勝ち気でお堅い理央とベッドでの大胆な理央、どっちが本物だ? 

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表題作愛されて甘やかされて恋を知る

ジェンソン・ネイヴィル ジュエリー会社社長 35歳
三久保理央 エステティシャン

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あらすじ

仕事が終わってホテルのバーで飲んでいた理央は、
声をかけてきた白人男性に誘われるまま、
ホテルのスイートルームでベッドインしてしまう。
スイス留学中に恋した男に瓜二つで、未練を残していた理央は
酔った勢いでついフラフラと……。
頑として名乗らず、そのまま別れるが
翌日のボディケアマネージャーの仕事で、部屋を訪れるとそこには昨夜の男が! 
ゴージャスな男は一目惚れしたといって甘く口説いてくるが!?
(出版社より)

作品情報

作品名
愛されて甘やかされて恋を知る
著者
伊郷ルウ 
イラスト
サマミヤアカザ 
媒体
小説
出版社
コスミック出版
レーベル
セシル文庫
発売日
ISBN
9784774723587
2.7

(7)

(0)

萌々

(2)

(2)

中立

(2)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
1
得点
16
評価数
7
平均
2.7 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

お堅いのはトラウマのせい。

理央はスイスのホテルで以前働いていた時にとある男性に恋をした。
しかし、愛されていると思っていた人に『バカンス先の一時の恋人』とあっさり振られてしまった理央は、それがトラウマになって、新しい恋に踏み出せないでいた。
そんな時に理央に声をかけてきた男、ジェイ。
ジェイが振られた人に似ていたから、という理由で一夜を共にしたのだけど、実はジェイは理央の勤めるホテルに滞在するVIPで。
一夜の情事の相手が偶然にも、翌日マッサージの施術の指名を理央にしてきたのでした。
もう一度会いたいと思っていたジェイからしたら願ったり叶ったり。
これ幸いといきなり口説きに入るあたり、一目惚れじゃないかと。
しかし、理央からすると一夜の情事の相手でもう二度と会わないと思ったからこそ、奔放に振舞い乱れた姿を見せたのであって、再会なんて望んでいない。

熱心に口説き愛していると誠実さを見せるジェイに対して、理央はジェイが仕事の拠点にしているのは海外で、日本での新店オープンが終了したら帰国ししまうということが引っ掛かる。
ジェイの想いにもし応えて、恋人関係になってもジェイが帰国したらまた自分は捨てられてしまうんだ…と過去の辛い経験を引きずって信じたいけど信じれないでいる。
ちょっとした人間不信で、また捨てられたらと思うと悲しすぎると、うじうじぐだぐだそれはもう頑な態度。
それだけ傷が深いのだとは思うのだけど、悩みすぎ!
自家用ジェット持ってるんだから、BLの世界はバブリーなんだからジェイはきっと理央の元にかっ飛んでくるって!
早くくっつけ!何度そう思ったか。
でも前に恋した相手と、今回恋した相手の共通点があり過ぎな所が、理央が素直になれない問題点でもあるわけで。
それは同じような相手にまた惹かれてしまった理央がクリアするべき点であり、ジェイは有り余る包容力で頑なな理央の心をいかにして溶かすかが、男の見せどころ。
でも、ジェイも押しが強そうでそこまで強くなかったように思うのです。
もっと強引にガッと理央を引き寄せてたら、もう少し違った展開になったんじゃないかなーとか。
いや、スマートで紳士的な男ではあったのですが、ちょっと強引さが物足りませんでした。
うじうじ思い悩む受けがあまり好きでない方には、理央はちょっと苛立たしいかもしれない。
本編終了後の短編は甘々でふたりの関係は良好そうで、理央も幸せそうで何より。

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