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七年前に妻を亡くした編集者・本間は、三十三歳にして、のらりくらりと恋愛ごとを避け、生きていた。
そんな本間が遭遇したのは、男同士の別れ話。
校了を気分転換のために喫茶店でやっていた本間はの耳に入ってきた言葉は「泣くのはやめろ。醜悪だ」。
かなりキツメの言葉に、思わず顔を上げてしまったら、振ってる側の男と目が合ってしまった。
思わず自分たちのことに注目している本間にいい顔なんてするわけもなく、彼・香枢ににらまられてしまう。
その後、たまたま入った店が、香枢のバイト先で再び出会ったことから、本間はしつこく香枢に絡まれるようになる。
それは「出版関係のバイト先を紹介してくれ」というかなり無理やりなお願いから始まり、紹介したら紹介したで、会社から帰るところを幾度となく待ち伏せされたり……そのくせ、態度は傲岸不遜で……
という話でした。
実は、香枢は本間のことを気に入っていて、それで付回したり、酔ったところを無理やり襲ってしまったりしたのだけれど、何せ口が悪い態度がでかい素直じゃない、でまったく本間に本当の気持ちが伝わらない。
本間は本間で、妻の死に責任を感じていて、なかなか次の恋に踏み出そうと思えず、足踏みばかり。
そこを強引に突き破っていったのが、香枢だった……という話。
30代のおじさんが、10個も下のオレサマ強引男(だけど実はピュア)に文字通り無理やり押し倒されてやられて開花しちゃう話です。
オヤジ……って程ではないので、おじさん受けが好き、もしくはうんと年の離れた年下攻めが好きっていう人にはオススメできる作品だったと思います。
残念ながら、個人的にはどちらにもヒットしなかったので、この点数になりました。
でも、このちょっともったりめの雰囲気とかは嫌いではないので、これ読んで面白そう! と思っていただければ、読んでもらえればいいかなあと思います。
小説としてのクオリティはばっちりです。
攻めが、めちゃくちゃキチクで受けがかわいそうでした。
傲慢で強引で俺様で上から目線で…何でこんな攻めに堕ちちゃったんだろう。
上から目線で攻めに言いたい放題言われて、しかも攻めの自己中心的な価値観で
それを聞き流せているなんて受けも病んでるな。
お互いどこに惚れたのかわかりませんでした。
これからも、攻めが自己中心的に好き勝手やって受けはそれを許していくんだろうな。
なんか、個人的には後味のすっきりしない作品でした。
ひらがなで書くと、より一層、わかりづらさに苛立つ感じで、、、
もともと、このカスウみたいな傲慢男は嫌いというか、鬼門というか、地雷というか、、
結局の所、このカスが、地味なネガティブオッさんに一目惚れしたあげく、力ずくにモノした話って事なんでしょうか?
オッさんの方も、被害者ぶる事で、このカスの強引さに絆されてやったって事でしょうか?
カスウのラブの在処がわかりにくすぎて、にコイツにかわいさを感じるオッさんの心模様にも同調しかねて、、、
しゅみじゃないって言い切るほどじゃないけど、萌を見つけられるには至らなかったって事で、中立。
表紙のイラストに惹かれて衝動買いした作品でした。
とくに残るものもなく、さらっとした印象でした。
というか私はつんつんした女王様キャラの受け目当てで買ったんですが
まさかの攻めで、え????となりなした。
お前は受けだろ!!!と言いたくなりました。
まぁ私があらすじとか読まなかったのも悪いんだけど。
なぜ受様を選んだのかというのがいまいちわかりずらかったです。
このおじさんもあまり私のツボに入らなかった・・・。
この作品はあわなかったとしかいえません
7年前に妻を亡くした過去を引きずる男・本間と、傲岸不遜な青年・香枢のお話。
香枢は、就職難に煽られて内定切りをされ、就活しながらバーの店員をしている非の打ち所のない超絶美形の青年。
ある日、雑誌編集者の本間がカフェで仕事をしていたとき、近くから聞こえてきたカップルの別れ話。どうやらそれが男同士のものらしい。好奇心に駆られ目線を向けたところ、冷たい言葉で、追いすがる恋人を一蹴していたのは就活スーツに身を包んだ(と思われる)端正な容姿を持つ男だった。
本間に強烈な印象を刻んだ男との出会いは、いったん間を置いて、その後クリオネという名のバーにて再度まみえることになるのですが・・・。
自分が内定を切られたのは人事の見る目がないせいだと思っているあたり、かなり自己中心的で、何の特質も持っていない本間が大手の出版社に就職できていることによる敵対心を隠さずにズバズバ述べている香枢はマジ王様な性格!!あろうことか、他人同然な本間に就職先の斡旋をするよう強要するに至っては凄い。それを受けてしまう(しっかり考えてしまう)本間もお人よしです。
こうして、香枢とつながりを持つことになり、随所に香枢の強引さが際立っており、Hも性急です。そして、終わったら終わったで本間を置いていってしまうのはどうなんだ。
本間は妻が死んだのは自分のせいだと思っていますが、それは結果論に過ぎないようなもので、いろいろな要素が絡まりあって起きた不幸でした。
実際、世の中には、自分の至らない言葉や態度のせいで大切な人を傷つけた、死なせてしまったと悩み苦しむ人は沢山いると思います。本間もその一人で、新しい恋はしてはいけないという戒めのようなものに囚われているようでした。その心を開かせる(自分に向けさせるために)香枢も大胆なことを仕掛けますが、後半、香枢が本間の目の前で飛び降りてしまうシーンでは、本間への愛が本物であるのだと実感しました。香枢、あんまりまじめなところ見せないから、愛が見えづらいんだよっ!
こうした経緯を辿りながら、本間は自身の中で見え隠れしていた香枢への恋心が無視できないものとなっていき、これが 最後から二番目の恋 であることを確信します。(確信したことは香枢には内緒。なぜなら、香枢がつけあがるからね。でも、本当はそんな本間をすでに香枢は見抜いているのかも。)
美形な年下攻めは大好きなんですが、いかんせん香枢の傲慢さに本間と同様反発心を覚えてしまい、キャラが好きになれなかった・・・のが今回の評価に繋がったのかもしれません。根はいいやつなんですけどねww