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囚われの花嫁は秘蜜を奏でる

toraware no hanayome ha himitu wo kanaderu

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表題作囚われの花嫁は秘蜜を奏でる

山波慶一,27歳,建設会社社長息子
青海川槇人,17歳,高校生

同時収録作品囚われの花嫁は秘蜜を奏でる

山波英一 27歳
青海川槇人 17歳

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

家族を事故で亡くし、すべてを失いかけた槇人を救ったのは、憧れの従兄弟・慶一だった。
慶一の言葉を信じ、その身を委ねる槇人。だが慶一の狙いは、花嫁だけが知ると言われる槇人の家…青海川家の隠し財産だった。
しかしその存在を知らない槇人。慶一の目論見を聞かされても、幼い頃から想い続けている慶一を憎むことができず。一方、痺れを切らした慶一の弟・英一は……。
隠し財産に翻弄される運命の花嫁v

作品情報

作品名
囚われの花嫁は秘蜜を奏でる
著者
月東湊 
イラスト
水貴はすの 
媒体
小説
出版社
イースト・プレス
レーベル
アズ・ノベルズ
シリーズ
囚われの花嫁は秘蜜を奏でる
発売日
ISBN
9784781603735
3.4

(10)

(1)

萌々

(2)

(7)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
5
得点
34
評価数
10
平均
3.4 / 5
神率
10%

レビュー投稿数5

既読感があると思ったら…

スピンオフから読んでいたのでした(汗)
で、途中まで読んだら、めっちゃ既視感が。山波建設?不正?役員会で啖呵切ってる?双子の兄弟?

と、あちらの評価が良かったもので、今回のお話はちーとばかし没入は出来ませんでした。萌どころがね、ちょっとずれちゃったというか。
他の方のレビューにもありましたが、オススメはスピンオフの方です。

慶一と槇人の恋愛シーンは、入り込めないまま、萌えきれず。
骨子が同じなのと、慶一がいいやつってのは分かり切ってるお約束だし、英一の法が感情移入しやすかったと言うか、やはり親友を亡くした時の痛みは、英一も慶一も同じように感じていて、その表現方法が管理系と技術系に分かれてしまっていただけで、ある意味分かれていたからこそ二人で力を合わせて立て直すストーリーになるんですよね。被ってたら、またそこで骨肉の争いが…(爆)

0

狂ってる親子

これは…スピンオフから読んで正解でした。
こちらだけだとひたすら主人公が痛くて何が起こってるのか訳がわからないお話です。

いや、片想いしていた初恋のお兄さんに花嫁に貰われ抱かれて…と幸せ成分も入ってるんですがね。ハッピーエンドなんですがね。
親に選ばれなかった愛されなかったと思い込んできた主人公に攻め慶一だけが、違うと信じていてくれた、優しくしてくれた、守ってくれた。
そこへ行き着くまでがとんでもないお話で…。

山波一族恐るべし。親子で狂ってる…。

青海川家の花嫁に代々伝わる秘宝。それが何か知りたくて喉から手が出るほど欲しがる山波父からして因縁が始まりましたね。

慶一!抱きたかった守りたかったのはわかるけど、ええ!だよ。豹変ぶりに。いや、無理してたんだろうけど。
さっさと槇人をさらって逃げた方がまだマシかも。

一冊のほとんどは槇人が財宝の在り処を吐け!って性的に攻められ続け監禁され世間と遮断され。
うーん、胸糞悪いです。山波父と英一もまともじゃない。本気で体に聞こうとしてて。

でも槇人は慶一に何をされても好きで好きで。見捨てないでって縋り付くくらい好きで(泣)

確かにこのお話を読むと久遠は何者?と興味をひかれるのもわかります。
上手く両作とも重なってますね。

1

スピンオフから読むべし

電子書籍版を購入。
挿し絵あり、あとがきあり。

本作のスピンオフが『十年目の花 秘書はメガネの下で嘘をつく』。
本作にちらりと出てきた秘書の久遠を求める声が大きくて主役になったそうです。
「あの秘書は攻めか受けか?」と。。。

で、何故、スピンオフの話ばかりしているかといえば、間違えてそちらを先に読んでしまったから(汗)。
読み終わった後に、実はスピンオフだったと知りました。
で、いらないかなと思ったのですが、あまりにも気になったので元ネタのこちらの作品に手を出した次第です。
花嫁ものはあまり好きではなく。。。しかもあらすじも好みではないので、こちらだけでは絶対に手に取ることはなかったでしょう。

このように、スピンオフから読んでしまった私ですが、それで、大正解。
絶対にその方が楽しめます。
多分ね、この作品だけだと、萌えか中立評価でしたよ。
今回のように神に近い萌え×2の評価ではなかったとおもいます。
最後の謎解きの部分が呆気ないというか急展開すぎて、( ・◇・)?ポカンとなるのですよ。
あれれ?置いていかれたよ……みたいな。

でも、その背景をスピンオフで読んでいることで、フムフム、この言葉の裏側にはこんなドラマがあって。。。と脳内補完をしながら読みすすめていける。
登場人物への思い入れも全然違うし。
だから、断然、スピンオフから読み進めるべきです。
そうしたら、この作品の評価はもっとあがるはず!
ストーリーが練られていて、伏線も無理なく描かれています。
もっと評価をされるべき作品だと思います。

3

花嫁物の王道ですね

小さい頃から大好きな攻め様から突然花嫁だと攫われ
理不尽に犯されてしまうお話です。
現在スピンオフ作品が発売しているのでおさらいです。

突然家族を失った受け様ですが悲しみに浸る間もなく
借財があることがわかり戸惑う受け様。
そこへ、大好きな攻め様が肩代わりをしてくれる事に。
でもその代償は攻め様の花嫁になる事で・・・
う~ん王道そのままですよね!               
借金の肩代わりに花嫁になれ!って言うのは
でも受け様には分からない攻め様の苦悩があるんですよね。
受け様は身体も弱いせいもあって世間知らずな箱入り。
そしてポイントとなるのが受け様の一族の秘密である
隠し財産なんですよね。
攻め様の一族がその隠し財産を狙っているのです。
そしてその隠し財産には受け様に対する家族の愛が・・・
不器用な攻め様の為に、すれ違ってしまう気持ちですが
後半は、少し強くなった受け様が戦います。
そして受け様を苛める攻め様の弟が次回作の主人公です。

0

翻弄される花嫁! 読みごたえがあります

借金のかたに花嫁にされるのはBL花嫁のお約束どおりの始まり。
花嫁が甘やかされて~かと思いきや、なかなか甘くならない。花嫁の槇人は相手の慶一が好きでたまらないのに、その慶一が冷たい。それには理由があったのですが、槇人の気持ちが切なくてずっとずきずきしてました。
やっと両想いになったと思えば、横やりが入り、終盤直前に別離。なんだそりゃ!です。
でも最後はちゃんとハッピーエンドで、槇人も人間的に成長できて、とても気持ちのよい話でした。


それにしてもこの話、人間模様が凝ってます。恋愛はもちろんなのですが、兄弟愛、親子愛、友情、そして金への執着が絡み合って、ただの単純な花嫁ものではなくなっています。

「花嫁だけが知っている青海川家の隠し財産」を軸に話は進むのですが…。

財産の隠し場所を聞かされていないことを隠し続けようとする、青海川家の唯一の生き残りの槇人。
槇人のために早く隠し財産を見つけようとする、花婿役の槇人の従兄慶一。
ただ青海川家の財産を手に入れたい慶一の父、山波社長。
山波建設を立て直すためにどうしても財産を横取りしたい、慶一の双子の弟英一。
とある思惑を抱えている英一の秘書、久遠。
そして、故人となってしまった槇人の父桂が槇人のために残した仕掛けと、弟の柊也の思い。
慶一と英一の高校時代の親友で、これも故人の佐々木の存在。

それぞれが全く別の思惑を持って隠し財産に絡みます。
誰が財産を手に入れるのか、どこに隠されているのか、そもそもその財産は何なのか、最後までどきどきさせられます。
これだけの人物がありながら、混乱させることもなく一気にラストまで読まされました。謎も解け、登場人物それぞれに未来が開け、読み終えた時には、思わずため息が出ました。とても読みごたえがあって面白かったです。
隠し財産の正体も、なるほどと思わせるものでした。


意外とおいしいのが、英一と秘書の久遠の関係。
それこそネタパレになるので書けませんが、この二人のドラマもいろいろありそうだと想像させられます。イラストの久遠で萌えが倍増しました。

2

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