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以前からハードな攻x攻BLとして有名な本作、読みたい!と思ってました。
遂に読めた〜。
主人公は『公安の綺麗すぎる狂犬』靫真通(ゆぎ まさみち)。
甘さは皆無のクール眼鏡。
靫の新しいターゲットは、新興宗教の「礎苑教」。
レゲエパーティで若者を集め、音楽で洗脳し、大量に入信者を増やしている。テロの予感…
その捜査の過程で出会った「藜(あかざ)組」の構成員・峯上周(ほうじょう あまね)。モンスターバイクのボスホスを乗り回す族上がり。
捜査の邪魔をしない条件で、周の下で30分マグロになる靫…
ここのツカミが最高…
指挿れの前立腺責め、竿の手コキ、指3本での高速ピストンで、挿入なしだったのに自分だけ3回もイかされる屈辱…
しかし、この時の周のリズムが結果的に靫を救うのです。
この後、礎苑教の支部内に捕らえられ、正体を悟られないために衆人環視の中で周とハードなセックスをしたり。
結局は拉致されてエネマグラを挿れられて教祖・櫟(いちい)と教団幹部たちの4Pを見せつけられたり。
元々ゲイではない靫が、周によって受けの快感を知り、教団内でエネマグラ責めを受けたりするわけですが、靫の強固さ矜持は全く損なわれません。
教祖・櫟の出生の秘密、初の女性総理・名執晶子の闇、靫の抱えるトラウマ、教団の起こすテロなど物語は盛り沢山で、エンタメ感もモリモリ。
一方、峯上周の過去や背景はほとんど明かされず。
私はシリーズものは全部揃えてから読む事が多いのですが、これは本作だけ先に読んでしまった…早く続編を買わなければ!
公安の靫がに接触してきた族あがりのヤクザ峯上。
敵対する相手かと思いきや、靫が捜査しているカルト教団の闇をあばくとういう共通の目的で協力関係を結びます。
二人ともSっ気たっぷりで男くさくてカッコいいです。
お互い強気で普段は斜に構えた接し方なのに、峯上の愛撫に落ちた時の靫は色気があってエロすぎです。
そして心の中に響くラスボスのエンジン音がエロさを増幅させてます(笑)
1巻はカルト教団が企てているテロを阻止するお話しですが、この教祖様と側近3人の絡みもまたエロいです。
男くさいキャラが好きであれば、かなりおすすめです。
男同士でしか出せない、BLならではのよさってこういうのもひとつよね~、と楽しませていただきました。
ふたりとも男らしいタイプで、受けの靫もやられちゃったからと言って途端に女々しくなるような甘いタイプでもなく。自分の体も状況を有利にするためのツールのひとつ、と割り切って逆に利用しようとする靫と、そう簡単に流されないぜと頑張る峯上との勝負のような駆け引きが、かっこよかったです。
峯上に惹かれるのも「守られる安心感」も確かにあるようですが、それよりも同性としてかっこいいと思える部分の共鳴のほうが大きかったり。男同士のライバルからの勝負の延長線上、意地の張り合いでセックスしちゃいました、みたいな。で、意外に悪くなかったしなんとなく惹かれてはいるんだけど、付き合うなんてありえない、と端から考えてもないドライ感。うまく言えないけど、お互いに認め合った「男同士」感がとても魅力的でした。
そんな靫ががっつり足開いて感じてる口絵のセクシーなことと言ったら!気恥ずかしくてじっくり眺められないんだけど、気になって何度も見返してしまいましたよ。
受けっぽくない受けの良さが詰まっていた気がします。
そんな最後までハードボイルドな二人がとってもカッコよかったです。
いろいろと楽しんだ。洗脳とか、宗教とか、教祖様とか恐ろしい……。
でも、櫟は好きなキャラ。櫟さま、ばんざーい。4Pヤバい。エネマとかヤバい。
櫟の過去をもっと知りたい。先代の教祖に生まれてすぐ差し出されて、女装させられたとか、ペニスの根元に痣があって、先代の教祖の趣味だったとか。櫟を助けてくれる人物はいなかったのか?永井、アラン、槇野との関係をもっと詳しく知りたい。
男気溢れる靫真通も好き。不満があると唇を膨らます峰上周も好き。
バイクとかタンデムとかボスホスとか、よくわからんかったけど、調べながら読んで、いろいろと楽しんだ。
男に対して「綺麗」だの「美しい」だの形容するのは
もはやBLの常識、世間の非常識だと思うんだが(笑)
さらに「綺麗すぎる」とついに「~すぎる」までついてしまった。
靫(ゆぎ)は警視庁公安部の綺麗すぎる捜査官、
はて、綺麗すぎるってどんな美形なのよ?と思って
せっせと読んでみましたが、意外なことに靫のルックスについては
それほど書いてない。むしろ、身長が180㎝近くある大男だったり、
ムチャクチャ暴力的だったりするほうが印象深いほど。
ここは小山田あみ先生の繊細なイラストが見事、補完しているッ!
このシリーズは文章と絵がビッタリ補完関係にあって、
これぞBLだよ!!!とうならずにはいられません。
一方、靫の彼氏というにはカラい関係の峯上周(あまね)
こちらの風貌や声については周到に描写しています。
峯上は靫よりもさらにデカい上に、排気量5700ccなんていう
お化けバイクに乗って現れる。一体どんなジョークよ?
ハードボイルドどころか、ハードコアな人物。
考えてもみてくださいよ、190㎝と180㎝の大男カップルって
もはや色気もなにもないケダモノのマグワイではありませんか!
それなのにすんごいセクシー。
いや、ケダモノ同士だからセクシーなのか?
1作目はカルト組織描写については詰めの甘さがあるものの、
(ここは2作目のほうがよくできている)
まずは峯上と靫の謎だらけの魅力にヤラれますねぇ。
ことに峯上の過去や性格はほとんど語られていないんで
いろいろと妄想を掻き立てられます。
峯上の野獣っぷりと「上唇をめくりあげる」子供のような笑い方のギャップは必見。