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久しぶりのコミックスの感想です。
コメディで学生が出てこない依田作品はめずらしくないですか?
こういうお話大好きなので、感想を書かなきゃいけないと思いました。
商店街のお茶屋さんで働く美青年・若葉は、真面目で繊細で潔癖症で内向的でおおよそいまどきの若者(30才だけど)とは思えないような人物です。
ひょんな事故から、情報誌の記者・吉川(ゲイ)と関わるようになり告白されるのですが・・・
とにかく若葉は内にこもるタイプで、何かむずかしい事象にぶつかると頭の中が真っ白になっちゃうわけです。
特に、人間関係においては最たるもので、色恋沙汰などもってのほか。吉川の方は明るく社交的で、積極的に若葉にアプローチしますが、すればするほど若葉は小動物のようにビクビクする始末。
もうとにかく、そんな若葉が可愛くて可愛くて。
私もお店の常連のおばちゃんになりたいくらいであります。
このお話が面白いのは、若葉だけでなく吉川も意外と笑わせてくれる行動をとってくれるところだと思います。
若いからパワーはあるけれどそれがちょっとずれてる感じです。
カッコいいのに方向音痴だったり、肝心なときに言葉を噛んだり(「こだわりらりる」でツボってしまい、読書がしばし爆笑中断したくらいおかしかった)、からまわりしたり、一々事故ったり・・・
そして、ゲイカップルの幸せについて真面目に考えさせてくれる部分もあって、ただのコメディでは終わっていません。
それから、三頭身の若葉ちゃんもかわいいし、髪をおろした若葉ちゃんも美しいのですが、やっぱりひっ詰めて縛っているおでこが男らしくて好ましい。
微妙なM字剃り込みが男を感じさせてくれて、幾分女々しい感じの後れ毛やはね毛とあいまって、より若葉の不思議なところを感じさせてくれたと思います。
とにかく、文句なしにおもしろかった!
私が"もっと評価されるべき"と思う作家さんのひとり、依田沙江美先生です。エロはあまりなく、落ち着いた絵柄ですが、人間の感情を深く描かれます。大好き。
インパクトのあるタイトルですがオラオラした番長は出てきません。
依田先生の作品に出てくるピュアで簡単に手折られそうな受け、そしてそれを騙したり宥めすかしたりときに翻弄されたりしながら守る攻め、という構図が大好きなのですが、ピュアというには度がすぎた成人男性の若葉(受け)が異彩を放ってます。潔癖症ゆえの純粋さも相まって相当な不思議ちゃん。
じっくり漫画を楽しみたいときにぜひ。
2012年の「このBLがヤバい」では13位ですが、この年は草間先生と腰乃先生が上位に2冊入ったり、かなり豊作な年でした。
なんかねぇ、いろいろ可愛かったです(*´ω`*)
難航不落な不思議ちゃん。見出しからどんなもんやろ
ってなもんだったんですが、こういうことだったんですねぇ。
個人的な雑感としては、難攻不落・・というわりに
あんがい押したらコロっと落ちてしまった気がしなくも無い。
のは、やっぱり最後まで読んでしまったが故なのでしょうかねぇ。
お茶屋さんの妖精さん。
妖精妖精ってなんのことかとおもってましたが、
30歳まで・・・というヤツですね。解かります。
超がつく潔癖症で、お付き合いなんてしたことなくて
なんだかんだで人を寄せ付けない受をどう攻略していくかというのが今回なのであります。
これまた依田さんの作品らしい作品なのでありまして
一こまひとコマのつくりが面白かった。
一生懸命話しかけている攻とかみ合っていない受がなんとも陳腐。
攻が一人からまわりしているのかと思いきや、
実はけっこう受が喜んでいたりと。この珍妙さがまた面白かった。
エロも少なめではありますが、あのワカペーが上になるなんty。。ゴニョゴニョ
吉川・・・スゴイ
発売のずいぶん前から予約して楽しみにしていて、通販の荷物が届くや否や舐めるように読んでにまにましていたのですが、萌で、頭がぱやぱや~になって、うっかりレビューしていなかったみたい。
う~ん、でも、何か、書いた気がするのになぁ、、、
書きかけて保存するの忘れたのかなぁ、、、
とりあえず、今になって、冬コミ新刊をレビューしようとして、未レビューなのに気づきましたので。
わかぺーは実に面倒な不思議ちゃんキャラですが、そんなわかぺーが、ちゃんと大人として生きていて、よろよろしながらもちゃんと吉川と恋愛をしている!
そのキャラクター造形やストーリー展開の説得力が素晴らしい。
依田さんの描かれるキャラクター達はみんな、その作品を離れても、ちゃんと今の時間を生き続けている。
そんな生き生きとした複雑さが魅力です。
この、わかぺーと吉川、鳴海や周りを取り巻く商店街のみんなの世界を、ぜひ、楽しいんで欲しいです。
依田作品の中ではそんなに萌えツボじゃなかったんですが、これがどうしたことかほぼ毎日繰り返し読んでます。何か変なアクが無くて読みやすいというか。わかぺ~。こうゆう気持ちで日々生きてる人って結構いるんじゃないかな。吉川も現代の若者って感じをよく掴んでて、でも擦れきってないというか。魅力的に描かれてます。依田さんの描くキャラってブレてない、きちんとキャラ立ちしてますね。とても大好きな作品になりました。心があったまる、ほんわかした良作なので是非、皆さんにも読んで欲しいです。