天才バイオリン奏者と生徒のラブサスペンス

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表題作金曜日の凶夢

紀ノ川滋
変人の有名バイオリニスト、29歳
酒元良麻
監視の為に送り込まれたマネージャー

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

『水曜日の悪夢』リンク作が満を持して登場!!
音大生の良麻は、ある理由から、世界的に有名なバイオリン奏者・紀ノ川に近づき、監視しなければならない任務を背負っていて・・・?

作品情報

作品名
金曜日の凶夢
著者
夜光花 
イラスト
稲荷家房之介 
媒体
小説
出版社
海王社
レーベル
ガッシュ文庫
シリーズ
水曜日の悪夢
発売日
ISBN
9784796400602
3.9

(50)

(20)

萌々

(10)

(18)

中立

(0)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
14
得点
194
評価数
50
平均
3.9 / 5
神率
40%

レビュー投稿数14

不思議系攻めはお好きですか?

夜光さんの三大不思議さん系変人攻めの一人、紀ノ川の作品です。(勝手に決めつけました)
紀ノ川大好きですので、読み終えるのももったいないですし、ガッシュ文庫なのに表紙裏にSSがないのはひたすら残念。
最近読み返してみました。

**********************
受けの良麻は、若い頃の新城和成(前作の受け)と似た容貌の青年。
ある目的のために、紀ノ川へ近づこうと必死になっています。

攻めの紀ノ川は世界的バイオリニスト。
29歳という若さながら、どっしりとした落ち着きを感じさせる男。
甘党の変人だけれども…(苦笑
**********************

良麻の正体は序盤では明かされていません。
日常に疎いですし、可笑しな点だらけ。
それでもスルスルと世界に入っていけるのは、紀ノ川の存在が大きいです。
わたしが、夜光さんの書かれる紀ノ川タイプの攻めがむしょうに好きなせいかもしれませんが。
とにかく言動も行動も規格外なもので、プッと吹き出しながらページが進んでいく感じですね。
紀ノ川の変人ぶりに気がいって、良麻の不思議さがあまり気にならないんですよね。

前作よりも数段、内容も良麻の正体もSFちっくです。
タイムリープによって真吾(前作の攻め)の未来を変えようとした前作の新城よりも、未来人の良麻の方がかなり空々しいキャラ設定ですよね。
ただ、この未来人設定よりも良麻の心情や紀ノ川への執着、切なさの方が心に残るために、設定の方は付属と感じで違和感はなかったのがひじょうに良かったです。
もともとファンタジックな作品は苦手なのですが、設定はあくまで舞台装置であると強く感じた作品でした。
やはり登場人物が魅力的で、生き生きとしているさまやドロドロした内面に苦悩するさまがあってこそ面白さがありますね。
やっぱりこのシリーズは今作が一番好きだわあ。
特にラストが何度読んでもニヤけてしまいます。
前作の展開に不満があった方も、ある意味こちらで細かいことが補完されていて『あー、なるほどね』とわたしは思いました。
よろしければ読まれてみては!

そしてえっちは相変わらず手抜きのない夜光さん!
紀ノ川が、ふだんは実は不思議の国の羊ちゃん的な皮を被っていただけなのでは?というくらい、生き生きとエロっております(笑

3

Krovopizza

ココナッツさま

コメントありがとうございますーー!
ちょうどこの感動を誰かと分かち合いたいところだったので嬉しいw

なるほどーーやはり前作は読んだ方が良いのですね!
この巻だけだとどうしても良麻に同情してしまうのですが、
水曜日~を読むと真吾新城にも共感できるのかな~。
紀ノ川も出ていることだし、前作も近いうちに読んでみます^^

SF設定は確かに読む人を選びそうですね。
私は切ない感じですごく好きでした。
その後の生き生きとエロってる二人、見たいですよねw
三作目の内容を調べてみたところ、紀ノ川は出てくるけど良麻は出てこない感じ…かな?うーーん残念ですf(^^;

なんにせよ紀ノ川さんは良い変人攻めでしたね~。
花吹雪先輩と並ぶ心鷲掴み攻キャラに殿堂入りしました♪

前作からがオススメ~

帯『君への愛が世界を変える-』

単作でも読めるけどそれだと謎解きカタルシス率が変わってきちゃうんで前作「水曜日の悪夢」を読んでからの方がより楽しめると思うですよ、うん。

前作はSFファンタジー風味でしたが、今回はもうきっぱりSFって言ってもいいんじゃないでしょーか。
舞台は前作から少し後、有名バイオリニスト紀ノ川は半年だけ音大で学生を数人だけ指導するとなってその選考テストに新城によく似た顔立ちの酒元という学生が現れます。
彼はバイオリンの演奏は秀逸なんですがまあある理由があってテストには落ちちゃうんですが、それでも諦めずやたらに紀ノ川の前に現れます。
酒元は重大な目的を持って紀ノ川にともかく必死で接近しようとしてるですよ、その目的は何なのか?彼の卓越したバイオリン演奏能力の謎は?って感じでスタート!!つかみはオッケー!ドキドキして読みますよーー!

最初は超能力とか特殊能力とかその位に考えて読んでたんで予想外の展開にちょっとびっくりしたです。
前作のアレがこうなるかーーこう来たかーーみたいな。
SFとしてはスタンダードっちゃスタンダードな話なんですが、これって酒元[受]はどーなっちゃうんだろと切ないラストも一応覚悟して読みましたです。

情報はあまり入れずに読んだ方が絶対面白いんでストーリーはネタバレ極力避けるとして、紀ノ川[攻]は変わった人で天才肌変人というよりちょっと電波入ってる系の変人です。
夜光花さんの書く人物では珍しいんじゃないでしょうか。
謎多き青年の酒元は基本健気受~~~。

前作メインだった新城がある意味キーパーソンになってくるので、出番も結構多いですよん、新城が気に入った方なら読むべし読むべし!
真吾はほんのちょこっとだけ登場。
評価は前作を読んでるという前提での評価です、単品読みだと萌かな。

挿絵は口絵カラー1P、本文10P、あとがきオマケ1P。

2

「水曜日~」と続けて読むべし!

「水曜日の悪夢」のリンク作、ということですが、これ単品では正直「?」って部分があるかも。
「水曜日~」の受けである新城がキーパーソンになっているし、なぜ良麻がタイムリープして紀ノ川の元に来たのか、という理由が、前作の結末ありきの話なので。

紀ノ川の新城に対する、友情とも恋愛ともつかない想いや、最も尊敬するバイオリニストでありながら、ライバルでもあるような複雑な関係が非常にツボだった。
紀ノ川は夜光先生のお話にはちょいちょい登場する、変人な攻め様なんだけど、良麻もちょっととぼけた味のある子で、会話のやりとりがいちいち可笑しい。

正直、このふたりがどんな風に恋愛に発展するのか、まったく予想がつかず、はじめてのベッドのシーンではあまり萌えを感じなかった。
が、最後までなにが起こるかわからない、ハラハラドキドキの展開は夜光先生ならでは。ラストで「あっ、そうきたか!」と思い、その瞬間に萌えが大爆発。
前作と合わせたすべてのモヤモヤが吹き飛んで、うっすらと感動すら覚え、この評価に。ただ変人なだけじゃない攻めが、もっと好きになってしまう結末。読後の余韻が、とっても良かった!

1

No Title

さすが夜光花先生と言わざるを得ない!
3冊ものの2作目ですが、このカップルが一番好き。
ふたりがようやく……のところで悲しい展開になっちゃうんだけど、そこからの盛り返しが本当によかった!
紀ノ川さんの超人的な耳バンザイ‼️
良麻の素顔、見たかったな。
割と現実的な話が好きなのでこういう設定にハマれるかな…?と思いましたがそこは夜光先生、めちゃくちゃよく仕組まれた作品で読む手を止められませんでした。
エロも良いんだけどストーリーがなにより良き。
あの話がここにつながるのね!!!!となるのでぜひ全部読んでいただきたい。
繰り返し読みたくなるシリーズです。

0

奪われた未来

夜光作品の変人攻を制覇すべく
いきなりこちらのシリーズ二作目から読み始めました。

※前作カプの話は未読のため
どうしても本作カプ贔屓の感想になってしまいますが
ご容赦下さい<(_ _*)>


音大生の良麻(受)は、ある目的のため
有名バイオリニストの紀ノ川(攻)に近づく。
しかし、変人で勘の鋭い紀ノ川の言動に手こずらされ…。


本作品の面白いところは、
主人公の正体が読者にも不明なまま話が進むところ。
彼はどうやらこの時代の人間ではなく
何かの任務で紀ノ川の行動を監視している。
良麻という名も、顔も、本人のものではないらしい…。

こんな変わり種の主人公なのに、感情移入してしまうのは
彼の存在の儚さと、必死に紀ノ川に食い下がる姿が
とても真に迫っているため。

名もなき存在の彼は、ねじ曲げられた時空を正すためだけに
いて、歴史に彼の生きた痕跡が残ることはない。
そんな良麻が初めて知る、恋の痛み、音楽への感動…。
大切な人のためひたむきに生きる良麻の幸せを
願わずにはいられません。


紀ノ川が、良麻の「未来少年」設定が霞んでしまうほどの
変人キャラなこともあり、
振り回される良麻を応援したくもなりますw

マイペースで、SFマニアで、演奏は変態的で…
と変人を絵に描いたような人ですが
音楽にかける情熱や、親友(前作受)への想いは真剣そのもの。
この、変人だけど優しい紀ノ川が
彼なりのやり方で良麻を愛し、幸せにする展開には
かなりグッときました。


前作未読なこともあり、他人(前作カプ)の幸せのため
一つの未来を奪われた紀ノ川や、その尻拭いをしている真吾にはどうしても同情してしまいます。
しかし、そんな不当にねじ曲げられた人生でも
大切な人が救われるならと受け入れ、
その中で幸せを見つける二人がとても愛しく感じました。

SFとしては色々ツッコミどころはあるし
ラストも唐突な感はあるものの
時を超えて結ばれた二人には素直に感動しました。
彼らの後日談が読みたい!!!
神寄りの萌×2です。

4

ココナッツ

Krovopizzaさま

こんにちはー!
金曜日、読まれたのですね(*^^*)
前作を読んでいると繋がりがすごく出るので、本当はお勧めなのですよ。
ただ、わたしも直接こちらを読みたかったです!
前作読みながら、もうこちらが用意してあったのでかなり悶々としましたよー。
焦らしプレイを独りでやるって感じでした(>◻︎<)

わたしも、再会したあとのLOVE読みたいなあ…
夜光さんは同人誌を出されないから、続編やその後というのが脳内妄想するしかないという(T_T)

SFちっくで敬遠してる方も多いかもしれませんよね。
わたしも読むまでは設定が面倒だと感じておりました、実際。
ただ、攻め至上主義のわたしにも、すごく良麻に感情移入して切ない気持ちが味わえました。
実はわたし、持ってはいるのですが三作目はまだ読んでいないんですよ。
Krovopizzaさまのレビューでまたこのシリーズ思い出しましたので、読もうかなあと思いました。

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