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表題作隷属志願

剣持,人を従わせるカリスマ性
直人,依存するものが必要な

その他の収録作品

  • 道程

あらすじ

取引先の医師にホテルに連れ込まれそうになった営業マン・直人は、高校時代の友人でヤクザの剣持に助けられる。劇的な再会に運命を感じる直人。しかしそれは、剣持が仕掛けた卑小で巧妙な罠で…!?

作品情報

作品名
隷属志願
著者
丸木文華 
イラスト
丸木文華 
媒体
小説
出版社
白泉社
レーベル
花丸文庫black
発売日
ISBN
9784592850533
3.3

(44)

(8)

萌々

(10)

(16)

中立

(8)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
10
得点
136
評価数
44
平均
3.3 / 5
神率
18.2%

レビュー投稿数10

最高!

丸木さんの元々大ファンで読んだんですが、
私のストライクゾーン打ち抜いてました!!

あまりの剣持の直人好きさんには感服!!!!!!!!
直人の狙ってる人、物、を自分の物にして追い詰めていく!!!!!
最高の作品です!!

丸木さんは基本病んでる感じの作風ですが、
これも少しそのようでよかったです。

ただ、直人はそれでいいのか・・・・
と思うところは多々ありましたが、OKです;;
なんというか、新しい人種でしたね。
水のような奴。
見事にその新種を成り立たせていた気もするのですが、
やっぱり、受けの好みとしては苦手でした。
でも、その性格があったからこそこの作品が成り立ったと思います。

7

より病んでるのはどっち?

丸木さん作品、初読みです(*≧∀≦*)
めっちゃ病んでる。
…私、こういうの好きだ(´・ω・`)とか思った←バッドエンド苦手な癖に

あ、因みに受けは妻帯者です。
新婚さんです。
その割には夫婦仲が冷えてますが( ̄ー ̄)

攻めと受け…どっちが依存しているのか、されているのか…。
剣持→直人への執着はすごいけど…剣持の不安どおり、直人は依存出来たら剣持じゃなくても良いんだろうな。
自分を縛って道を示してくれる存在なら誰でも。
剣持よりも大きな存在が現れたら…剣持の手をするりと抜けてそっちに行くんじゃないかなぁ…って考えちゃう。
共依存だけど、そういった点を考えたら剣持の方が弱いかなぁ?

にしても奥さん…!Σ( ̄□ ̄;)
何というかその…なんも言えん。
でもなー…剣持が関与してこなかったら、普通の平穏な家庭を築けていたんじゃないかって考えたら不幸だわー。
結構勝手な物言いしているけど、相手がやる気を出した剣持だもんなぁ。
直人に奥さん繋ぎ止めろって言う方が無茶ぶりなわけで。
脅すだけで良かった気もするけど、誘導されたとはいえ自主的な裏切りによってどん底に突き落として掬い上げることで直人の自信喪失と自分に対しての依存を高めたかったのかな?とか思う。
何にしろ、剣持恐ろしいやつ。
でも本当に恐ろしいのは天然魔性の直人なのか?

とりあえず新井さん、無事でいて~!
何か一真ってば初対面から気にくわないって感じだから心配だ。
一夜過ごしたとはいえ紳士対応だろうに。

5

丸木ワールド全開!

他人の意見に流されやすく依存心の強い受・直人を、かつての同級生であり現ヤクザの攻・剣持があらゆる手を使って追い込み、自分のものにしようとするお話。
その追い込み方がただ事でなく、社会的に、肉体的に、精神的に、直人の世界を少しずつ狭めていき、結果的に自分しか残らないようにしていく手管が実に巧妙で、うすら怖かったです。
最後まで、直人に対し「どうしてそこまで…」と思わずにいられない執着心をみせる剣持。
「執着」を「LOVE」に置換できるかどうか、それによって、見方が変わる作品だと思いました。
丸木さんの作品にはそういう紙一重の攻キャラが多く登場しますが、私自身は執着攻が大好物なので、最後まで萌え萌えしながら読むことができました。
その言動のどこに愛があるのか、攻キャラの本心を読み取るのが楽しい。それが丸木作品の醍醐味と言えると思います。

受の直人は外見も性格も特に人より秀でるものを持たない“普通っ子”という名目の割には、親友だと思っていた男友達(剣持ではない)から惚れられたりするんですよね。
自覚がないだけで、実は人をひきつけてやまない何か、危うさのようなものがあるのか?
というか、直人がそのような性格になったのは、子どもの頃に経験した事件のせいという設定なんですが。
自分の記憶にあやふやな部分があって、それを自分自身で取り戻そうとするのではなくて、絶対的な存在の誰かに代わりに埋めてもらいたいというのも、何だか納得がいくような、いかないような?
その辺り、もう少し分かりやすい設定であればよかったですね。

自分に寄りかかるものを可愛がりたい攻と、誰かに依存したい受。これぞ割れ鍋に綴じ蓋。
主人公の直人がそもそも妻帯者だし、援交ギャルと寝るシーンもあるし、攻の剣持に至っては直人の周囲の女を寝取るといったこともするので、BLの登場人物が女と寝る描写が苦手な人は、要注意です。

10

需要と供給


これは自信を持って言える見事な執着攻めでした。

二人の出会いは高校生で、社会人になって再会。
攻めはヤクザに、受けは既婚者になっていました。

受けの直人は依存したい、攻めは依存されたがっています。
といっても病んでいるのとは違い、受けは強い雄に雌のように守られたいという思いです。

表紙がほの暗く、タイトルも重ためだったのでビビりながら読んだのですが、意外とスラスラ読めました。
視点が交互で、攻めの思いも読めたからではないかと思います。

一番の見どころは、受けが気づかぬ間に周囲を固め、じわりと追い詰めていく攻めの策略。
受けを手に入れる為なら何でもしちゃう危ない人なのは最高でした。

また、受け攻め両者とも他の女性と肉体関係を持つので地雷の方は注意です。エロは多め。

あと、これは個人の好みなのですが、会話文が本文中に続いているのが気になりました。
初版なので改行ミスか…?と思ったのですが数ヶ所見受けられ、もしかしたら私が無知ゆえに丸木先生は昔(2009年発刊)は、こういう書き方もしていたのかもしれません。

それよりも気になったのはラスト。
いくつか解決すべき問題が解決しないまま、あっけなく終わってしまいます。
中途半端な終わり方で、読み終わった後もしばらくはモヤモヤしました。

なので、「萌え」よりの「萌え萌え」です。

1

期待していたのとはちょっと違った・・・

隷属っていうので、SMなのかなって思い手に取ったのですが、“支配されたい”願望はあるものの、マゾって程ではありませんでした。
これって、所謂ヤンデレってヤツでしょうか?

自分自身を芯のない空虚な存在だと思っている直人と、高校時代の友人で今はヤクザになっている剣持とのお話です。
自分自身がどうありたいのかわからず、普段は道化の仮面を被り周囲に迎合しながらも、一人になったときにはより空虚な妄想にふけってしまう直人が、唯一仮面を被らず素の姿で付き合えたのが剣持です。
言葉巧みに誘われて、身体を許してしまったりと、なかなかハードな付き合いをしていた二人ですが、高卒後剣持が音信不通になり、10年近い間まるっきり関係ない生活を送っていたわけです。
しかし、ひょんなことで再会し再び関係が始まる二人。直人など、結婚までしているのに剣持に惹かれる気持ちは抑えきれずに・・・

高校時代、大学から再会するまで、再会してからを交錯させてお話は進みます。

芯が無いと言っている直人は“空虚”という揺るがないものを持っているわけですが、その部分を埋められるのは友人でも妻でもなく、剣持だったということです。
しかし、お話が進むにつれてあの出来事もこの出来事も起きるべくして起こったということがわかります。
直人のブラックホールなみの空虚に引きずり込まれたのは、剣持なんだなとも思える展開でした。

本編は直人目線で語られていますが、「道程」は剣持目線で語られます。
本編では明かされなかった彼らの背景がもう少しはっきりすることにより、あとがきにもあるように「S極とN極のように」二人が引かれあうしかなかった理由もハッキリしてきました。

しかし、沙耶さん(直人の妻)やっちゃう必要はあったのでしょうか?

10

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