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表題作蛇とワルツ

竜巳杏二
完全会員制クラブ「PetLovers」の蛇,24歳
仁摩遥英
完全会員制クラブ「PetLovers」のオーナー,34歳

同時収録作品蛇とワルツ

竜巳杏二
完全会員制クラブ「PetLovers」の蛇,24歳
倫也
完全会員制クラブ「PetLovers」の猫,仁摩遥英,完全会員制クラブ「PetLovers」のオーナー,34歳,

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

俺はあんたを甘やかす、優しいペットだ。まるで恋人のような」
「Pet Lovers」のオーナーである仁摩遥英は、仕事が恋人というワーカホリックだ。そんな仁摩は、問題児のペットを躾け直すため自宅マンションで預かることに!カテゴリー爬虫類の蛇、竜巳杏二だ。命令しても働かず、呼んでも振り向かない扱いづらい彼に、仁摩はうんざりする。だが、不遜なばかりではない杏二を知るうちに、まるで恋人のように惹かれ初めていくのだが、ある裏切りを知り・・・Pet Lovers至上の恋、登場!(本誌あらすじより)

作品情報

作品名
蛇とワルツ
著者
榎田尤利 
イラスト
志水ゆき 
媒体
小説
出版社
大洋図書
レーベル
SHYノベルス
シリーズ
犬ほど素敵な商売はない
発売日
ISBN
9784813012047
4.1

(123)

(59)

萌々

(30)

(30)

中立

(2)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
25
得点
507
評価数
123
平均
4.1 / 5
神率
48%

レビュー投稿数25

オールスター特盛りハッピーエンディング

いよいよPetLoversオーナー仁摩さんの登場です。
そして最終話だけあって、大サービスで過去の登場人物が出てまいりますのでお楽しみ☆

実はオーナーは仁摩さんの他に三人いて、その人々は高齢で唯一若いのが仁摩さんだそうです。そして「犬~」に出てきた轡田さんはお友達、ユキとともに沢山登場します。
彼の元にトランスファー(転送)されてきたのが、蛇の杏二。
蛇のペットっていえば、そもそも愛情なんて理解できるのかしら?
外見要素も大きいけど、どんな風に榎田さんが描くのか楽しみでもありました。
案の定予想を裏切らず、外見は蛇というよりは男前だとおもうのですが、何もしないダメ~な男でいました。
でも、やる時にはきちんとやる!エチテクもかなりのもの。
今回榎田さんには珍しく3P!?
仁摩さんセレブなのに無精者で、杏とカップラーメンを争うシーンに爆笑。
そんな杏二との生活で疲れも出たのか、昔捨てられた男袴田や、権力をかさに着る問題メンバーの代議士御法川が現れ、仁摩さん入院してしまいます。
それから杏二は蛇というよりワンコのように、かいがいしく仁摩さんの世話を焼くのです。
全然ダメな男じゃなかったんですよ、しかも仁摩さんに絵本を読んであげるのですがその題名が「蛇のニョロリ」??
「愛してくれれば暖かくなれるんだ」って、杏二はもう告白しているようなものですよね。
しかし、前出の過去の男袴田やトラブルメーカー御法川絡みで杏二が姿を消すところから急展開します。
3Pで登場した猫の倫也、おそまつでした。イイコだったのに。。
ピンチに陥った仁摩を救ったのが、杏二と袴田。
何故杏二が?ということは伏せておきまして、PetLoversが秘密のクラブだからこそ、こんな仕掛けもありなのかな?とは思います。
しかし杏二、蛇じゃなくてブラックパンサーな感じなんですが・・・(汗、)
そんなんで、お話は大円団を迎えます。
過去の色々なトラウマも杏二の愛があればもう平気、でももし本当に杏二が蛇ならかなり怖いほどの執着愛が待っているかも?その位愛されてます。

「シュレディンガー」で登場した仁摩さんに受けっぽいけど攻めなのか?とものすごく興味がわいていたので、その辺りがわかってすっきりしました。
このシリーズを通して、雰囲気やカラーに統一感があって、とても甘くてゴージャスだったと思います。
とっても素敵でしたが今回は神に近い萌えということで。

7

本当になりたかったモノは

今回は怠惰でやる気のない蛇属性のペットと
裏稼業としてペット斡旋業をしているオーナーのお話。

二人の出会いから巻き込まれた有る事件が解決するまで。

Pet Loversシリーズ最終話。
今までもチラホラ出ていたオーナーが主人公。
彼は本来攻様なのですが、今回は受様になります♪

受様はレストラン事業を展開している実業家ですが、
率先して多忙な日々を送っいるワーカーホリック。

本業のレストラン経営が順調すぎる為
裏稼業で疑似愛玩動物として人間を斡旋する
Pet Loversに関っています。

何事も成功しなければ気が済まない性格の受様は
Pet Loversの他のオーナーが老齢な事もあり
業務のほとんどを受様が采配しています。

Pet Loversには様々なペット達がいますが、
今回受様は顧客とのトラブルの多い蛇を
再教育する事になります。
その蛇が今回の攻様ですね♪

爬虫類のペットになりうるような
魅力的な人間はとても貴重。

攻様も飛び抜けた美貌とまでは言えないながら
惹きつけられる男でした。

受様は所有するマンションの一つで2週間、
攻様を研修させる事にしますが、
攻様は蛇の特性とばかりに命令を聞きません。

彼に課したペットとして課題は悉く、
受様の意図した方向とは逆、
攻様に軍配が上がる方向にしか向きません。

その上、
ペットを虐待しては金で解決する代議士が
またぞろ不穏な動きをみせたり、
ストーカーと化した客に売れっ子の猫が襲われたり、
受様を捨てたかつての恋人が
11年ぶりに接触してきたりで
ついに受様は過労で倒れてしまいます!!

しかしその間に状況は一変。
目覚めた受様を待っていたのは
すっきりと片付いた自宅マンションと
優しい恋人のような
理想的なペットとなった攻様でした。

ペットとは主人の孤独を癒すもの。
無自覚ながら急速に攻様に惹かれていく受様。

しかし復調した彼を待っていたのは
攻様の裏切りを示すようなある事件でした。
しかも攻様は発覚した事が知れると
行方をくらませてしまい?!

攻様の目的とは何?!
二人の未来が再び交わることは有るのか?!

この後、
攻様と受様と代議士と猫とかつての恋人、
一見バラバラに起こている事件が絡まりあって
スッタモンダしつつも
最後はすっきりまとまる展開は見事♪

属性通りのペット達や
浮き沈みが激しいハラハラな展開が
楽しいシリーズだっただけに
今回で最後というのはとても残念!!
榎田先生、続編待っても良いですか?

今回は本作同様、
有る特殊事情を抱える攻様のお話で
火崎勇さんの『ボディ・ダブル』をおススメします。

4

オーナーなんだもん、一番を獲っても良いよね

pet loversシリーズの最新作で完結編
問題を起こして返されてきた蛇を、オーナー仁摩が自ら躾直そうと同居生活を始めたら、実は蛇は、、、
最初だらし無い生活で仁摩をいらつかせていた杏ニだが、仁摩がストレスで風邪をこじらせ入院してから一変、家事万端完璧な男に、、、

まあ、その後あれこれして、最終的にめでたし目出たし

榎田さんお得意の家事完璧男、
今回は家事ばかりかハッキングやボディガードとしても優秀。
おまけに目を引くような日本人ばなれしたサイズの○器

完結編らしく、大サービスの極上ペットを伴侶に得た仁摩

よかったね

1

集大成

読了してすぐにでも感想を書きたかったくらい面白かったのですが、都合により3日も放っちゃった・・・。
面白かったのですが、「犬ほど素敵な商売はない」越えしなかったので萌止まりです。

ペットシリーズ最終巻ですって。
終わりなのは残念ですが、どんな蛇なんだろうってワクワクしながら読みました。
最終巻にふさわしく、ペットラバーズオーナーの仁摩が主人公です。
で、お相手が蛇の杏二。
客とトラブルをおこし、再教育のため仁摩預かりとなるのですが・・・

何につけのらりくらりとかわし、箸にも棒にも引っかからないくらい俺様でゴーイングマイウエイだと思ったら、ガラリと正反対の人格に変身して見せるような杏二と、
仕事熱心な大人であるものの、その背景は子供の頃から複雑で、トラウマのかたまりで、傷つきたくないからこそ他人と深くかかわろうとしない仁摩。

そんな二人がどうやって心を通わせていくのかだけでも十分お話ができそうなところに、問題会員・御法川議員や仁摩を振った元カレ・袴田絡みの事件も重なって、予測不可能な展開に・・・

中盤までは俺様とツンデレでどうにかうまくまとまってめでたしめでたし、にしては残りのページ数が多いなぁと思っていたのですが、私的には予期せぬどんでん返しな展開になり、これをどうやって収束させていくんだろうとなんだかサスペンスものを読んでいる気分にもなりました。

仁摩の相談役として、私の大好きな「犬ほど素敵な商売はない」の轡田×ユキカップルがいい感じに絡んでくれたのもうれしかったです。

二人で同じ道を進むため開いたパーティー会場の舞台裏で抱き合いながら、自分を繋ぎとめておくように洋司(杏二)に求める仁摩が思った、
“孤独とは誰しもが抱えている荷物なのかもしれない。  
 その大きさや形が違うだけで、すべての人の心に棲むものなのかもしれない。
 ・・・中略・・・
 生と死が不可分であるように、自我と孤独もまた表裏一体なのだろう。”
という言葉が、このペットラバーシリーズの言いたかったことを簡潔に表しているのかなと思いました。

ちなみに、今回一番エロかったのは、やっぱり倫也との3P場面でしょう。

3

これで終わりなのかぁ

Pet Loversシリーズも、オーナーの登場で終わりです。
残念~ですが、惜しまれつつ……というのがちょうどいいかも。

問題アリということで、別のところから送られてきた杏二を躾直すということで自宅マンションに預かった仁摩ですが、『蛇』というカテゴリにいるわけですから、躾自体可能かどうか、初っぱなから?マーク飛び交ってます。

仁摩がワーカーホリックなわけは、母との辛い思い出にとらわれていたことも一因ですし、昔の恋人に「結婚するから」と結婚前日に手酷く捨てられたことで、輪をかけてそれ以来人を好きにならなければ捨てられることもないと、仕事をしていれば思い出すことも少ないという、非常に後ろ向きなことが理由だったんですね。
無償の愛を注いでくれるはずの母に愛されなかったなんて、ホント淋しいなぁ。
でも、きっと淋しいということにすら気が付いてなかったのかもしれません。心を閉じていたわけだから。

そして、こんな淋しい想いを抱えた仁摩に追い打ちをかけるために、榎田さんが用意した“蛇”である杏二は、嘘つきだったんです。
“アダムとイヴを騙して禁断の実を食べさせ、楽園から追放させた蛇”なわけですね。
仁摩が「騙された」と気が付く直前に、体調を崩し入院騒ぎになり、そこから杏二は家事も出来て恋人を甘やかしてくれるいい男に戻ちゃったことで、騙された感も倍増。またしても、頑なな仁摩に逆戻り。

騙されたと知った仁摩が激怒したり絶望したり、心が壊れそうになったり、杏二って仁摩のことが好きなんじゃないの? 騙すってどういうこと! と、こっちまでびっくりしたしました。
この展開に、ドキドキしちゃいました。

いろんな謎が全てわかり解決したあと、杏二が仁摩の恋人だけでなく、片腕として共に人生を歩むようになったのは、すごく嬉しかったなぁ。
淋しかった仁摩が、やっと人を信じ、愛し愛される相手を見つけるようになったんですから。
心が冷たかった仁摩も、杏二に愛され、甘やかされることで、体温が上がったみたいです。そばに寄り添えば、冷たい身体も温かくなる。うん、なるほど。

これまで登場したカップルも、あちこちに登場し、幸せそうにやっているのが確認出来て、それもまたよかったです。シリーズものの醍醐味ですね。

3

この作品が収納されている本棚

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