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小椋ムク先生、BL小説の挿絵が多い先生ですが、私は先生の漫画が好きで好きで…。ただ寡作で、原作付き以外の単行本は3冊しかなく、それがとても残念です。今作も紙本で持っていたのですが久しぶりに読みたくなって電子で購入、読み返しました。
短編集です。優しい絵柄とマッチした優しいお話が綴られています。
【ふるえる夜のひみつごと】高校生カプ。光が苦手な古屋と暗闇が苦手な氷見という、一見相容れない2人。寮の同室でもあり、お互いの秘密を知って近付いていきます。ちっちゃな氷見は背の小ささをカバーするかのように超強気。一方の古屋は落ち着いててのんびりしてる風。でも意外と積極的!
氷見がキャンキャンしててかわいい。148センチはちょっとかわいそうすぎると思ってしまいました…。あとがきで高2で伸びて165センチになると書いててほっとしました(笑)
【ただ、君を待つ】リストラされた元サラリーマンと、公園のベンチに座る不審な大人のカプ。いやほんとに始まりはそうなんです(笑)不審者が寝てる間に優しくしてあげた元リーマン、不審者はその人にお礼を言いたいと待っているのですが、元リーマンはその事を明かさず…。と、お互い名前も知らない人同士。恋愛的な発展をしそうなところで終わりますが、二人の優しさをほんわかと感じられる作品です。
【ラ・ラ・バイバイ】高校生カプ。言いたいことを口に出せない安達が屋上で出会ったのは後輩の常盤。安達の言いたいことをじっくり待って聞いてくれる常盤は割とズバッと言うタイプですが、胸の内は簡単には口にしないと言います。さて、その胸の内とは…?ちょっと変な歌がツボに入る(笑)
【ヒナの純情】先生と高校生のカプ。夜の繁華街で見かけた高校生に就職先の高校で出会った仁科。危うげな彼、青井は亡くなった生徒と何か関係があるらしく…。
ちょっとですねぇ、私が年を取りまして、先生×生徒があまり受け付けられなくなってるんですよね…。フィクションとして楽しめてはいるんですけど、手を出すなと思ってしまう矛盾(笑)
あー、またオリジナルの漫画書いていただきたいです。優しい気持ちになれるお話が大好きです!
「ふるえる夜のひみつごと」(全2話)、「ただ、君を待つ」、「ラ・ラ・バイバイ」、「ヒナの純情(前後編)」の4本の短編集。
巻末の「その後」は「ふるえる夜のひみつごと」の後日談。
「ヒナの純情」の後日談のおまけページもあります。
「ふるえる夜のひみつごと」は、高校1年生で寮のルームメイト同士の恋愛のお話。
古屋は子供の頃に遭った交通事故のせいで眩しい光が苦手。
ルームメイトの氷見には、初対面のときに背が低いことをからかったと誤解され、敵視されている。
その氷見が暗闇が怖いことを偶然知ってしまったことから、古屋は自分の光恐怖症を打ち明けて、距離を縮めようとする。というお話。
怒ってふてくされて心を閉ざしていた氷見が、次第に古屋に打ち解けていく様子がとてもよくて、寮の同じ部屋だし、これからどんな風に二人の恋が展開するのだろうとわくわくしていたところ、2話で終わってしまったので大変に拍子抜けでした。続きがあるとよかったです。なんなら1冊全部でもよかったです。巻末の「その後」だけではとても足りません。
また、「ラ・ラ・バイバイ」も「ヒナの純情」も高校が舞台。前者は先輩後輩、後者は先生と生徒。
「ただ、君を待つ」は公園で知り合った者同士の交流が描かれており、珍しいタイプのお話でした。
小椋ムク先生はキャッスルマンゴーで一世を風靡した記憶があるのですが、漫画はもうずっと描いてないのですかね?もともと挿絵の方で、コミカライズが話題になったイメージでしたが。
そんな先生の数少ないコミック作品です。商業漫画デビュー作かな。確かに絵柄は完成されています。コマ割りとか絵柄、ストーリー、モノローグが少女漫画っぽい。小椋先生の絵柄が好きな方向けな気がする。
◾︎古屋×氷見 高校生 寮同室
1話目、攻めの名前が受けに比べて全然出てこない笑
お話はいかにも王道BL!少し前の受けが小型犬タイプの王道。それにしても身長148cmの設定は珍しい小ささ。
◾︎常盤×安達(黒髪眼鏡) 高校生年下攻め
こちらも王道の高校生屋上BLですが、収録作の中では一番好きでした。告白シーンが可愛い。
数年ぶりに読み返してみました。
やっぱり小椋ムクさん、いい!
2007~2008年に雑誌掲載された4つのお話が収録されていますが、どれも良くて甲乙付け難いです。
主人公達は高校生~若手リーマンという若者たちですが、みんな恋にときめいています。
恋をし始めた頃のキュンが一杯つまっていて、みんな可愛いかったです。
2話から成る表題作が一番じっくり読めたのですが、それぞれトラウマを抱える2人が支え合う姿が微笑ましいです。
『ただ、君を待つ』と『ラ・ラ・バイバイ』は2人の主人公のうち1人に話し方に特徴があるのですが、私は結構この設定が好きで、とても可愛かったです。
『ヒナの純情』は先生と生徒のお話で、生徒が抱えるトラウマがかなり切ないお話です。
こちらも可愛いお話。
高校に入学し、寮に入った古屋は、小柄で気の強い氷見と同日になる。
けれど、氷見は、見た目に反して、古屋に対してなかなか心を開いてくれようとしない。
それは実は、氷見の過去に抱えてしまったトラウマに関係があって、同じく眩しすぎる明かりが苦手、というトラウマを持った古屋はそんな氷見に親近感を抱くが……
という話でした。
まあ氷見のトラウマも、小さい頃迷子になって暗いところが苦手、というトラウマの中でも比較的かわいらしいレベルのトラウマなので、物語全体としてはとてもかわいらしいお話になってます。
そのほかにも3つくらい違うシチュエーションの話が入っていますが、どれも絵が綺麗なのと、中身がかわいいので、やる以前のところで萌え萌えできる人にはオススメします。
やってなんぼだ! と思ってる人にはオススメできないくらい可愛い話。
(全部がやってないわけじゃないんですが、その手前で終わってしまう話が多いので)