犬ほど素敵な商売はない

inu hodo suteki na shoubai wa nai

犬ほど素敵な商売はない
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神124
  • 萌×241
  • 萌9
  • 中立10
  • しゅみじゃない8

--

レビュー数
41
得点
821
評価数
192
平均
4.4 / 5
神率
64.6%
著者
榎田尤利 

作家さんの新作発表
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イラスト
志水ゆき 
媒体
小説
出版社
大洋図書
レーベル
SHYノベルス
発売日
価格
¥860(税抜)  
ISBN
9784813011323

あらすじ

悪い子だ。発情してしまったのか?自覚のあるろくでなし・三浦倖夫は、うだるように暑い夏のある日、会員制のデートクラブ「Pet Lovers」から「犬」として、寡黙で美しい男・轡田の屋敷に派遣される。そこで倖夫を待っていたのは厳格な主人轡田の厳しい躾の日々だった。人でありながら犬扱いされることへの屈辱と羞恥。そして、身体の奥底に感じる正体不明の熱・・・次第に深みにはまっていくふたりだったが!?

表題作犬ほど素敵な商売はない

轡田清巳・寂しんぼうご主人/穏やかながら威圧な社長
三浦倖夫・超依存型ワンコ/ろくでなしの元ホスト

レビュー投稿数41

犬になりたくなる


ワンコプレイではなく、本当の『犬』として接し教育するお話は真新しく、とても興味深かったです。
非人道的なようで、そこに安らぎというか幸せが見えるんですよ。

皆さまが言う自分も轡田(攻め)の犬になりたい、って気持ち凄く分かりますもん。
愛を感じるからこそ低俗な遊びには見えず魅力を感じました…。

どこにでもありそうなお話ではなく、オリジナリティがあった。
読んでいてこれは当たりだと思いました、面白かったです!!

0

本物の犬として扱われる生活

2020年最初に読了。
評価が良かったので楽しみにしていましたが読んでみてもとても良かったです!
正直「犬」というのはもちろん男娼であるのだから最初からエッチな展開なんだろうなと思っていたのですが、本当の本当に「犬」として扱われる生活に驚きました。
しかし物語が進むにつれて、ユキオがユキとして飼い主をどうしようもなく無条件で愛していってしまう様が危険であり可愛く映ります。さすが榎田先生の一言。

ペットラバーズシリーズをライオンと猫も読了しましたが最初の犬が個人的にはストーリーが一番良かったです。犬が一番ベーシックなペットですね。飼うなら私も犬がいいです。

0

さすがだなぁと思いました

「犬ほど素敵な商売はない」というタイトルから漂う自嘲めいた感じやコミカルさはなく、ガチの犬っぷりに途中ビビりました。
ワンちゃんごっことか、ワンコ受けみたいなかわいいものではなく、「犬になる」契約をした受けが最初は反発しながらも、途中心底、攻めの「犬」としてなりきるというか「犬そのもの」になっているところは、もはや洗脳&マインドコントロールされまくってるとしか思えず、なんつー恐ろしい話なんだ……と思っていたのですが……。

破れ鍋綴じ蓋なんて言葉が生易しく感じるほどでした。
途中で攻めのことを、相手をまるごと呑み込む嵐の海にたとえ、対する受けは乾ききった砂漠だと例える一文があるのですが、まさにそれだと。
お互い愛に対して尽きぬものがあって、運命としかいいようがない組みあわせだと思いました。

これだけだったら萌萌くらいだったのですが、最後の展開に神だ!!!と思いました。


生い立ちのせいで自己評価が著しく低い受けは、周囲から執拗にモデルデビューを勧められても、自分に自信がないからと相手にしません。
それを聞いた攻めが「自分の狭量のせいで、自身の価値を知らずに過ごすなんて……最悪だ」と、モデルデビューを勧めるのです!
受けのことを「宝石箱にしまっておきたい、鍵をかけて誰にも見せたくない」と本気で思っているし、受けに仕事をさせず家で専業主夫やらせて閉じ込めておきたいというのが本望だろうに、自分の嫉妬心よりもお前の未来が優先されるべきだからと言って、新しい世界へ挑戦させる姿に果てしない愛情を感じました。

お話の途中までは、完璧な飼い主と完璧なペット犬という病んでる?としか思えないような関係だったけど、こんな素敵な終わりになるとは思いもよらなかった。
そしてモデルの仕事に関する細かな注文が、もはやご馳走さま…としか言いようがない域に達してて読んでてニヤニヤしちゃいます。

そしてお話の最後の最後、攻めのセリフが何とも良かった。

他のシリーズも読んでみようと思います!

2

寂しかった人たち

Pet Loversシリーズ第一弾、犬です。
賛否両論ある作品ですが、私はシリーズ内では今作が一番好きです。

とはいえ、読み始めはあんまりの『犬』徹底ぶりに引きそうになりました。
本当に犬の躾けですもん…。
しかし反発していた倖夫が轡田に愛情を感じるにつれ、私も今作の好き度があがってきたという。

寂しい者同士なんです。
轡田は「さみしくてさみしくて気が狂いそうだったので、犬を飼うことにした」といってクラブから人を犬として雇うくらいですし、倖夫も愛に飢えていた人。
出会い方が特殊すぎなんですが、出会うべき人に出会ったんでしょうね。

想いが通じ合った後は、どんな時も「最初に会ったらキス」という約束のある2人。
ちょ…少しは周り気にして…(笑)
お互いしか見えてない、そんな2人にニヤニヤしました。

今作で一番好きなセリフは「お前を喰らうよ」。
クラクラします…!

1

狂犬の皮を被った兎

ご主人と犬としての主従契約を結んだ轡田と倖夫ですが、倖夫は決して、BLで言うところの可愛いワンコではありません。作中ではボルゾイと表現されていますが、私はどちらかというとドーベルマンとか土佐犬といった狂犬の類をイメージしました。しかも飼い主以外には絶対に懐かないので、完全に「狂犬注意!」と門戸に書かれるやつです。そのくせ、心臓は兎の心臓で飼い主が構ってくれないと寂しさで死んじゃいそうなくらい弱い。

轡田は轡田で、傍から見れば仕事のできるイケメン社長ですが、一癖も二癖もある。でも、それが最終的には彼の魅力に思えてしまう。
重すぎる執着攻めを嫌悪感を抱かせずに、悲惨な過去を持つ受けを同情を誘い過ぎずに書くことに関して、榎田先生は本当に天才だと思います。

一種のマインドコントロールとか倒錯愛だと思いますが、暴力や言葉で傷つけて支配するのではなく、一途な恋の延長上に執着-依存の関係が成り立っていることをじわじわと読者に浸透させていく筆力は流石です。

1

犬にされる(絆される)過程に1億万点…!!

本当に犬なんです

なにを言っているの?って感じなんですが、
受けが攻めによって精神から動作まで
彼(犬)の従順な犬(人間)にさせられてしまう…
とんでもなく変態くさく(褒め言葉です)
とんでもなく、耽美なお話しです。

1つ言うなら、
性的に倒錯した人間の話ではありません。
人間をペットに…な時点で
倒錯していると思いますが
彼らの寂しさに触れてしまうと
そんな風には思えなくなってしまいました。


では、まず「本当に犬」であるというのは

最初は当たり前ですが"人間"なので
受けは攻めに"しつけ"(調教と言うのは違う気がします)
をされるところから始まります。

"しつけ"というのは、sit、stay、down など
動物の犬にするものと全く同じものです。

もちろん人間なので
全力で抵抗と反抗をするわけですが
あくまで、犬として扱ってくる
(酷くするわけではなく…)
攻めにだんだんと、じわじわ調子を狂わされ
絆されていく過程の耽美なこと…!!!!

絆された受けは犬そのものなので、
ご主人様と会えなければ不安でたまらないし
甘えて愛されたい。愛されたいし嫌われたくない…
攻めは、飼い主として
甘えられれば可愛くて甘やかしてしまう。
自分だけのものに縛り付けてしまいたくなる…

(だんだんと、飼い主とペットの関係から
人間的な愛情に飢えていきます)ここは私が感じた見解ですが…)


飼い主とペットの関係への萌えをもう1つ

飼い主はペットが言いつけを破ればお仕置きをします。
当たり前ですよね、自分のペットなのだから
ちゃんとしつけをしなければ…

お仕置はというと、
いわゆるSMチックなものではなく
家犬がされるような、外で反省しなさいといった
リードをつけられ庭に追い出されるようなもの。

彼の犬にされたものの
人間なので、しようと思えば首輪を外し
リードだって外せるのに、彼の犬でありたい
受けはそれをしないんです…


不器用で寂しい2人が
こうして、特殊な愛情関係で
結びつく…


こういった、彼には彼しかいない!!
依存しあった関係があまりにも、
あまりにも最高なわけです…!!!





と、私が萌えたシーンは数知れずですが、
最後への持って行き方は少し無理があるんじゃないかな?と思ったり…
ただ、そこも最初から中盤にかけての萌えを持ってすれば補われます。

それくらいには特殊で的確で他にはない
とんでもない"耽美かつ萌え"性癖が!!組み込まれた
全力でオススメしたい!
最高に耽美で!変態な!切なくて愛おしい作品です

3

最後で納得

途中まで、話が特殊すぎてとまどいました。本のタイトルと内容があまり合っていない気もします。

どの程度愛というものを知らないと、人の犬になることに幸せを感じれるのかと思いましたが、思いはまとまらず。

でも最後のほうにある、

”轡田が相手をまるごと呑み込む嵐の海だというならば、倖生は乾ききった砂漠だ。”

という1センテンスで、妙に納得しました。どの程度の愛とかではなく、運命の相手同士だったんですね。

”女たちとのセックスなど、この深くて激しい交わりに比べたら、前戯みたいなものだった。”

思わず、「だろうね~」と口に出して感想を述べてしまった私。

2

淋しんぼう

動物シリーズすべて読みましたがこちらの犬が一番好きです。物語としては王道中の王道 BLにみんなが求める二人の関係性が間違いなしに散りばめられているのでBL好きなら読んで損は無しの一冊です。最初は嫌な奴かと思った轡田清巳さんが本当に可愛らしい人でただただ愛すべき存在です。淋しさが素直に表すことができない不器用な人 そんな清巳さんに懐いていくワンちゃんが素敵です。もっとその後の2人がどういう生活をしているのか読んで見たかったです。

2

どっちが幸せ?自由(=孤独)と束縛(=愛)(^^♪

・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…━…‥
さみしくてさみしくて気が狂いそうだったので、犬を飼うことにした。
・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…━…‥

冒頭、こんな一文から始まります。これはまぎれもなく今作の攻め視点の一文です。これ以外は殆ど受け視点で語られます。よってこの一文、寡黙な攻めの気持ちを表した唯一の言葉として、最後まで重く心に止めながら読み進めることになります。

犬を飼う、と一口に言っても本当の犬ではなく、人間であり、今作の受けです。

受けは知り合いから誘われ、犬として働くことになります。飼い主のもとを訪れた当初、受けは「男娼」として呼ばれたものと思い込んでおりました。ところが攻めが呼んだのは、自分の命令に忠実に従う「犬」でした。本物の犬だと寿命が短く、死ぬところを見たくなかったからです。

受けもですが、攻めも早いうちに家族を失っております。攻めは家族を亡くしたあと、当時飼っていた犬に慰めを得ておりましたが、6年後に死んでしまいました。攻めはその時の喪失感を忘れられず、人間を犬として代用することを考えました。

二人には天涯孤独という共通点があり、愛に飢えていました。しかも読み進めると分かることですが、攻めはかつて束縛愛によって恋人に去られた経験があります。それゆえ攻めは、自分の愛が常軌を逸していることを自覚しています。だから人を愛することをやめ、でも寂しいから犬(人間)を飼うことにしたのです。

にしても犬になれなんて…実際にはあり得ないことだし、あってはいけないことですよね。ま、小説なので楽しく読ませて頂きました♪受けは犬扱いされることにむかつきながらも呼び出しに応じ続け、いつしか犬であることが「楽」だと思うようになります。

L(゜□゜)」オーマイガ!

この心の変化、めちゃくちゃ素敵!と思いました。たぶん自分だったらきっと無理。1日目でリタイアしてしまったはずです。でもこの作品の受けは、育った環境や心の在り方にもよるのでしょうが、「楽」と思ったことからどんどん飼い主さんに懐いていきます。

受けの変化は攻めにも通じるものでした。反抗心あらわに言うことを聞かなかった受けに対し、当初は厳しく意地悪だった飼い主も、受けの従順な態度にどんどん優しくなっていきました。寂しがり屋の二人の距離が縮まっていく、最初の砦が崩れる瞬間を見た思いです。

二人は気づいておりませんが、たぶんこの時以降、相思相愛だったに違いありません。ただしどんなに縮まっても二人の関係は、飼い主と飼い犬のまま。一体攻めが受けを人間として愛してくれる日はあるのでしょうか。

とある日、攻めがフルーツサンドを受けに食べさせてくれるシーンがあります。攻めの手から直接頂くのですが、攻めの手にたっぷり零れたクリームを舐めるシーンが本当にエロティックで、萌えましたー(//∇//) 実際の愛の行為よりも、こんな何気ないしぐさにこそ持っていかれるものなのですね。

その後もいろいろ紆余曲折はありましたが、やはり何といっても二人の愛が成就するラストがたまらなく好きで、何度も同じシーンを読み返してしまいます。「お前を喰らうよ」(なんて素敵な愛の言葉なのでしょう!)と言う攻めのセリフから始まり、二人の愛のむつみは止まりません。終わらないセックスってあるんですねー♪

この後、攻め(=社長)とその部下と受けの3人で食事をするシーンがあるのですが、部下から「社長も大人になりましたねぇ」などとジョークを言われたり、トロットロに甘いラブラブな二人を見ることが出来たり、幸せのおすそ分けを頂いたような気分で本を閉じました。

絶対オススメですよー♪この度も長々と有難うございました<(_ _)>

6

○○がバナナ食うかアホ!

面白かったです。まんま犬、というレビューを見て、精神的に痛かったらやだな~、とおそるおそる読み始めましたが、さすが榎田さん、読ませてくれました。
さらに、犬ごっこの変態が個人的に全然ありで萌えるという。

後半は、Hも含め甘々王道展開でした。前半の変態っぷりを貫いてどう着地させるかっていう展開を見てみたかったのですが、その辺はBLお約束でした。

攻め受け、両者がお互いを必要とするようになるバックグランド、キャラの描き方があって、非常にスムーズに最後まで読めました。

全体にシリアスですが、タイトルのセリフだけは榎田さんのコミカルテイストが出ていて吹き出してしまいました。お話しにはほとんど関係ないですが。

というわけで、次はライオンに行きます。

7

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