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面白かったです!というか、面白いというより、和む。
ブラコンって可愛いですね…。
登場人物は結構なブラコンが多いです。
主人公・章彦は、弟至上主義な玩具メーカーの王子様。そんな章彦の弟・太一の部屋に居候しているのは高林というゲイの青年。ある日、章彦は太一が高林を好きなのではないかと疑い始める。大事な弟を守るため、自分が太一の身代わりになることを高林と約束して…?というお話。
文章も丁寧だし、各エピソードの回収がちゃんとされていて、すらすらと快適に読めた気がします。
高林の行動やら言動やら、萌えるシーンもたくさん散りばめられていましたし…。
ああもう可愛いなこのやろっと言いたくなります。あああ!
竹美家さんのイラストも作品にあった可愛らしい雰囲気でとてもよかったです!
無性に年下攻が読みたくなり、購入。
読み始める前は、あちらこちらで章彦(受)が「お花畑」だの「可愛い」だのと言われていたので、一体どんな不思議ちゃん受が来るのかと身構えていましたが、そんな心配は必要ありませんでした(笑)
全体的な雰囲気はほのぼのアットホームですが、章彦はちゃんと地に足のついた28歳の社会人男性(ただし極度のブラコン)としてきちんと書かれてました(笑)
最初は、重度のブラコン故に妙な勘違いをし始めた章彦を、余裕の態度でからかっていた高林(攻)ですが、本当に章彦に惚れていくうちに、逆にどんどん純情化していくのが可愛かったです。
当初は「(好みとして)アウト」判定だったのに、最後は自分の発言を想像して妬き始める始末。
でも、妬き方も可愛かったです。
読了後の後味がとても良い作品でした。
某所で出ていた羊話からの連想で読みました(笑)
杉原理生先生、「夏服」「ハニーデイズ」と私的にはイマイチが続いたのですが、
これは三度目の正直というか、三人目の正直というか
(だって、前二作受けがダメだったんだもん)好きな作品でした。
基本的に作者も後書きで述べているように、ラブコメならぬホームコメディです。
章彦(玩具メーカー勤務、担当はぬいぐるみ♡)は、弟の太一(大学生)と二人暮らし。
幼い頃母を亡くし、お母さんや兄弟がいたらいいなと願っていた章彦の願いがかなって、
父親が再婚して出来た新しい母と弟。
ところが高校生のときに両親は事故死、兄弟二人きりになってしまいました。
血の繋がりはなくても太一は章彦の大切な弟で宝物、
つきあう彼女に「私より弟が大切なのね」と見限られる程、愛情溢れるお兄ちゃんの
ブラコンぶりは会社でも有名。
そんなとき突然、太一の友人の高林という男が家に居候することになります。
このブラコン話が、ほのぼの暖かでコミカルで読んでいて楽しい。
実は高林にもまだ小さい双子の弟がいて、彼もまたブラコン。
あっちもブラコン、こっちもブラコン、ああ、美しき兄弟愛〜♪
この高林くんがゲイだと知ったお兄ちゃん、弟の防波堤になろうと我が身を差し出し(笑)
キスなんかしちゃうんですが、何故か高林くん、途中から手を出してこなくなって…
その方がいいはずなのに、なんだかモヤモヤしちゃって…ふふふ。
という展開です。
ラブ&Hは後半あっけなくトントントンと進んじゃって、物足りない感じがありますが
全体としては、楽しめた物語だったと思います。
血の繋がらない弟、もしやお兄ちゃんが好きとか?って途中まで疑いましたが、
それはなし。そういう展開に毒され過ぎたワタクシの邪推でした(笑)
お兄ちゃんのキャラがなんともいいです。
美形だけれど、色気がなくて、所帯染みているけれど、純粋、
「天使のようなお兄ちゃん」wだけれど、ちゃんと社会人している。
竹美家先生のイラストは話の雰囲気とはよくあっているのですが、よーく考えてみると、
え?これ28歳ですか?と思わずにはいられません。
でもそこはほら、3頭身のヌイグルミみたいなノリで、見逃してさしあげましょうww!
大好きです、こういうお話。
杉原理生さんの文体が大好きで作家買いしてるんですが、この作品のポップさはツボにきました。明るくてポップでコミカルでホノボノしてるんだけど、ドタバタ感がない。上滑りしてる感じもない。
キャラみんなが生きてました。
みんな最初と少しずつイメージが変わってくるんですよね。
で、私、攻めの気持ちとずっとシンクロしてました。
冒頭で「このブラコン兄ちゃん、あんまり好きになれないかもな…」と思ったんだけど、物語が進んで、このお兄ちゃんの性格が少しずつ分かってきて、どんどん彼に惹かれていきました。
天然で鈍感だけど一生懸命で。根っ子の部分が強烈に優しいお兄ちゃん。
「恐れていたよりは……なんとかなった」
兄ちゃん、それをキヌギヌの言葉にするのはどうかと思うよw
受けの弟くんも良かったな。スーパーブラコンオチにニヤニヤしました。
杉原さんは切ない系のお話を書かれることが多いのですが、こういう雰囲気の作品も、もっともっと書いて欲しいなァと思いました。