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ほぼ1ヶ月かけて1巻から6巻まで読み終わり、今ハートフルな気持ちに包まれています。悲しいけれど、とんでもない純愛物語を読んだ気分。私はJUNE世代の人間ではないですが、「JUNEの名作」にほぼハズレがないことに今更ながらビビっています。すごい時代があったものですね。
ただ、私の読み方の問題&リキ視点に引っ張られ、6巻の3分の1くらいまでずっとしんどかったです。耳慣れない用語が多く登場するし、イアソンとリキ以外にフォーカスした話もあるし、どこにいてもリキはトラブルメーカーだし・・・感情よりも頭を使って読んでいた感じだったのですが、だんだんイアソンの気持ちに共鳴していくんですよね。人工体のブロンディーに性欲なんてないのに、イアソンはリキに欲情して、どんどん深みに嵌っていく。最初の頃は「ファーニチャーの過去とか細かい設定いる?」とか思ったのですが、イアソンとリキを語る上で、彼らの間的ポジションとしてめちゃくちゃ重要なんですよね。性器があるかないかの肉体がどうのではなく、生身の脳で恋をすることができる。これがこの話の根幹であり、純愛だと思える大きな要素になっていると思いました。今思えば無駄な設定はないんですよね・・・すごい。
本作のラストは納得いかない部分もありますが、「イアソンにとって最高の幸せ」をあれこれ考えると、間違いなくハッピーエンドだったと思います。人工体として機械的に生かされる人生の中で、心から愛せる人と出会えて、その人が老いて死んで、独りぼっちで生きる経験をしないで済んだ。生理的な欲求が全く絡まない恋愛なんて基本的にはないわけで、きっとイアソンにとっても二度とない大恋愛だったはず。そう思うと、リキが戻ってきたあの瞬間イアソンは幸せだったし、幸せなまま人生を終えることができた。逆にあれ以外で幸せに死ねるラストがなかったことを考えると、めっちゃハッピーエンドなんだろうなと思います。
・・・ただ、リキ視点で見るとしんどかった。本当に不憫でしょうがないのですが、大事なものを全て守る事はできないと知りながら、結果的にガイもイアソンも捨てなかった強さがかっこいい。折れないプライドも圧倒的なカリスマ性もあって、イアソンが大好きなリキのまま最期を迎えたところに、確かな「生き様」を感じました。
総じて色々考えさせられる話ですが、目に見える恋や愛だけが繋がりの在り方ではないと教えてくれる名作だと思います。これからも後世に読み継がれていくことを願って止まないです。
最終巻だけは辛くて何回も読み返せていない。
この結末でしか有り得なかったと分かっていても胸が苦しくなる。
イアソンとリキはどちらも世界の異分子という点で、根本的にはとても似ていると思う。
その二人が惹かれ合うのは必然であったとしか思えない。イアソンが叶うことのないことを願っていることをリキは無意識に気づいていたのかもしれない。
だから抵抗し逃げようとしたが、最後にイアソンが自分の身を犠牲にしたことにより、彼の想いから目を逸らすことができなくなったのではないだろうか。
そして、彼の想いを受け入れ、抵抗をやめ、素直に自分の気持ちを受け入れたのではないだろうか。
二人の出会いはまさに運命だったと思う。
切なく美しい物語だった。
1巻から6巻までまとめて購入し、一気に読了しました。
最初はただの上流階級の"ブロンディー"のイアソンと存在が無いも同然の立場であるリキ。
そんな二人の気持ちが話が進むにつれてだんだんと変化していく。
イアソンのリキに対する執着という言葉では表せないほどの気持ちは読んでいて胸が締め付けられるようでした。
気になっているけど、どうなんだろう?と考えている方が居たら、絶対に読んで損はしない!そう言いきれる作品です。
ここまで泣けたblは初めてです。
ここにくるまで、長い話しがあり感情移入しまくりでした。
この絵のイアソンとリキ素敵です。
いつもはbl小説読み終わったら、すぐ次の本を読むのですが、間の楔はなかなか忘れられなくて古い昔の本も又読んでしまいました。
最後の結末は人によって評価が分かれると思います。
私はお話しが長かったから特に別の結末が良かった。
納得できないから余計に引きずり、思いだしちゃう作品です。
こちらを読んだあと、古い本で中々手に入らないかもしれませんが、ミッドナイト・イリュージョン間の楔もオススメです。
リキとガイの少年時代の話しで、イアソンがリキを調教するところも少しですが出てきます。
ガイがどうしても許せないという方にはあまり面白くないかもしれませんが。
私的にはハッピーエンドではありませんでした。悲しかったです。やっぱり読んでいると、二人にはちゃんと時間をかけて恋人とかそういう関係になってほしいです。
表紙ではリキがイアソンさんに抱え?られていて、どちらも幸せで、穏やかな顔つきでしたが、最後はあーなってしまうなんて・・・
リキがガイをカッチェに託して、また足が壊れて動けないイアソンさんのそばに戻るところはとても悲しくてなかなか先に進めませんでした。
その後、カッチェがタバコを吸いながら泣く場面で私も一緒に泣きました。
でも、こういう結末だからこそ、この作品は神大作になるんですね。