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年の差ハートフル・ラブ!!
久しぶり作家さん。
実はあらすじを読んで、そんな萌えないかなと思って敬遠していましたが、
ばかばかそんなワケなかったじゃん!っていう。
のっけから勘違い会話の応酬で、いったいどう転んでいくのか(笑)引き込まれて。
加辺が、「ああ、この人が好き」なんだな、って自分でわかっていく過程がものすごく好き。
瀬ヶ崎がけっこう下心満載で(笑)、家政夫契約結ぶところとか、
渡海先生の描写って、くどくないのに心の動きが移ろっていく様子というか、
例えばもやもやしてる、はっきりしない気持ちも「そう」とわかり、
それが「ああこういうことだったんだ」ってわかる時の感じがとても好きだな、と思います。
譲は最後まで救済ネタないのかなと思ってたら、う~ん、一応、お兄ちゃん子からは一歩、進めたのかな?
予想としては、もっとがっつり加辺にくっつくようになって、お兄ちゃんと本気で取り合いっこする展開かなとかあったんですが、やっぱりそこはそれ、渡海先生は予想外展開してくれててそれが良かったです。
素で人心を惑わし、というか騙して嵌めて悪びれない心理はよくわからないままですが、
そうなった原因は別として、わかっちゃったら人としてどうなのよ、と思わなくもないので、そこはブラックボックスでいいのかな。
脇田は残念というか、これはけっこうありがちな人でしたね・・・スパイスとしてもパンチが足りない気はしましたが、譲というトンデモキャラがいるし、そこはそのぐらいでよかった。うん。
あらすじと、橋本さんの表紙のイラストを見たときは、
受け様、押し押しの話かと思い、
ちょっと趣味と違うかもと思ったのですが。
(私は、攻め様が押しまくりの話がすきなので)
いい意味で、予想を裏切ってくれました。
攻め様、受け様ともにバランスの良いカップルで、人間的に大好きになりました。
読んでいて、心が晴れ晴れとしてきます。
何度も読み返したくなるお話です。
日頃の、ストレス社会に荒んだ時など、おすすめのお話です。
渡海さんの新作ということで購入しましたが、
ストーカーな脇役がいい味出しており、
いい意味で、最後までどうなる!?と思いながら
1冊まるまる最後まで読むことができました。
大学生の加辺は、自分で学費を稼ぐ勤労学生。
加辺は友人の紹介で、家事代行のバイトをしにいったところ、
その家にいた男に襲われかけます。
実はその男、瀬ヶ崎は、家主の脇田ではなく、
その家主の元彼であり、刑事で、加辺のことを売春の現行犯と勘違いして、
刑事として、逮捕すべく言質をとるために行動をしてきたのでした。
で、その勘違いを謝罪し、お金に困っている加地を助けるため、
瀬ヶ崎は、自分の家の家事代行を加地に依頼するのでした。
この作品の面白いのは、瀬ヶ崎の弟の譲です。
加地にバイトを紹介したのも譲です。
この譲は、ブラコンで、加地の事が気にいらず、
加地や瀬ヶ崎をストーカーしたりと、相当な執着具合です。
悪い奴なんですが、どこか憎めない性格なのです。
或る意味、瀬ヶ崎兄弟の再生のお話?とも言えると感じました。
よくよく考えると、両親を幼いころに亡くしていたり、
切ない想いがあるはずなのですが、最後まで楽しく読むことができました。
イラストも楽しめます!
最初に言わせてください。渡海さん、私も瀬ヶ崎(攻)は紛うことなく『ヘタレ』だと思います(あとがきで『瀬ヶ崎はみんなにヘタレと言われるけどそうじゃない』と書かれていたので)。念のため、これ以上ないくらいの誉め言葉ですから!
渡海さんは好き作家さんではあるんですが、作品によって好みがハッキリ分かれます。合わないのは徹底的にダメですし、ダメな作品の方が圧倒的に多いです(もちろん個人的に)。
ただ、数は少なくても当たりが大きいんですよ。
正直なところ、あまりにも合わない作品続きで一時はもう新作買うの止めようかと思ったくらいでしたが『先生はダメな人』で久し振りの当たりを引いて、もう2年に1回当たりがあればそれでいいと開き直れる境地に達しました。
そして今作が来た!すごいです、先生。あれから2年経ってません。
ああ、私は心の底から渡海さんのヘタレ攻が大好きだ!というより、渡海さんの『俺様』『(ヘタレじゃない)ダメ男』攻がとにかく読むのもツライレベルで苦手なんです。設定やストーリーがどんなに好みでも素晴らしくても。←渡海さんで私がダメ・無理だと感じる作品は、まず例外なく攻キャラクターがどうにもならない。
好みという点では、ネックは瀬ヶ崎の弟・譲(と、別にどうでもいいけど瀬ヶ崎の元カレ・脇田)ですね。私はこういう歪んだキャラクターは読んでいてひたすらに気分悪いだけです。コイツがもっと出しゃばってきたらどうしようとビクビクしてたんですが(やっと面白いと思える作品が来たから脇で台無しはやめて~!と)、表題では意外とあっさり片付いたのでホッとしました。
続編では、譲はまあキャラクターとしては決して好きではないですが、とにかく加辺(受)がまったく動じないので、単にストーリー展開上の賑やかしというか道化でしかなくなってて、まあ邪魔だけどいたかったらいてもいいよ、と適当に流せる範囲でした。
脇田はただ不快でしかなかったんですが、メインのラブには特に実害なかったので読後感が悪くなることはなかったです。なんというか、メインの2人は周りなんて(いい意味で)気にせず突っ走ってるから、勝手に必死になってる脇が一瞬哀れになったくらいでした。
メインキャラクターは2人ともすごくよかった。特に瀬ヶ崎は最高です。メインのラブに絞れば、自分好みという点においては『神』でもいいくらいです。
まりみやさま。
コメントに気付くのが遅れてしまってすみません。
渡海さんの作品は特にみなさまと私の評価が反対を行くことが多いですので(この作品はそうでもないんですが)、同意と言っていただけてありがたいです。
また、まりみやさまのコメントがあまりにも嬉しくて・・・BLに関しては自他共に認める辺境好みの私ですので、趣味・好みが『合う』なんて言っていただいたのは初めてかもしれません。
本当にありがとうございました。
まりみやです~。
このレビューも一字一句同意でございます!!!!!!
もう確信しました。
私たち超が付けれるほど『合う』と思います。趣味が、好みが、そしてツボが!!!
私も好みとして神評価でもいいと思う作品だとおもいます。
しっかり者の大学生と実弟に翻弄されてるちょっとヘタレな刑事とのラブ。
読みはじめはよくありがちな、家政婦で行った先でデリヘルと間違われて襲われそうになり
勘違いから始まるラブかと思っていたら、ちょっと捻りがあるんですよ。
受け様は天涯孤独、幼い時に父を亡くし、母子家庭で育ちその母も高校生の時に亡くなり
一人でバイトしながら大学に通う苦学生、そんな受け様にやはり両親が既に無い
大学の友人にバイトを紹介されるが、それが攻め様と出会うきっかけになった出来事。
友人の知り合いの家で家政婦バイトのはずが、訪ねてみれば、強面の不機嫌な攻め様がいて、
デリヘルと勘違いされ、必死で逃げて事なきを得るが、騙した友人は姿をくらまし、
文句も言えずにいたところに自分を襲おうとした相手が大学までやってくる。
しかし、攻め様は刑事で、騙した友人の兄だと言う事が分かり、流れで攻め様の家の
家事バイトを請け負う事になるのです。
そして友人と攻め様の兄弟の愚痴や今までの経緯を聞きながら受け様は攻め様の
情けない姿を可愛いと思い始めてしまう。
攻め様も、甘えられ頼られるタイプが好きだったはずが、自分より年下なのに、
しっかり者の受け様に慰められるうちに、仄かな恋心に変わっていく。
ほのぼのとした感じで新しい恋が始まるストーリーなのですが、攻め様の弟は怖いかも。
兄に執着する筋金入りのブラコンで、兄が付き合っていた相手男女区別なく誘惑し、
仲を引き裂く事を繰り返していたりする。
前編では取りあえず二人が恋人になる展開で終わるのですが、書下ろしに入ると
ブラコン弟が大きく出張ってきます。
受け様は攻め様のヘタレで可愛い部分に惹かれた感じなのですが、ブラコン弟は
兄はカッコ良くて、今の攻め様は本当の姿でないと受け様に攻め様の素晴らしさを
語って聞かせ、兄については過去現在も知ら無いことは無いと言い切る身内ストーカー。
それでも兄に対する思いと受け様に対する思いが次第に変わっていく展開で、
最後は意外にいい弟じゃないかと思わせる行動もするのです。
この弟が主役のお話も読んで見たいなと思わせる感じで、受け様と攻め様の意外な
バカップルぶりも楽しめる展開で面白かったです。