みたくて、新たに購入してみたのがこの本。
先生の初期の作品みたいです。
初期の方が、画面の真っ黒率は高いかもしれません?
とにかく、畳み込まれるような語りの嵐。
なかなか個性的で面白いですね。

美男の達人って?
それは婚活や離婚回避の為に、女心を学んだり、身につけるべき事柄(マナーやセンスや習い事など)を学ぶという。
その名もズバリ、美男塾というものでした。
イケメン養成所ですね!
これは是非とも紛れ込みたい♪

塾の期間は2ヶ月間ですが、チラッと学んだジムや料理やダンスなど。
同会社で経営しているジムやスクールに入会すれば、継続することが出来ます。
上手い経営ですね!あったま良い~。
塾も様々な種類があり、女性向けの塾も存在します。

このお話は、郵便局員である上遠野瑛士、美男塾の講師をしている夏秋真生が中心のお話…なんですが。
当て馬?である塾頭の箭内社長や、塾生仲間で学校の先生である島田碧海がかなり活躍します。
碧海なんかは、中盤まで夏秋よりも出番が多いので、瑛士の相手はどっち?と読者が迷う感じです。
私には、そこが一番面白かったです♪

ただ、最後までそれぞれの気持ちを引っ張りすぎてか、ラスト猛ダッシュで終わった感じ。
そこが非常に残念。

箭内社長なんかは、最後どうなったのか明らかにされず。
読み終わってから首をかしげました。
後書きに、そこの部分が入らなかったと書いてあり、取りあえず納得。
碧海と瑛士の最後のエピソードは、会話の中だけだし。
碧海は、ちょっと可哀想な人でした。

それにしても夏秋。
最後まで、何を考えているのかよくわからなかった…。
しかしですね、彼の性格はかなり面白い!
猫を被っていない時の彼の変貌ぶり、かなり大好きです♪

主人公の瑛士は、兎に角自分への好意に鈍感すぎると言いますか。
自分の恋心しか見えていないところとか。
残念な感じのイケメンなのが、妙に可愛い人でした。
美男塾で少しは株が上がったかもですが。
私は残念な感じのままの方が好きかも?

他にも面白い講師達が沢山揃っていて、かなり個性的で楽しい。
塾生の皆さんも面白い人がいっぱいで。
塾での内容は、どれも大変ためになりました!
小説を読んでいるのか、ハウツー本を読んでいるのかわからなくなるくらい長かったのがまた、個性的過ぎるw
面白いお話をありがとうございました。

1

サブキャラに全部持ってかれました

典雅さんは作家買いする作家さまですが、なぜかこの作品を読んでいなかった。
ということに気づき、速攻で買いに行ってきました。

振られて傷心の先輩に頼まれてついていった『美男塾』の見学会。そこで講師として働く夏秋(受け)に一目ぼれした瑛士は、入るつもりのなかった『美男塾』に入会し…。

というお話。

典雅さんらしくギャグ色満載で非常に面白かった。
けれど、メインCPの二人の気持ちの変遷にちょっとついていけなかった。

『一目ぼれ』は、恋のきっかけとしてはありだと思う。けれど、瑛士があそこまで惚れこんだ夏秋という男の魅力が全く理解できなかった。
『イケメンさん』というところしか良いところが見つけられなかったなあ…。
なので、瑛士の気持ちも理解できなかった。夏秋の顔以外のどこがよかったんだろう。

そしてあれだけ拒んでいた夏秋が、終盤あっという間に瑛士を受け入れたのにも「?」と思ってしまった。なぜ急にそうなる?と。

モテテクを伝授してくれるという『美男塾』。
『美男塾』での講義の比重が大きすぎて、瑛士×夏秋のラブという点がちょっと少なかったのかな、と思ったりしました。

対して脇キャラの碧海くんの可愛さといったらなかった。瑛士×碧海くんでくっつかないかなあ、とずっと思いつつ読んでました。

が、あれ、箭内社長に、『碧海』?
ああ、典雅作品の『嘘と誤解は恋のせい』の無人島の『碧海』か!とやっとつながった情けないワタクシなのでした…。
箭内社長×碧海くんの話が非常に読みたいです。

というか、碧海くんが出てこなかったら、この作品の評価は『中立』でしたね。いや、ごめんなさい。
あのウブでめんこい碧海くんをメタメタに甘やかしてあげてほしいです、箭内社長。

ということで、典雅先生、箭内社長×碧海くんのお話を書いてくだされ~~!と切望してますです。

1

恋愛・結婚ハウツー本(o´・ω-)b

講義内容が興味深かった。
24時間体制で業者に家事労働を頼んだら月30万もかかるなんて…母親の偉大さを感じました。
これ、世の男性陣が読んだら円満家庭・円満恋愛築けそうですね。
男女共通部分もあるし、BLという括りで読む人が限定されるのが勿体無い気がします。
ってかリアル美女塾の設立を希望いたします。
私もセミナー参加したいっ!!
是非とも『美女塾』に入れてくださいっ!!!←
それにしてもここまでカギ括弧間が離れているのも珍しいですよねw
1ページの半分以上を占めていたりwww
後半の夏秋さんvs上遠野さんにワロタwww
ものっすごい攻防戦ですねwww
捨て身の作戦(淫乱でセフレいっぱいいるんだぜ)に出ても功を奏さず「精進して良いセフレになります…!!!(訳)」…( д) ゚ ゚
もうあれです、夏秋さんの全ての攻撃は「ギャップも(•∀•)イイ!!」とか超ポジティブに行間読む上遠野さんに無に帰されてるというwww
息子も吃驚の華麗な足蹴り最高ですwww

凛くん可愛い♥
この子絶対将来は“美男”だなっ(人´ω`*).☆.。.:*・゜

塾頭の箭内さんと碧海くんの現世話を読みたい!!!
前世編(「なぜあの方に恋したのかと聞かれた…」)を以前先に読んでいたので、2人が出てきた時「おぉ…この2人があのっ!」とwktkしたのです。
もっと詳しく!
是非まるまる1冊で書いて頂きたいっ!!!
表情訓練の相手役を瑛士から強奪した時、碧海くんの色んな表情見れてさぞ至福の時間だっただろうにwww
きっと自分が見たい表情をさせてたんだぜーニヤ(・∀・)ニヤ
臨月の妊婦さん体験講座の時もジェスチャーご指名させてトテトテヨタヨタ歩いている姿を遠目から眺めてご満悦とか何その塾長特権乱用www
うぁーもうこの2人の現世ver読みたいよー!!!
探したけどどうやら出版されていませんでしたorz

1

サブに心持ってかれすぎた・・・ヨ。苦笑

小林先生の作品はこれで5作品目になりますが。

明け透かない美男塾講師陣のモテテクを聞いていると
ぜひとも世の男性たちに聞かせてやりたくなります。笑

かなりのページをモテテクに注ぎ込み、熱く、熱く語ってくれております。
一体萌えはどちらに?
と、うっかりBL迷子になりそうです。苦笑
そんなところも小林先生らしいのですが。


というか。
美男塾頭が箭内・・・箭内?
あ。やっぱりあのザザ社長かぁ!と読み進めてたら、

なんと。
こんなところに碧海くんが!!!! (゚ロ゚;)マッ

「嘘と誤解は恋のせい」シリーズで如何なくその存在感を誇示した
あの無人島…。箭内社長が自身の恋人の名をつけたという、
あ の 碧 海 島 の ご 本 体 で す か !? ( ゚Д゚)ウヒョーvv

箭内社長が碧海くんの一言一句を聞き逃さないために
島のいたるところに盗聴器をしかけ、その残骸で伝説の変態プレイを
登場させる要因となったあの碧海くんなんですか!?

と、本編カプより碧海くんが気になってしょうがなかったです。笑

碧海くんのまわりをウロウロと箭内社長が現れるたびに
一体どこでやってくれるのかしら!とドキドキして見守ってたら
碧海くんが瑛士に告白してきて。

・・・え? ( ゚д゚)ポカーン

えーーーーっ。碧海くん社長はぁ!!? Σ(゚□゚ノ)ノエー!
と、読中心穏やかじゃなかったです。笑
瑛士にやけになつっこいけど、それで社長が煽られちゃうんでしょーなんて
思ってたのに。マジ告白でしたか。苦笑


肝心の本編カプである瑛士×夏秋はほんっっっっとぉーーーーに
カップルになるのか最後の最後まで疑わしくて。笑
いっそ夏秋に踏みつけられてそれで幸せ、で終わっても斬新?と
思った矢先、サクっと夏秋が陥落しちゃいまして。
あれっ。いつの間に??と思わずにはいられない速さでしたョ?

ほんとはノーマルなのに瑛士が諦めるようにと、ビッチなふりしたり、
居心地を悪くさせるために部屋を汚くしてみせたり、
講義めいてキスを許容してみたり、と。
夏秋の素の無駄なツンツンっぷりが可愛くて仕方なかったです。
でも、まぁ、この二人はエチシーンはなくてもよかったかな?

果敢にも何度も夏秋に挑戦する健気ワンコ瑛士の寄り切り勝ちってことで。( ̄ー ̄)ニヤ


あとがきに瑛士に玉砕した碧海くんはその日のうちに箭内社長に
食べられちゃう予定だったとありましたが。
これはいったいどこで読めますかっ!
あのタラシの社長にころころ転がされる碧海くんが見たいっ
そして絶対天然コムスメちゃんに違いない碧海くんに翻弄されるであろう
箭内社長が見たいゾー。切望

1

ココナッツ

わたしも現世で二人が読みたいですー!悶える!
これはやはり出版社さんへメールです!

ねぎま

ココナッツさま
「なぜあの方に~」は手持ちにありましたが未読でした!
中世モノっぽかったので別モノだと思って後回しにしてました。(^^;
やっぱり社長は変態ですよねぇ。きっとそうだと思ってました。笑
早速読んでみます♪
いつも有難うございます m(_ _)m
でも社長たち本人たちの続きはないんですねぇ。(´・ω・`)ザンネン…

ココナッツ

ねぎまさま

ねぎまさまは『なぜあの方に恋したのかと聞かれたら…』は未読ですか?
そちらはザザ社長たちの前世物のような感じで書かれているようです。
中世物の雰囲気ですが、社長は変態です(^^;;

日本中の男子必読!!(笑)

カッコいいのに何故か彼女いない歴25年(童貞)の上遠野瑛士は、
失恋したての先輩国仲(ハゲでチビで小太り)に誘われて
モテ男養成『美男塾』の説明会に出かける。

そこで一目惚れしてしまったのは、心理学講師の夏秋(♂)。
瑛士の愛読書に準えるならば、『高慢と偏見』のジェインのような
プリンスエドワード島の五月の木漏れ日のような(ゲラゲラ)
美しい彼に、すっかり惚れ込んでしまった彼は……


なんと楽しい本なんだっ!
全ての男子に読ませたい、
あらゆる男子校ではこれを教科書として採用すべしっ!
ただし、対象となるのは本全体の3/4。
つまり多くの分量が、笑えるけれどかなり真面目によくできた
美男塾の講義内容に占められているのです。

勿論、残り1/4も男子諸兄にお読み頂いて、
BLに開眼して頂くというのもありだとは思うが、
BLとしては、まぁ、最後にサクサクサクサクと。
ライトと言えばライトで初心者向きかもしれないが、
開眼する程のインパクトがあるかというと、どうだろう?

そういう比重のかけ方ってどうよ?と思わなくはないのですが
面白かったからまあいいかー。
小林さんの作品は、個性的なキャラや
長々として途中で段々トンチキさが増して行く語り口自体が
面白いんだよね。
それが、萌えかと言われると………ちょっと詰まりますが。

攻め瑛士は、純情一途(若干思い込みでめげない)のワンコ。
一方受けの夏秋は、
外面爽やかの美男なんだけれど、実は中身はツンデレ。
真面目で可愛い島田くんや、将来有望な王子さまも登場し
その他ちらちら登場する美男塾の講師やらも皆愛すべき濃いキャラ。

『なぜあの方に恋したのかと聞かれたら…』は、
この本の脇キャラ塾頭の箭内達の前世編とのことだったが、
(この箭内は、そりゃあ素敵なキャラでございますw!)
彼の現世編その後も是非所望致します。

あんまり萌えないけれど、面白かったから萌×2つけちゃいますね。


2

典雅さん最高!

小林典雅に嵌ってしまったきっかけの作品。

なんとなく積んでいたのを「あ、コレ読んでなかった」と手に取ったが最後、寝るのも忘れて一気に読んでしまいました。
キャラのタチ具合も良いし、モノローグと台詞のテンポの良さに引き込まれてしまいます。

皆さん仰るとおり、BLとしてはどうよ、な部分も確かにあるんですが、それがどうした!(アッテンボロー曰く最強の台詞)
これが小林典雅さんの個性というものでしょう。
少なくとも私は嵌りましたね。
ここから作家読みですよ。

後の作品ではBLらしさを意識しすぎのせいか、典雅節が鈍っているものもあったりしますが、ぜひこの個性を大事にして描き続けて欲しい作家さんです。

1

個性溢れる登場人物

恋の舞台は「美男塾」
美人子持ち講師に恋をした童貞塾生のお話です。

瑛士の心の中でのツッコミが笑えました。
作中に登場する他の講師たちも個性的な面々ばかりでおもしろかったです。

ただ、もう少し初夜のあたりをじっくり描写してほしかったですね。
せっかくの童貞攻めなので、童貞ならではの不慣れな感じや心理描写をもっとじっくり楽しみたっかです。
最後の方の展開が駆け足気味でそこが残念でした。

それにしてもこの講義、世の男性達に聞かせたいですね。

1

BLで笑えるなんて

小林さんの本はすべて既読です。
その中でも、かなり好きな作品です。
ただ、受けが攻めへ片想いして通い出す美男塾セミナーの内容にひじょーーにページを割いている為、読み返すのはキツイですが…(苦

攻めの上遠野の片想いがページのラスト辺りまで続く、珍しい作品かなと思います。
大抵はもう少しはやく両想いになったりしますよね。
受けの美男塾講師の夏秋が、外見や対外的な社会人としてのイメージを覆す「ザ・男!」でギャップがありそこが壷でした。
や、普通のノンケ+子持ちですから当たり前な反応ですよね。
ラスト近くの蹴りシーンもリアル過ぎて笑えました!

重いBLにちょっと疲れた時の清涼剤に小林さんの本を読み始めたのですが、今ではすっかりファンです。
とにかく笑える!
ここに出てくる美男塾経営の会社は他の作品にも登場したり、今回脇役だった塾長と碧海の前世?を描いた作品も出されていて楽しいですよ。

2

BLとしてはどうも・・・

面白かったと言えば、確かに面白かったんですが、あくまでも『(セミナーネタの)コメディ』として。BL(ラブストーリー)としては、もう評価のしようがないというくらいにダメでした(私は)。

ラストのHの唐突さに、もうそれ以上読み進められなくなりましたよ。根性で読んだけど。

小林さんのコメディ(ギャグ)センスは決してキライじゃないんですが、少なくとも『BL』というジャンルで書くなら、もう少しバランスを考えて欲しいと感じました。
これは『ラブ』に関してであって、なにも『H』のことではありません。正直言って、この作品ならHなくてもよかったんじゃないか、というよりあの(流れを断ち切るかのような)Hシーンで、それまでのストーリーが台無しとさえ感じましたね、私は。

ただ、これはどうにも合いませんでしたが、小林さんの作品自体がまったくダメなわけではないです。

1

キャラが立ちまくっている♪

こんな塾、実際あったら流行らないかなあ。
男の人って、あんまりこういった面で自分を磨こうとかってないかな。どうだ。
バブルの時期ならまだしも、かな。
渋谷にある美男塾。そこはイケメン養成所、もしくはモテない男救済機関として、ザザ・コミュニケーションズ・ホールディングスという会社が経営する、モテ道を指南する学校。
ここに通う羽目になった、ルックスはいいけど若い女性と出会いのない上遠野が、なんでだか、男性講師の夏秋に恋しちゃうというお話。
予想通り、猛烈に楽しかったです。
典雅作品ってBLでは異質と言われてますが、どうかこのまま染まらずに、ひたすら我が道をお進みくださいますように!
キャラもみんな素敵だし。
某漫画家の方が、漫画はストーリーよりもどんだけキャラが立ってるかが勝負と仰ってましたが、たしかに読んだ漫画をあとで思い出すとき、細かなストーリーよりも、キャラの顔が浮かぶものです。
そう考えると、私のような忘れっぽいものには特にですが、BL小説にイラストって必要不可欠だなとか思ったり。
くわえて典雅作品は、漫画を小説にしたような面白さがあると思うんです。
きっと典雅さんは無類の漫画好きじゃなかろうかと、決め付けています。

4

美男塾の講義、為になった!

はぁ~楽しかった~^▽^~♪
Q&Aで茶木さんから教えて頂いた本作(有難うございました!)、どこで笑える?に期待して読み始めました♪
実際、全ての講義内容が受講生と講師全員が楽しい!
「フッ・・(鼻笑)」から「ブハハーッ(破笑」)まで、1冊通して笑わしてくれました♪

講義は、男からしたら「分かっちゃいるけどなぁ~ポリポリ・・」とか「全部出来たら天性のコマシじゃねぇ?」とかちょっと思ったのは勘弁して貰うとして、でも、多くの女性の願望がこれでもかっ!と詰まっていて、ハウツー本としてとても意義がありました。
読んでいて「?」だった片仮名の単語がいくつかあったので、多分ブランドの名前だろう?で勝手に処理。
沢山のお言葉は、とても楽しく学べました^^

『24才童貞って変なのかな?先輩に≒30で経験なし(結構イケ面)、≒50で未婚(仕事マジメ)が近くに居るので、本当に性交や結婚がしたかったら直ぐに成就出来そうだし、外から急かされると余計ダメなんだよ、きっと』実はこうも思っています^^;

ハッとして読み返したのが、悩み相談を受ける男女の違いの所。
女性に相談される事は多くはないけど、真面目に答えてたつもりだけど、自分なりに答えに達成感はあったけど、自分に置き換えて本書を読むと、全部言い終わるまで聞いて上げてなかった、一刀両断に答えたり法律条例下の寒い答えをした記憶が沸々と・・・(+△+);
そうか~相談してくる時には既に答えは上がっていて、同意や応援が欲しかったり愚痴を聞いて欲しかったのかと、目から鱗もんだったのです。
いい気になっての自分本位だったと反省です。

それと「百人切り」の話。
実際居るんだよね。モテて良いな~と端で羨ましがっている自分を「叱咤激励」してくれた、こちらも有難いお言葉でした。

皆さんが仰られている通りに、大部分が美男塾の講義に費やされていて、恋愛の部分が盛り上がるのはラストの方だけ。
でも、何の不満もありませんでした。
講義だけで腹一杯ですから。

なのでBL部分があっさりとした本作分は別本で、上遠野×夏秋+凜のほのぼの家族のほんわか波風って言う感じはどうでしょうか。
まずは、ディ○ニーシーからって。
他に、美男美女の塾長カップルの、碧海のドギマギっ振りとスマートな塾長が碧海を追っかける姿も興味あり、ニューハーフの間宮(すごく男前だと思う)の恋愛も、スピンオフができたら良いな♪

初小林典雅先生は、後書からも他のレビュワーさんからも、自分の好きなタイプの作家さんだと分かりました!
作家買い予定です♪@▽@~♪

2

講義内容に思わず納得~

帯『美男塾でイイ男の極意教えます』

実は先に前世編とも言うべきスピンオフ(?)「なぜあの方に恋したのかと聞かれたら」を読んでいて、その後書きでこの本の存在を知りそれで読んだのですねー。
なので箭内と碧海の前世、ルトガーとアルは分かってるけど、その他のキャラは誰だろう?と謎合わせしつつ読みました。
反対にこの作品読んでから、「なぜあの方に~」と読んでもその謎解きは楽しめますよー。

さてともかく皆さんおっしゃってる様に美男塾のモテ講座内容が事細かくしかも非常に実用的なのですー。
多少女性に都合良すぎな面もありますが分かってない不モテ男にはこの位ビシッと言ってやった方がいいよ!こういう講座を嫁不足の農家の男性とか集めてやるといいよってしみじみ思っちゃいました。
講座部分だけ抜き出せばそのまま使えそうな気さえしちゃいます。
この講座内容が的確でいちいちそうだそうだーと頷いておりました。
その部分があまりにおもろかったので途中つい普通に読んじゃってましたけど、そうですBLでした!!
講座に比べると恋愛面の描き方はややストレートというか単純過ぎるかもしれないですがそういうミックス面も含めて小林さんの持ち味だと思うので。
あと夏秋の息子、凛が可愛いだけじゃなくなかなかしっかりした子でこういう子は好きだなー、それにこの子なら父親の恋人が男でも大丈夫そうだなーと妙に安心したり。
箭内と碧海の関係が気になる方は、「なぜあの方に~」で前世編として出てますのでそちらもオススメ。

2

ラブコメでおとぎ話

饒舌で、サービス精神たっぷりのラブコメ。
立て板に水の勢いで、この際だから、言いたいことは全部言っちゃえ!

ただし、それがBLとしてどうかというと、話は別で、
エロは、ほとんど出版物の体裁を整えるためのお約束のみ?って感じで、最後にちょっとだけ。
ほんとに、最後のご褒美的に。
でも。おとぎ話のおしまいは、
「二人はようやく結ばれました、めでたし、めでたし。」
それでいい。
ラブコメの醍醐味は、二人がくっつくまでのドタバタ。
だからいい。

とってもおもしろい、ラブコメディ。

サクサクッと楽しめました。

1

これ、男性に読ませるべきじゃない?w

モテ講義の力の入れっぷりに笑ってしまいました。
悪い言い方をすれば偏執的なほどの情報過多っぷりで、これこそが小林典雅節なんだろうなと面白く読みました。
が、

これ、男性こそ読むべき本じゃない?w

モテたい男性にとったら、有益な情報がたっぷり詰まってて、非常にためになるレクチャー本になってるんじゃないかなと思いました。
周りの野郎どもにオススメしたくなりました。

後半、肝心な「恋」の部分がやたら駆け足になっちゃってるのも笑いました。
受けが少しずつ少しずつほだされていく場面、もっと段階的に読みたかったかも。
でも、小林典雅さんの良さがそれで損なわれてしまうかもだから、このままのほうがいいのかも。
「小林典雅道を突っ走って欲しい気持ち」と、「あとちょっとラブに関する描写を増やせばいいのにって気持ち」が等分にあるので、どう感想を書けばいいのか非常に困りました。

あと、できたら碧海と塾頭に食べられちゃうの、あとがきじゃなくて本文のどこかでネタにして欲しかったなー。

3

なんだかたっぷりお勉強した気分

ほとんどが、主人公・瑛士が受講した「美男塾」に一緒に参加しているような気分になるお話です。

女性にモテるためのノウハウを教わり、体作りや作法を身につけるための講座なのですが、講師陣が言っていることがとっても理想的。
お話を読み進めればそんなに上手くやれる人なんていやしないってこともわかってくるのですが、なぜか講義内容は頷きながら読み進めてしまうという・・・
しかも、所々で講師も砕けてくれるので、なかなか楽しいご指導なのです。

で、所々で入る瑛士のツッコミがまたおかしい。
彼は“女性にもてたい”から受講したのではなく、講師の一人に一目惚れしちゃったから受講したというイレギュラーな人なので、突っ込みの入れ方も鋭いんです。
さらに、文句なしのイケメンなのに、25歳で彼女いない歴25年、童貞で少女小説好きという奇妙な背景で、さらに酔っぱらったときがまた最高に美味しいことをしてくださって、もう、かわいくって・・・

そのお相手・心理学担当の夏秋先生は外見と講義する姿勢は惚れ惚れするくらい綺麗できちんとしているのですが、プライベートは・・・
ああ、このギャップがたまらない。
しかし、このエピソードにたどり着くまでに何度も講義を受けなくてはなりません。
面白いからいいんですが・・・

途中、瑛士を好きになってしまった青年まで登場し、どっちの方向に展開するの?と気になりもしましたが、うまい具合にまとまりました。

瑛士に振られた島田君や彼を食っちゃう予定だった塾頭の箭内さんのお話、まみちゃん先生と瑛士の先輩チビデブハゲの国仲のお話も読みたかったなぁ。

1

モテ講座を読みたいわけじゃなくボーイズラブが読みたい。

わりとイケメンなのに彼女いない歴25年の上遠野は
職場の先輩と一緒にモテたい男のための“美男塾”の講義に参加する。
そこで講師の夏秋に一目惚れしちゃうというお話。

この“美男塾”一般的なマナーから女性心理論から
デートプランのたてかた、ベッド講習、調理実習
介護の仕方、妊婦の扱い・・・ありとあらゆることを教えてくれます。

この講座の内容がおもしろくて懇切丁寧に描かれているのに
恋愛部分に関しては、最後に急展開で動く。
もう少し恋愛部分を前倒しで動かしてほしかったなぁ・・・
私は、別にモテ講座を読みたいわけじゃなくって
ボーイズラブを読みたかったのでちょっと前半はダレました。
あの講座講座の合間に、もう少し色っぽい展開をプリーズ。

恋愛論とか女性論は、女性からしたら至極当たり前のことなので
ボーイズラブというカテゴリーの本で
わざわざあそこまで丁寧に説明する必要はないかと・・・
あれ読んで目からうろこは、本当にモテない男性だけだと思う。

塾頭の箭内が、一癖ありそうな人物で
彼のお話のほうが読みたいなぁと思ってしまったし。

碧海とくっついたほうが個人的にはおもしろかったし。

せっかくの25歳童貞のはじめての夜も
なんかいまひとつだったよー。
あんま童貞っぽくなかった!(`・д´・ )

4

相方を入学させたい美男塾

こんなラブコメ見たことない、っていうか入った塾の講師に一目ぼれしてモーレツアタックと書けばありきたりのものですが、それでも一味違ってます。
某国営放送のドラマ枠や「サラリーマン●オ」なんかのショートドラマに入れても違和感ないくらい、愉快で楽しくて傑作なんです!

友人が入塾を検討した「美男塾」なるもの・・・一昔前にTVなんかでも話題になりましよね、モテるイイ男というか結婚できる男になるための塾なんですが・・・の説明会に行った折、子供に優しく接する講師の夏秋に一目ぼれした上遠野瑛士。
さわやかないい男なのに、恋愛に興味を持てず今まで童貞の25歳。
夏秋目当てで入塾しちゃうのです。

講義の内容が詳しくて、自分まで読みながら「うん、うん、」とうなずくことしきり。
塾頭の箭内からして、ひと癖もありそうなユニークな人物。
女性とのお付き合いにおいての心得とかテクニックなど、講義を聴くたび実践するたびに、秋夏を相手に想像している瑛士が恋する乙女みたいだし。
無意識に同じ受講生の島田に高感度アップのテクニックを使ってしまっていて、惚れられてしまったり。
楽しいのなんのって!
肝心の秋夏は子持ちバツイチ、瑛士を拒否するその男らしさといったら、女神とか美人とかじゃないです。
でも、くっついちゃうんですね~

女性としての要望や本音が講義内容としてズバリ出てくるので、相方にも読ませたいとか思っちゃいました。

3

これぞ小林典雅節!

話題の奇作、小林典雅にしか出来ない小説!それがこの美男の達人!

顔は良いが彼女いない歴25年、上遠野はモテない上司につられて美男塾へ。
夏秋に一目惚れして思わず入塾するのだが、さぁこっからが小林典雅節!


ん?BL?何それってくらいの講義シーンの力の入れっぷりに脱帽!!
上遠野の恋の行く末は?夏秋の反応は?

そんなの後々!
非モテ男がモテ男に変身するための情報が満載!
講義シーンに力を入れすぎてBLシーンは2割くらいしか御座いません。
普通に男性が読んでも良いくらい美男への道筋が詳細に記載されてます。

普通ならハァ?ですが、ここまでやりきった作品なら全く文句無し!
先生、こんな楽しい作品を世に送り出してくれて有り難う!よくやった小林典雅!


男性にこうして欲しい、という皆様の要望が一つはココに書かれている筈です。
彼氏持ちの方は読ませてみては?(笑)

普通とは違う、異色BLを楽しみたい方には大変お勧めです!

2

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