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今までで1番グッときた巻だったかもしれません。
なんておもしろい漫画なんだろうか。
8巻までを読んでいた際に、ちょっとした違和感や引っかかりを覚えたものが今になって効いてくるのだからおもしろいです。
思い返せばここにもあそこにもヒントがあったんだなと、自然な伏線と怒涛の回収が本当に見事で、読み進める手が止まりませんでした。
はー、本当にすごい。モクモクれん先生の頭の中はいったいどうなっているのだろう。
個性が強いキャラクターでありながらも、どことなくうさんくさくて得体の知れない人物だった田中。
なぜ目が見えないのか?
そもそも田中とは本名なのか?
会社を嫌っていながら、それでもなぜ会社にいるのか?
いつも一緒にいるハムスターは何者なのか?
そんな、疑問だらけだった彼のすべてが今巻で紐解かれていくのですが、同時に暮林家の過去も明かされていきます。
まずは明かされた情報量に手が止まり、そうだったのかと少しずつ咀嚼をして、あらためて暮林家のエピソードに胸がいっぱいになりました。
無関係だったはずの暮林さんがあれほどよしきとヒカルに干渉してきたことも、ああそういうことだったのかと納得がいきましたし、田中がなぜ自分の身をボロボロにしていたのかも、なぜどこへ行くにもハムスターを大切そうに連れていたのかについてもストンと腑に落ちたというか。
ちょっと、たまらないエピソードだらけだったなあ。
暮林さんも「おとやん」も、そして田中も、きっとすごく愛情深い人なんだと思います。
田中が車でかけていた曲の歌詞がまたにくい演出です。
彼女はごく普通の主婦であり、最高の母親であり、ヒーローでした。
そして、前髪を切って以来、よしきの意志が強くなったというか…かなり頼もしくなったような気がして、なんだかうれしくなりました。
彼なら不気味な宗教団体からヒカルを取り戻して、2人であの大穴を塞げるはず。
何かの犠牲のうえに成り立った平穏に疑問を持つことなく、何も考えずに安全圏で暮らし変化をしない人もいれば、大切なことに気付き変わってくれる人もいる。
気付いて行動を起こした武田のおっちゃんが好きです。
はたして、村人たちはどう考えるのか?
この土地は、ヒカルとよしきはどうなるのか?
盛り上がりを見せる物語もそろそろ終盤とのことで、引き続き夏の終わりの先になにがあるのかを最後まで見届けたいです。
田中さんクローズアップ巻でした。
暮林さんとの関係がわかり、いくら能力があるとはいえ、暮林さんがどうしてヨシキにこんなにも関わってくれるのか…その理由は田中さんのことがあったからだったんですね(涙)
読了後に表紙を改めて見ると、もう切なくて切なくて…。
田中さんがいつも一緒にいるハムスターとの出会いについてもわかりました。
「まざってくる」と記憶が…と言うのが、巻がすでにヨシキのことを忘れていて辛い!
光の父のこともわかってきました。
なんだろう。うまく言えませんが因習とはそもそもの元凶というよりも人によってさらになんか形を変えて作り上げられていくんだなぁと恐ろしくもなり…。
あと、佐藤の表情が優しげなのに怖い…「会社」と呼ばれる宗教団体についてはまだよくわかりませんが、クライマックスに近づいていてドキドキです。
続きが気になります。
私は光が死んだ夏をネタバレなしで語れない人なので、未読の方・ネタバレ不可の方は回避してください。
目はケガレとの繋がりを作ってしまうし、穴はあの世とこの世を繋げる巨大な目で“目”がポイントだということ、田中と暮林さんの関係が判明したのが前巻まででした。
田中がなぜ霊感もないのに組織にいるのか分からなかったんですが、父に目を取られたせいで失った視力でも見えるようになる眼鏡を提供する代わりに組織の教育機関で教育を受け、いずれ社員になる約束を結んだからなんですね。
この約束を持ちかけてきたのが佐藤だったわけですが、彼女歳を取ってなさすぎじゃないですか?
田中と同じ歳くらいかと思っていたけど、田中が18歳の時に既にあの見た目……いくつなんだ……?ほんとに年齢不詳……。
てっきり暮林さんが息子のためを思って組織に引き渡したのかと思っていたけど、そうではなくてよかった。
そして田中は父親に混じりものにされており、ケガレに好かれる体質だそうです。
視力を奪われただけじゃなかったんですね。
霊がよってくるのに霊感がないから、暮林さんの傍で守られていなければ生活できなかった。
組織組織というけれど、落とし子を手に入れようとしていることしかよく分からなかったんですが、宗教団体だそうです。
ハムスターの中に霊感が強い小さな女の子の魂が入っているということはこれまでにも語られていましたが、その女の子も登場します。
ハムスターは田中によく懐いているんですが、その理由は生前田中と出会い、こんな約束があったからなんだなぁと知ることができました。
私は田中の金髪はブリーチだと思っていたんですが、ブリーチはブリーチでもそんな理由だとは想像していませんでした。
頭頂部に地毛の黒が残っているのがミスリードで.....。
色んなものを代償にしてきた田中がこれ以上何も失わず、死ぬ事なく生き延びてくれることを願ってやみません。
前巻で暮林さんによしきを迎えに来るよう頼まれた筈のよしき母が迎えに来ず、帰宅したよしきに向かって「誰?」と言ったのが状況が理解できなくて怖かったんですが、混じりものになると霊感を持つ人を除いた全ての人の記憶から忘れさられていくそうです。
よしき母は思い出してくれたけど、ああやって段々分からなくなっていくのか……。
母だけでなく、友人たちからも忘れられていっていて影響の広がりを感じます…。
そして……暮林さん~~~~泣
田中に語りかけるシーンは涙腺が緩んでしまいました。
過去回想を見て、田中に霊感がないのは父親似なんだなと……。
息子の目を奪った理由も穴の影響を受けてしまったからで、ゲームで遊んだりしていたのは本当に父親として息子と遊んでいただけで、悪意があったり悪いものになってしまったわけではなかったんですね。
ちょっと拍子抜けしましたが、夫として妻を守るために再び現れ、父として使命を果たしに行ったのは、暮林さんが彼を祓わずにいたせいで抱えた後悔も少しは救われる結果だったと思います。
普通であることの幸せを誰より知っている暮林さんだから、普通であることに拘っていたことも分かりました。
「母さんはいつも考えが甘い。その甘さが...もっと大きな不幸を招くんよ」
私はこのセリフはまた暮林さんが不幸を招く判断をしてしまう伏線かと思っていたんですが、そうではなく今まで間違ってきた判断で学び、今度こそ大きな不幸を防いだんだと思います。
よしきがすごく成長していて頭を使ってケガレを倒していたのも驚きました。
暮林さん、よしき強くなったよ。
光のおとやんが死んだ理由も明かされます。
一気に情報が開示されていっていて、クライマックスに向かっていることを感じます。
次巻が楽しみです。
