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表題作正しい恋の悩み方

尾崎敦彦
夢見がちな外資系商社勤務の会社員
淡野万以
竹を割ったような性格のプログラマー

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

高校からの腐れ縁の友人・尾崎に寝込みにキスされたカズイ。その日から徹底的に避けられ、キレたカズイが尾崎を問い詰めると、ずっと好きだったと告げられる。昔からお互い遠慮なんてしたことはない。なのに諦め顔で自分を避ける尾崎が気に入らず、力ずくで友人に戻ろうとするカズイだが……? 自称"竹を割ったような性格"のカズイと夢見がちで一途な尾崎の恋愛狂詩曲! 犬も食わなさ満点のオール書き下ろし!
出版社より

作品情報

作品名
正しい恋の悩み方
著者
渡海奈穂 
イラスト
佐々木久美子 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
発売日
電子発売日
ISBN
9784403521973
3.6

(25)

(7)

萌々

(5)

(10)

中立

(2)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
12
得点
87
評価数
25
平均
3.6 / 5
神率
28%

レビュー投稿数12

シナリオも挿絵も相性ばっちりv

いやーっv受けがイイv
スパッと竹を割ったような性格で顔も美形。
それを佐々木久美子さんの挿絵で完璧に再現してるんですよ。
表紙のカラーよりも中のモノクロの挿絵のほうが断然イイです。
ピタッとシナリオとキャラ絵がハマっていましたよー。
残念なのが当て馬の吉村くんのお顔が拝見できなかったことですかねぇ。

物語は、同級生モノでリーマンLOVE
攻めの片思いです。
長年片思いだったのに勢いあまって
寝込みを襲ってキスをしてしまう攻め。
そこから攻めが、受けを避けるんですよ。
あきらめようと必死に避けまくるwww

受けは、はたからみたら本当に無神経なんだけども
それにムカっとこないから不思議でした。
媚びたり天然過ぎたりしてないからなのかな?
女々しくない受けってやっぱイイv
だって読者は、男×男がみたいんだもん。

あきらめようと逃げる攻めを追いかけはじめる受け。
お約束の当て馬くんも登場で、クライマックスまで一気に読みました。
焦れ焦れする展開ですが最後は
リーマンぽく攻めのエロテクは執拗でねっとりしていて良かったしv

素敵な作家さんに出会いました。

3

本当に恋を知って、初めてわかる相手の想い

一読目は「こんな受け、ヤダ!!」って思いつつ
攻めが健気で手放さなかった、という作品ですw
何度か読むと、あーら不思議!受けの性格を受け入れられましたww
慣れたって事なのかな…?
顔が綺麗で中身は粗暴というギャップは良かったですし
受けがカワイ子ちゃんでないというのは好きなのですw

仕事に忙殺されそうなカズイは、
高校から友人だった尾崎と一時期疎遠になりながらも
他の友人と月イチくらいで飲む間柄。
尾崎は女性ウケが良くてモテすぎて
二股はないけどとっかえひっかえにも関わらず
トラブルにまで至らない付き合い方をしてきて
その男ぶりに腹を立てるのでした(今に始まったことではないのですが)。

尾崎はカズイに対して世話を焼きつつも顔を合わせればあーだこーだ言い合い
普段から誰にも遠慮はしないカズイでも
気に入らないところもあるのに居心地の良い相手だったのです。

いつものように、会社から尾崎の部屋が近いからと言って
飲みの後泊まると、理由もわからず尾崎にキスされますが寝落ちします。

それをきっかけにカズイを避ける尾崎は
もうカズイを好きな気持ちを隠すことがキツくなって離れようとします。
その尾崎に腹を立てるカズイは、尾崎の胸のうちだなんて全くわかりません。

あれこれデリカシーのない言葉を放つカズイ、
竹を割った性格というよりは……
本当に誰かに好きになった事が無いから
痛みもツラさもわからなかっただけだったんです。

カズイは会社の新人・吉村が最初は使えなくてイライラしてましたが
一度教えると飲みこみは早いし
ただチャラく「淡野さん(カズイ)なら男でもいけます」
と言っているだけじゃなくて
カズイの体調をさりげなく心配したり
元気を出そうとしてくれて、なかなか憎めない良い当て馬くんでした!!

カズイは避けられていた為共通の友人を介して飲みに誘いだし
尾崎を殴り「これまでどおり俺と付き合え。いいな」なんて
傲慢な事を言い出すのです。
尾崎はカズイを勝手に好きになったのは自分だから
友達を続けろと言われてその時は頷くしかありませんでした。
友人の一人・田野坂の披露宴があるから、
二人とも出席して欲しい、ぎくしゃくしたままじゃ嫌だと言われて…。

再び歩み寄ったかのように見えたのに、
またカズイが心無い「一回やったらスッキリするのかと思って」…。
本当に自分を好きだと思っている相手に言うセリフじゃない!!
尾崎は怒ってカズイを突き離します。

田野坂の披露宴の二次会後、女性に囲まれ続けた尾崎は
帰ろうとするカズイに「カズイのこと吹っ切ろうと思う」と宣言されます。
そう言われてから、ようやく尾崎の自分を大事にしてくれ続けた心が
少しずつわかってくるカズイは、
尾崎に彼女が出来たというのに、吹っ切ると言われたのに
「おまえのこと好きになった」とキスをして、また自分勝手な事を…。
怒る尾崎が当然かなって思うのですが
もう取り返しがつかなくても、元に戻れなくても
伝えずにいられなかったカズイに私はようやく好感を持ちましたw
尾崎を頭の中から消したくて、吉村にも気を遣われながら
仕事に没頭する姿なんてなかなか健気でしたし…。

ただね、長年カズイを想い続けてきた尾崎が、
それで終わるわけもないのです!!そうこなくちゃ!!!
後半の仲直り&交際宣言&Hが…めっちゃたまらんくて!!!!
友人達の助言や思いやりがじーんとして
そんなうまくいくもんかいなという気も多少ありましたがw

H時の尾崎の余裕の無さと、もう尾崎になら委ねてもいいカズイが
可愛かった……。
甘々な二人をもっと読みたかったので萌×2ですが
繰り返し読んでもきゅんきゅんしたので神寄りです!!!
尾崎の今迄の妄想がまた素晴らしかったw
「一生に一回のカズイとの『初めて』だぞ。
味わわないと勿体ないじゃないか」とか!
それだけずっと好きだったって事っすよね!w

傲慢な人間って嫌いですし、忘れるために必死だったからと言って
女性をとっかえひっかえするタイプは得意じゃないのですが
なーんかとてもしっくりくるカプでした。
想いが通じあっても言い合いは健在だし。
そして、当て馬の吉村が結果的にいいヤツで嬉しくなりました!

んで、何度読んでもやはり尾崎に感情移入してしまうのでした…。
カズイ視点で進むお話なのに!w
へらへらして取り繕ったり、
時には隠せない苛立ちや焦りや戸惑いの素顔を見せたり。
尾崎!!色んな妄想してても想いの強さが勝って良かったね!!

4

早く言ってよ!!

高校時代からの友人の2人。
攻のなが~~~い片思いのお話で、
周りの友人たちは、「もう付き合ってるんでしょ?」
と思われているように、喧嘩しつつ仲がいい2人。

でも、受が、鈍いというか、実直というか、天然というか、
全く、攻の気持ちも気づかず、周りにそう思われていることも気づかず、
で、攻を振り回すわけです。

受が、なよなよした、外見女の子みたいな設定だったら、
読む気を失せるとこですが、この受、結構男前です。

付き合ってるつもりは無いけど、付き合ってるような2人の
あまあまストーリです。でも、そんな話も、いいもんです。

ただ、望めるのなら、受のヘンタイ気質をもっと読みたかった(笑)

0

No Title

長年の友人尾崎に寝ているところをキスされた淡野、そしてその日から避けられる。問い詰めたらずっと好きだったと言われるが…。尾崎の想いが切ない。淡野の困惑もわかるんだけどね……!恋心が間にあることで二人の関係が少しずつ変化していく、距離感とか。

淡野も自分の感情の変化に戸惑ったり。この2人の関係にヤキモキしながら読み進めました。こういうすれ違い好きだなぁ。淡野の会社の吉村くんはいい子だった☺️2人の揉め事に巻き込まれる淡野の友人たちも好き!!見守ってくれている優しさよ。

0

高校時代から喧嘩友達だったカズイと尾崎。
尾崎は高校時代からずっとカズイが好きで、でもカズイはそんなこと全然気づいてない。
しかしある晩酔い潰れたカズイに尾崎がキスをしたことから、二人の関係が変化する。

簡単に言うとそういうお話。
同時に出た砂原さんと設定が似ています。
キャラの性格が違うし、あっちは大学生だし、話のトーンや展開はもちろん違います。
まあ、定番、王道の設定でもありますもんね。

渡海さんのリーマンは好きなんです。地味ですが。
そしてこの話はカズイの性格が好きだったから、面白く楽しく読めた。
なんというか・・・「暴君受」と申しましょうか(笑)
小奇麗な顔してるのに、言動が雑で乱暴で、“竹を割ったよう”かどうかはなんですけど、歯に衣着せぬ物言いの、ちょっとデリカシーに欠けるところもあるけど素直で直情なカズイ。
尾崎にしてみれば振り回されて可哀相だったかもしれないですけど(笑)。
尾崎はちょっとウェットなヘタレ攻ということで。

カズイみたいなタイプは気持ちに素直だから、恋人関係になったら尾崎が喜ぶようなこともどんどん言いそう。その代わり喧嘩したら殴られそう(笑)。
でも隠れてグジグジ言って悩むタイプじゃないからいいですねー。

カズイと尾崎を囲む友人たちの立ち位置や視線がとってもいいです。
もう周囲にとっては昔から「暗黙の了解のバカップル」だったんだろうなぁ。
知らぬは本人たちばかりなり。
「何を今更」って呆れつつ、暖かく見守ってる仲間たちが良い感じです。
当て馬の吉村もいいヤツでしたね。最初は軽すぎてバカそうでどうなることかと思ったけど(笑)。吉村のイラストが見てみたかったなー。

4

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