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初めての告白をさらっと流され、それをネガティブに捉えつづけて10年。
その歪みで体の関係のみをむさぶるゲイになってしまった花島。
逆にあまりに不器用な返事をしたばかりに結ばれそこなって引きずって来てしまった黒瀬のやり直しラブストーリーというか。
それがどうやってお互いの思いを繋ぐのか、だけで終わるのかと思ったんです最初は。
甘かった。
この本の実は二人をガチで好きだった脇の人をどう凌いでいくか。
そこにもう一つ山が。
かたや強引直球でヘタレなら押し流せそうな花島の元カレ、飯塚。
かたや本気で恋してしかも地位もある女、小谷野。
あまりにもライバルとしては強い。
しかし、彼等二人はその当て馬たちによって絆を強めていく。
どう勝つか。そこでさらに萌えワクしてしまった。
そしてすべてを越えて二人は本気で抱き合う。
へたれてもないまさに男どうしの熱い愛を感じます。
誤解すれ違い再会ラブです。
高校卒業の時に告白したままマトモな返事も聞かずに別れ別れになってしまった二人のサラリーマン、黒瀬と花島のお話。
どっちも中途半端に言葉が足りないので、いちいちもどかしいのですが、このお話の特徴は「きちんと話そうとすること」なのです。
よくあるお話では、片方が超無口だったり早とちりだったりが多くて、それぞれの気持ちを知っている読者は大変イライラさせられるわけですが、このお話では最初の方はともかく、思いが伝わったあとはそれぞれが会話をしようと努力してくれます。
それでもままならないのが恋心。
元カレ・元カノが絡んでくることにより、誤解をしているわけではないのにグルグルしてしまう不器用さがなんとも可愛いのです。
その、黒瀬の元カノ・真紀はなかなかいい女だし、花島の元カレ二人も振ったらもったいないようないい男たちなので、なんだかかわいそうな気もします。
せっかくだから、小児科医の堀さんとアートディレクターの飯塚くんが救われるお話が読みたいです。(二人とも攻めなので、カップルにはしないでほしいと思います。)
同時収録のアート系2作品も腐れ縁ものでしょうか。
8つ年下の幼馴染に攻めだったはずのオニイサンが攻められちゃうお話と、
女の子も含めた3人の幼馴染だった二人がどのように気持ちを通じさせたかというお話です。
いやー、女の子の“りえ”が一番男前じゃん。
告白したのはもうずいぶん前。
困ったようなあの顔で答えはすぐ出てしまった。
それから離れて早数年。仕事先でまさか再会するなんて・・・!?
な、再会ものw受の印象がどうにもあんまり受っぽくなくて(攻っぽくもないんだけど)、どんな風に乱れてきたのかがすごく気になって仕方がないもこデス(´ω`*)
どんな男と付き合っても、結局はもどるところに戻ってしまう。
あのときの本当の答えは・・・!?な展開がすごく良かった。
ちゅぅか、なんか受がイヌっぽいのがなにより可愛かったといいますか。
攻さんは、笑顔が恐い。笑顔が恐い。笑顔が恐いw
なんか、お互いに想ってたのに離れてきた期間もったいないな~。
そのぶんきっと埋め合わせさせられるんだろうな~とニヤニヤしてしまいました。
後半は、天然な年下攻!!
ボケーっとしてエロエロ攻めたりとか。
クールな美青年風な年上さんが、恐ろしいエロエロにあえいで見たりとか。
あんまりエロいイメージな作家さんじゃないのに、いい!
思わずときめいてしまった゚ヽ(●´ω`●)ノ。
幼馴染っていいよね。おおきく育っちゃった子供っていいと想う。
■ぼくらの夏
ずっと仲良しで一緒だった3人組。
そのうちの二人は付き合っていて、結婚も目前!?とおもわれたのに
いつの間にか分かれてて・・・!?
ちょっ!どういうつもりだよ!なお話w
可愛くて好きなんですなぁw
大事に見守ってきた二人が付き合って。
でも、自分はもっと好きで・・・からな、溜め込み系愛が痛いw
そういえば、今回はどの作品もそうでしたねw
読んでるほうは、わかっているだけにもどかしい。
かわいらしい作品集でしたw
リーマンが、10年も思い続けているのか! と、速攻買いました。なんだかんだいって、設定で買ってしまうことが多いようです。
2人のラブもいいのですが、当て馬の脇がしっかりしている。受けの元恋人たちが、なかなか魅力的でした。とくに飯塚の話が読みたいわ。
10年も経てば、過去がいっぱいあって、お互いの過去の恋人たちが出てきて、揺らぎそうになります。その葛藤がいい。葛藤するけど、やっぱり好き! というのはBLの王道で醍醐味ですね。
10年も思いを引きずって、再会してもすれ違い。
思いやりと優しさと、でも思い込みでグルグルする主人公が可愛くて愛おしくて、リーマンモノなのにキュンキュンさせてまるで少年みたい♪でした。
とにかく花島は黒瀬を気遣ってしまって自分で一人合点。
黒瀬も一人合点。
要するに対話とか会話とかが成立してないが為の勘違い。
それで10年もひきずってしまうのだから情けない大人だなと思うのですが、それが心を掴む要素なんですよね。
でも、花島がきちんと自分の気持ちに向き合って前向きにいくことで黒瀬にやっとわかるというのだから、もどかしかったです。
その後、彼らの元カノや元カレが出てきて花島を苦しませるのですが、やっぱり花島頑張っているんです。
元カノに頭を下げて「オレに黒瀬をください!」って懇願したり、元カレにもきちんと訴えたり、
もう花島の健気さと苦労を思うとこちらまで胸が痛くて痛くて・・・
でも、作品はそんな切なさも含みながらふんわり、ほんわかとコミカルな部分も取り入れてとても心地がよいのです。
同時掲載の2編も幼馴染だったり同級生だったりの関係で、恋を告白できなくてという、ちょっともどかしい系。
似ている作りなのですが、一方は年下攻めで先生生徒、というカプ構成にしているせいか、飽きない一冊になっています。
「枯れ男に泉を」で好きになった作家さんだったのですが、やっぱり好きかも!?です。