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表題作運命かもしれない恋

古平好貴
27歳,転勤で東京勤務になった会社員
名久井由惟
27歳,小平の後輩でカレー屋店主

その他の収録作品

  • 永遠かもしれない人
  • あとがき

あらすじ

古平の行きつけのカレー屋の店主・名久井は、
古平が高校のときに一目惚れした相手。
実は古平は小学校の時にも彼に一目惚れしていて……?

深夜まで営業しているそのカレー屋に、不本意ながらも足繁く通っている古平。味は世界一好みだし、店主の名久井は高校時代の後輩だ。では何が不本意なのかというと、かつて名久井を女の子と間違えて一目惚れし、告白した過去があるからだ。あの頃、男と知った後も名久井といると変な気分になった。十年ぶりに再会した今でも、名久井の顔を見ると胸がざわつく。けれど名久井の薬指には結婚指輪がはまっていて……?

作品情報

作品名
運命かもしれない恋
著者
渡海奈穂 
イラスト
草間さかえ 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
発売日
ISBN
9784403523694
4

(88)

(31)

萌々

(37)

(12)

中立

(5)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
15
得点
344
評価数
88
平均
4 / 5
神率
35.2%

レビュー投稿数15

こりゃ運命ですよ!!

いやー良かった!良かった!!
あらすじを読んだ時はどんな話かなとあまり期待してなくて、読みはじめても途中まで片思いで終わる話なのかな?BLでもこういう形のお話もあるのかなと思っていたら!

運命かもしれない恋は古平視点で、永遠かもしれない人は名久井視点ですね。

運命かもしれない恋は、二人の馴れ初めから。
もう運命だよ!絶対。

古平は三度も名久井に一目惚れして三度目はもう手を出しちゃいそう、名久井に申し訳ないって自分から距離をとり、疎遠になりとうとう音信不通に。
好きになる女の子もみんな名久井に似てて、似てない所を見つけては終わって。

それが古平の転勤先の近所のカレー屋の店長として名久井と再会します。
名久井には死別した奥さんがいて今もまだ指輪を外さず愛してる様子で…。

こちらは古平の気持ちしかわかりませんから、古平が玉砕覚悟で告白するんだと息を飲んで読み進めましたが。
まさか名久井が!そうだったの?えー!
良かった良かった良かった!

古平の名久井可愛い×3も笑えました。

永遠かもしれない人は名久井視点でいかに名久井も古平を好きか、前半で辛い古平の片思いを味わったこちらにはご褒美です。
前半で見合いした相手から同僚の岸田に伝わって二人の関係がバレてしまって…。

後半の古平は男前ですね。そして名久井も別れたくないから一緒にいられる道を見つけ我が儘を思いつきます。良かった!

岸田とも和解?出来て見合い相手がいい仕事をしてくれていました。

良かったばかり繰り返しますが、本当に途中までダメだと本気で思っていたので名久井の想いがわかった時にはびっくりでしたし、結婚生活についても奥さんについても納得できる内容で本当に良かった!
こんな嬉しい逆転は大歓迎です。

古平、勇気を出して良かったね!

8

好きとしか言えない作品

長い長い両片思いのお話でした。
何度も何度も同じ人に一目惚れする古平が、10年振りにその人に再会してまた気になるってもう運命じゃないですか!

それなのに無駄に抵抗して名久井と友達同士でいようと、お見合いもどきをするなんて愚かとしか思えなかった。
でもそのお相手がとても良い方で、その人の言葉で吹っ切れて気持ちを伝えに行った時は、読んでいて晴れやかな気持ちになれました。

古平と名久井の高校時代の回想を読んでいても明らかに両思いだっていうのは分かりました。
そして亡くなった名久井の奥さんの美波が、名久井の気持ちを知ってて応援していた事を知り一気に涙腺崩壊してしまいました。
恋人も好きな人も作らなかった名久井にとっては、美波が良き理解者でお互いに支え合っていたんだろうと…。
名久井が彼女を妹や家族という感情で大事にしていたのが分かるような気がしました。

古平より名久井の方が気持ち的にはハッキリしていて、カレーハウスミナミでずっと再会するのを待っていたと知って更に涙でした。

長い両片思いから恋人同士になってからの古平の名久井に対する愛情表現は、今まで我慢していた箍が外れたようで小気味良かったです。
そんなに可愛いって思ってたのか。www

2人の関係を知った古平の同僚の岸田に避けられたりはしたけど、見合いもどき相手の星野さんが岸田にガッツリ言ってくれていたらしいのと、最後には和解してたので安心しました。

BL作品に女性が出て来るのはあまり好きじゃないのですが、こちらの作品の2人はストーリー上無くてはならない存在だし、とても気持ちの良い人物でした。

5

ラブラブで何より

同じ人に繰り返し一目惚れする話です。
どう考えてもその人しか好きになれないんじゃない?
と思うのに、本人は自分の事を単に惚れっぽいって思っているところもいいです。

最初は本人にも読者にもただの惚れっぽい人なのかな~と思わせといて、徐々にネタばらしされていく構成も良かったです。
すっかり忘れていた初恋のエピまで最後にダメ押しされたときはもう笑うしかなかったな~。

とにかく攻めが受けを大好き!
受けを大事に大事にしてるところが気持ち良かったです。

そして、その思いやりが受けに伝わって、
受けも攻めを好きになって行くのも自然に感じました。

エロは・・・初エッチはローション使ってやって~!!
と悲鳴が出ましたw
二回目はちゃんと使っていたのでちょっとホッ。

後半は受け視点でした。ラブラブで満足。
でも攻めが好きすぎて攻め視点をもう一回読みたくなりました。

4

No Title

三度目の正直や二度あることは三度あるなんて諺があるけど4度目は運命だと思う。
古平って惚れっぽい気がするけど4度も一目惚れしてる時点で強烈に惹かれてるんだと思う。毎度ブレーキかけちゃうから進展なかったけど、これ名久井サイドから見ると古平の葛藤が解るだけに切なかった。そんな名久井に美波さんが居てくれて良かった。付き合ってからの名久井がとにかく可愛くて悶絶。古平惚れる一方だろうな。長年温めてきただけに付き合ったら想いが強くてホッとしました。
情緒があって温かい気持ちになる作品でした。イラストも優しくて素敵でした。

2

ツンツンな名久井が最高に可愛い

いやぁ、面白かった。
2人の同棲編を読みたいくらい。真面目だけどどこか抜けてる古平とツンツンで可愛い名久井は会話してるだけで面白い。もっと2人を見てたい〜〜
最初は攻め視点、次に受け視点。この構成ほんと好き。

最初の幼稚園のエピソードからして可愛くって、小学、高校と再会するたびに名久井一目惚れする古平。もう本当に運命としか言いようがない。

あと結構女性の影がちらつくのですが、これが私は全く気にならなかった。2人の背中を後押ししてくれる存在なので気にならない人も多いかも。

表紙からして本当に草間先生は素晴らしいです。古平も名久井も岸田もイメージ通り。

読んだあとカレーが食べたくなること間違いなしです。てか本当に名久井のお店が近くにあればいいのにってぐらい、お店の描写もカレーの描写も素敵でした。

0

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