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藤井沢商店街シリーズは各話イラストがそれぞれ違う漫画家さんなのが珍しいですが
登場人物がみんな温かくて人情に溢れていて
定期的に読み返したくなるシリーズです。
ハツダ自動車販売藤井沢営業所が舞台の第一弾、
商店街のみんなからカンちゃんと親しまれる頼もしい営業マンの立浪と
若いながらもお堅い営業指導の里見の出会いと恋のお話に
読み返す度じーんとしたりきゅんとしたりしてしまいます。
立浪の包容力がまさに海のごとし!!
でも叱る時はガッツリ叱ってくれていい男です本当に。
里見が最初立浪以外の皆に受け入れてもらえなくて
それでもがんばろうとする姿、尊敬してしまいますね。
誠実さを徐々にわかってくれて軟化する皆の態度が嬉しい矢先のアクシデント、
内容をもう知ってるのにハラハラしちゃうんです。
本当に大事に至らなくて良かった……。
里見が、立浪に組敷かれて初めての体験にあわあわしてるだけじゃなく
ぴしっと一晩だけの関係なら許さないと言い切るところにまた惚れぼれ!!
いえね、立浪だってそんなつもりじゃないんだけどね。
里見のお父さんが遺したなぞなぞの答えをくれて
会うべくしてあった二人なのかもしれませんね。ここでもまたじーん…。
里見が本社へ戻った後のお話もライバル登場で楽しい!
当て馬がイヤなヤツじゃなくて良かったし
会えない時間もすれ違いも二人の愛を育てる大事なプロセスですね。
何年経っても色褪せない素晴らしさをありがとうございます。
神寄りの萌×2です。
本日、榎田さんのお誕生日との事で誠におめでとうございます!!!
受けが真面目で素直で仕事に一生懸命で
ちょっと天然で、でも凛とした所もあって可愛かった
そして攻めはかっこよくて、しかもスパダリ的な非現実的なかっこよさではなく、
人間的にかっこいいなーと思うようなリアリティのあるかっこよさで良かったです
二人の互いへの態度には好感がもてますし、それぞれ魅力的なキャラでした
二人が近付いて行くまでの流れがとても自然で読みやすかったです
途中起こる事件はハラハラしましたが後味が良く
この本を手に取ってよかったと思いました
本編後の短編については
最初は当て馬とか攻めの見合いとか仕事が忙し過ぎてすれ違い…とか
そういうのあまり好きじゃないので
本編だけで良かったかも…と思ってましたが
最後の最後の当て馬の台詞に笑わされて、やっぱり読んで良かったと思いましたw
藤井沢商店街シリーズ第1作。最初に読んだ時は、発表の順番で読んだわけではなかった気がしますが、最近順番に読み返してみました。
やっぱり面白いですね。
田舎住みの私、リアルでも地元の商店街が大好きです。当然、店舗の構成などはお話とは違いますけど、この商店街の近くに住んで「おや?あそこの事務所に新しく来たお兄さん可愛い子ね」とか思ってる自分は想像に難くない(笑)
そんな風に、このお話の登場人物って本当にどこかに居そうな気がしてます。(マンガちっくなキャラ設定なのにね)
お話は、全般的にほのぼのトーンです。主人公には、割と重めのトラウマなどもあり、かなり追い詰められた所もあったのですが、全体としては暗さは目立たずさらっと読めます。
主人公カップルをはじめ、登場人物がみな本当の悪人が居ないところも良いですね。
マジメで意地っ張りでかわいい主人公をうんと愛でたくなる一冊です。
お気軽にどうぞ。
自動車メーカーに勤務する里見は営業指導のため、郊外の販売店へと出向となった。
ところが、里見は営業所の中で孤立し、営業所をよくするための提案を行ったところ、逆に上司の反発を招き、2週間以内に車を1台売ることになった。
当初は、自分なりのやり方で頑張っていた里見だったが、営業成績一番である立浪に優しく慰められる。そんな立浪に連れて行かれた飲み屋の席で、里見は珍しく、酔いから失態を演じてしまう。
けれど、そんな失敗のさなかにどういう訳だか契約が一件取れて……という話でした。
どちらも大人の男で、仕事に関してはそれなりに高い目標意識を持っていて、それが故になかなか素直になれなくて、一度はすれ違う……という。
まあ、里見が人を疑わなさ過ぎるところはありましたが、「そういうところもかわいい」と立浪が言うのだから、それもまた長所なのでしょう。
タイトルどおり、大きな波はなく、素直に最初に相手に惹かれてハッピーエンド。
とても読みやすい小説だったと思います。
電子書籍版を購入。
表題作と、その後の「これは大人の恋だから」が収録されています。
表題作は、ほのぼのまったり人情系。
お仕事系とも言えるかな。
車に対する愛。
なんか、いい。
やっぱり、愛がないと仕事はつらいよね。
この作家様は、こういう系統の話、本当にうまいです。
受けの父親が答えをあかさないまま亡くなったなぞなぞ。
「車に絶対必要なもの」
ガソリンでも、エンジンでも、人間でもない。
この答えに、思わず涙が出てしまいました。
まさか、自分がこんなところで泣くとは思いませんでしたよ(汗)
後半の「これは~」は、当て馬登場の、いかにもBLって感じのお話。
これはこれで大好物な展開。
評価が低そうで購入を迷いましたが、この本に出会えて良かったです。