限定特典と割引が充実!
兄弟として育ってはいない、異母兄弟ものです。
群雄割拠な時代背景でしょうか。
受様は美しい僧、月永。
攻様は若き領主の義康。
月永の美貌や清廉さに惹かれる義康。
義康の母が月永を亡き者にしようとした事をきっかけに身体を繋げ、城に呼び寄せる。
どんどんと月永に執着していく義康( ≖ᴗ≖)
義康の母親の悋気のせいで、幼い頃家族を失い苦労してきた月永。
家族を奪った義康の母親への恨み、母を顧みなかった父への恨み、何も知らず1人守られ今や領主におさまっている義康への恨み。
それらの復讐の為、月永は義康へ近づいて。
復讐を誓いつつも、月永は義康の絶対的な愛に安心し求めてしまう。
そんな自分の気持ちが亡くなった家族への裏切りのようで苦悩する月永が不憫で美しい。
また、義弟だと知って驚愕するも、それでも手放せない、と開き直る義康ですよ(>ᴗ<)
最初は真綿で包むように優しく慈しんでいたのに、月永を手放さない為に強くなっていく義康。
いいですねぇ、その執着ぶり。
囚われたのはどちらなのか。
領主とお坊さんという設定。これはこれで萌え萌え設定なのですが、さらに二人の関係にはもう1つの背景が。。
異母兄弟のカップルになります。
跡目争いから幼少期に辛酸をなめた僧侶、月永。ある狙いをもって、領主の義康に近づく。そうとは知らない義康は、美しい月永に恋をして。。
義康とその母を陥れようとあらゆる奸計を尽くす月永。その腹黒いところがあまり好きになれませんでした。
信用させるために、自分に懸想した義康に抱かれ続ける月永。しかし体の相性は良く、憎い相手ながらも次第に。。という展開です。
しかし、内容の繰り返しが非常に多く、読むのに疲れました。同じことが何回も書いてある感じ。
というわけでかなり読み飛ばしてしまいました。もう少し設定を活かして、登場人物達の心の動きを描くような作品になっていれば、評価をあげることができたと想います。
「兄上、共に地獄に堕ちましょうぞ」ってなんて背徳的で淫靡で甘美な煽り文句でしょう。10年近く前の作品なのでよくわかりませんが、作中に出てくるこのセリフが絶対帯のキャッチコピーだったと思います。
時は鎌倉〜室町時代?位の日本。妖艶な美坊主のお話です。その上腹違いのガチ兄弟設定。美しい僧侶の月永はその体を寺での生活でエロ坊主達に差し出しながら生き抜いてきました。正妻の息子で国主となった兄への復讐のために。
ドロドロして愛憎渦巻く感じがいとうさんの作風にピッタリです。最初は憎んでいたはずなのにいつのまにか愛してしまった!というお話を多数書かれているので。あとがきも歴史ものへの愛を感じて楽しかったです。あれくらいパッションのある人じゃないとBL作家にはなれないなあと思います。
今は亡き朝南かつみさんの挿絵も美しいです。最初から最後まで全坊主です。最後の方だけ髪が伸びてる、とかじゃなく。難しいテーマなのにも関わらず数々の色っぽい美坊主イラストでした。髪が全く無くても美しいって相当の美貌のはずですからね。
表題作と後日談ショートの2作品が収録されています。
月永(受け)と義康(攻め)の両方の視点だけでなく、他の登場人物の視点も入っていてドラマっぽいなと思いました。
表紙、冒頭のカラーイラストで言うに及びませんが、朝南先生の艶のあるイラストが堪能できます。月永の怪しい魅力がどわっと伝わってきました。欲しい場面に挿絵も入っているのも嬉しいです。
もっとドロドロした展開になるのかと思ったのですが、意外と素直でした。月永の画策も母上排除までで、発覚してからは義康に一蹴されます。義康の変貌ぶりも中途半端。人が変わったとはいえ城主らしくなったくらいで、月永に監禁や乱暴することもなく相変わらず優しいままです。
月永が高棟を誘惑しようとしたり、義康の怒りを買って切腹することになるのでは。捨蔵が命を落とすことになるのでは、とびくびくしながら読んでましたが、書下ろしショート「けものみち」で丸く収まっていて、拍子抜けするやら安堵するやらでした。
あとがきで書かれていましたが、時代物の計略うんぬんより、異母兄弟の「禁忌」がメインの作品だと思いました。和装好き、色っぽいエロがお好きな方にお勧めです。
坊さん!兄弟!復讐!
背徳的な要素むんむんの本作。
時代背景もあるのですが、文章が堅苦しくて
雰囲気を感じました(*´ω`*)くぅ
挿絵の坊主ぐあいがまたエロスでよいです。
お話しはといいますと
現国主の父である元国主の嫡子である受。
それは現国主の母しかしらない事実。
秘密裏に家族を殺され、幼いながらに逃げた受は
寺院で稚児として過ごす。
寺の坊さんたちには稚児としてアレコレされちゃってたわけで
いつか家族を殺した男に復讐をちかっていたわけで。
そんなこんなで復讐の時。
血のつながった兄をたぶらかし、体をつなげつという禁忌を犯す。
すべてを奪い、報復を果たすそれが願い。
だったはずなのに・・・というところでありますな。
私の正直なところとしては、
生まれた時から遭遇したことがないわけで、少なくとも
兄に関しては存在すらしらなかったわけなので
血がつながっていたとしてさほどの禁忌感はないように感じてしまった。
受の様子をみてもあんまり背徳的な感覚がなく。
それが少々残念。
ちゃくちゃくと、少しずつ
復讐のためにことをすすめていく受。だったですが
後半のなんだろうな。。。展開が早すぎる言うか
こつこつ積み重ねてきたものが
あっさりさっぱり一瞬で片づけられてしまったのが
肩透かしでした。
二人が幸せならそれでいいんだけど、
もやっとが拭えないかな~
全体的には読みごたえもあって面白い作品とおもいます。
