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面白かった(´艸`*)独特の雰囲気がオイシイ短編集。
どのお話も続きが読みたくてウズウズしてしまう。
表題。
きっかけは「愛人にならないか」と声をかけられたこと。
もちろんん最初からその気はなく断るつもりだった。
しかし、運悪く借金、しぶしぶ始めたバイト。
ところがあっという間に惹かれてしまう。
「好き」だというともう会えなくなると知り、
必死に我慢するそぶりが可愛らしい。
うっかり口にだした「好き」を「か・・身体が」と行っちゃうところが
なんともwww
一緒に寝てくれないと嘆いていた受なのですが
実はそれは仕事のためではなくwwという実はがちょっと
オジサン可愛いなwと思ってしまいました。
いい年してハッスルするのも大変なのねv笑
「こんこん」
年甲斐もなく若い男に恋をした
同じ職場にいるがおそらく自分は嫌われている。
一度くらいは身体を重ねてみたい、と若い男と身体を入れ替えて~
なお話。
実は実わな種明かし。
身体を入れ替えてると解ってて抱いている攻視点で読むのも面白そうだなと思ったのが一つですが、正直身体戻してから
どんだけガツガツやられたのかが見れなかったのが残念
「べス」
軽いホラーですな。
本人も気づかない間に~というやつです。
愛犬を無くして傷心気味の男のところに、
犬の魂が宿ったといってペットになるバイト。
借金を返すためにしかたなく始めたものの~なところからスタート。
べスが実はというのもまぁホラーなんですが
べス(犬)と解ってて抱いている男はもっと・・・
「光る道」
あーあー切ない;つД`)あいたたた
ただ、明治さんの作品のイメージって私の中ではこれが一番近い
最近の作品は甘目の話が多いのですが、救いがないというか
なんというか。
結局その先どうなったのかがうかがい知れないところが一番怖い。
私個人としては、その先に待ち受けている部分が一番読みたいのが
まぁ正直なところですが。
明治カナ子さん2冊目。
「地獄行きバス」と併読しましたが、自分の嗜好的にはこちらの方がよりドストライク。
どことなく漂う不気味さにぐいぐい引き込まれます。
表紙からして、青空なのにこの不気味さ!
タイトルも素敵ですね。
2話構成のお話が2つと、読み切りが3つ入っています。
『惑溺趣味』『詮索趣味』
資産家の男×愛人契約の青年
財産目当てに言い寄る人間も多い資産家〔続木〕に対して「好き」は禁句。
続木に切られたくない〔荻〕は、抱かれる度に募っていく「好き」を隠してしたたかな愛人風情を装い関係を続ける日々。
寝たあと絶対に泊まらせてもらえないことを不満に思う荻ですが、続木にはある秘密があったのです。
トーンが暗いから色んな良くない想像をしてしまいました。
愛すべき可愛いオヤジバンザイ\(^^)/
『ニグマの襟足』
大学の同級生の再会モノ。
学生時代に勢いで一度だけ寝てしまった友人との絶縁関係を再会を機に修復する話。
ニグマは攻めの苗字です。
これはなんかちょっとあんまり…でした。
『こんこん』
学生×学生好みの若者と身体を入れ換えた男
決してホラーではないんですが、そこはかとなくSFホラー臭が漂うトーンです。
まず人体交換を請け負ったお医者さんが眉毛がなくてマリリン・マンソンみたいで怖いです。
でもこれすごい好き!
愚かで浅ましいけど、好きな相手好みの外見になれたらどんなに良いだろうかと考えてしまうことって人間だものやっぱりありますよ。
しかもオチがまた良いんですこれ。
他のレビュアー様も書かれていますが、身体を戻してからの二人も見たかったですね。
『ベス』(全2話)
ベス(犬)の飼い主×亡くなったベスのふりをする青年
何を言っているか分からないと思いますが、元飼い主とお金で請け負って犬のふりをする青年のラブストーリーです。
最初は可愛がっていたペットを亡くして心身喪失からおかしな妄想に取り憑かれている話なのかと思ったのですが、途中からどうにもオカルト臭い方向へ。
その一方で飼い主の男と青年が愛を深めていくさまは仲睦まじくて萌えます。
最初の頃は「散歩だよ~」と言われても嫌々だったのが、後半では本当のワンコのように嬉しそうにいそいそと準備する青年が何とも可愛い。
ラストは思いも寄らない展開を見せ、中々読み応えのあるお話でした。
オカルト的な怖さよりも生きている人間の怖さにぞわっとさせられます。
『光る道』
幼馴染モノ。
これはやるせない…
主人公の〔明〕は、一つ歳上の顔も頭も良い幼馴染〔敦史〕に憧れとも恋心ともつかないような想いを密かに寄せていたのですが、明が羨ましがる敦史には、子供が追い込まれるにはあまりにも可哀想すぎる裏の顔がありました。
お話は明の回想形式で当時への後悔の念が綴られるのですが、子供だった彼等に一体何が出来たかと。
敦史の親に関して一切触れられないのが気になります。(明の知るところではなかったからでしょうが…)
守られるべき子供が犠牲になってしまう話は悲しすぎます。
内容の面白さもさることながら、表題作と「ベス」がオヤジ攻め、「こんこん」がオヤジ受け(見た目は若者ですが)という、中々希少なオヤジスキー向け作品集でもあります。
お兄さんと子供の年の差モノは好きじゃないけど、オヤジと青年の年の差モノは良いですね。
個人的にはオヤジは攻めの方が好きです♪
ベスと言うお話が一番好きです。
多分、犬のふりをしているうちに犬憑きになってしまったんだと思います。
ちょっと、解り辛いので???ってなるんですけど(^-^;
あんまり好きじゃないのは、こんこん。
簡単に言えばおじさんが若い身体と入れ替わって、好きな人とセックスをするお話。
そこまで、するのは……浅ましい(^^;
あとがきでは元に戻るらしいですが。
ベスの続きも読みたいですが、光る道の敦史くんのその後も気になります。
そして、敦史くんの売春はなんのためだったのか……やはり、強制的にと考えて良いのかな。
気になりますねぇ。
ああ、この一冊とても好きです。
エロは結構多いし、青年がおっさんと愛人契約していたりする色々アンモラルな内容が多いのですが、年の差好きにはたまりません。
特に「ベス」死んだペットと魂が融合した人を演じる主人公の話ですが、とてもいい!
ペットが飼い主を大好きな話って本当ツボで、これはたまらないです。
ちょっとオカルトちっくなのもいい!
今のところ、明治さんの著作の中で一番好きな一冊です。※一番有名な「坂の上の魔法使い」を未読です。
「坂の上の魔法使い」ですっかり魅せられてしまった明治さん。
他の作品も読んでみようと、この素晴らしいタイトルに釣られて読みました。
なんて素敵なタイトル!タイトルだけで☆一つ+って感じですよね?
表題作は、金持ちのおじさんと愛人の若い子の話。
暗くて不気味な雰囲気なのに(タイトルや表紙からしてそう!)、セリフなどがほのおかしい。
淡々と描かれる話の中で、常に人物は何か心に秘密を抱えていて
でもその秘密に焦点がちゃんと当たるっていう訳でもなく、
読み終わってみると切なくも暖かい……という、まか不思議な世界。
お金で繋がっている関係なんだけれど、
この子が実はおじさんを本当に好きだっていうのが
読んでいるうちにジワッと分かってくる。
そのまま暗く終わるのかな?と思いきや、最後は ふふふ と笑えるような可愛い愛おしさ。
残りの4編もどれもタイトルがも独特センスのよさがあり、世界観も独特。
そして最後は切なさに浸りながら読み終えます。