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なんと言うことでしょうか…ニカさんと言えばセーラー服受けというイメージを持っている私、今回の作品にはどこにもセーラー服の子が見あたらないorz
何か気分が落ち着かないわー!
■あまい食卓/あまい食卓2■
剛(高校生 18歳)×一橋 有希(パティシエ 30歳)
俺の家族は、レストランを営む叔父の実とその恋人の旬、そして2人の友人でパティシエの有希…男ばっかりの3人家族。
10歳の時、この家に来てから俺は有希のとろけそうな甘い手で大事に大事に育てられた。
だけど最近有希が冷たい。
俺はもっと甘えて触って色々したいのに…。
育ての男夫婦の影響か、同性を好きになることについて抵抗を感じずに育ったっぽい剛。
なので男同士だから…とかいう悩みはないですねーw
甘えたな剛が可愛かったです。
小さい時からそんな風に甘えていたんだろうな~って思うと微笑ましくなるのですよ。
かと思えば両思いになった途端、背伸びしようとしてみたりwww
(逆に有希はこれまで以上に甘やかそうとするからぎくしゃく)
それにしてもまさかの誘い受け~ドギマギあわあわする剛が面白い。
■ゆめの食卓/みだれる食卓(描き下ろし)■
対馬 実(料理人・オーナー 36歳)×望月 旬(ホール・経理 30歳)
今から10年前…実と有希が小さなレストランで修行していた頃の話。
その界隈では有名な「売り専」の旬が、施設育ちで男に金を貰うことで食いつないできたことを知った実は旬を気にかけるようになる。
それに対して有希から「いつか爪たてられて大ケガしても知らねぇよ」と忠告されるが…。
「小悪魔☆プッシーキャットちゃん」って何だよwww
確かに猫っぽいけど。
ってかお母さんマジ魔性だわ~。
「あまい食卓」で旬がつけていたヘアゴム(うさちゃん)って母の日のプレゼントだったのね。
すっとばされた10年間の家族イベントが読みたいー。
■スペシャルホリディ■
博也(高校生)×歩人(高校生)
恋人同士になってから初めての夏休み。
2人で海に行くことになったのだけど、博也に任せるのは非常に不安。
案の定、海どころか山の中…しかも民家すら見えない有り様で…orz
暴走しないで歩人連れて行って貰えば1番安全かと←
ヘタレでドジな攻めでした。。。
■おやすみくまちゃん■
千秋(大学生)×聡(大学生)
狭い部屋の小さいベッド、毎晩毎晩一緒に眠る。
…なのに、千秋が抱きしめて寝るのはくまのぬいぐるみ。
ベタベタイチャイチャしたいのに!!
窓に叩きつけられ落下するくまちゃんが…www
「俺のにおいじゃ落ち着かない?俺、人形に負けてる?」に対して「落ち着くワケねぇだろ!!興奮するわ!!バカ!!」の場面が好き。
でも1番好きなのはラストページで千秋・聡・くまちゃんで抱っこし合って寝てるところ。
北別府さんは他の作家さんに比べて口を使って感情を表現するのがうまいと思うのですが(その分、目で感情を表現するのはうまくないかも・・・)
この本の場所は「お菓子屋さん」そして全員家族なので「食卓」を囲む、ととにかく口元の表情を表すのに格好の舞台。
題名作、「あまい食卓」は男三人に育てられ、その中の一組はすでにカップルという
「男同士好きになるのには何の抵抗もありえない」家庭環境で
特に世話ずきなお兄さんへ恋心を抱く・・・というのが自然で好きな流れです。
こういう「恋愛へのスタート」がスムーズにランディングする所もすばらしいと思います。
やっぱいくら「BLはファンタジー」といえど、余り不自然なのもねー。
恋人と気づこうとする前から二人の口を使ったグルーミングっぷりは甘いものがあります。
口を拭いてあげるとか、作ってあげたパンケーキをはむっと食べるとか。
そして甘えんぼ状態が恋心状態に変わってテンパッた剛君の押し倒し台詞が傑作。
「なんかわけわかんねぇ!全部口に入れたい!」
性的欲求って結構口に来るんですよね。これ、甘えたいのとエッチしたいのがないまぜになってる状況をよく表した言葉だと思うのです。
もう一つのゆめの食卓もやはり食事をテーマにした作品で、
旬がウリ専として無茶苦茶な生活を送ってたところへ実からごはんを与えてもらいつつ、最終的にはエッチをすることによって二人の間にお金では買えないなにかを覚えていくという流れ。
ウリとしての刹那的な生活はありえない、ということが分かってしまった旬の大泣き顔、しかも子供のようにワンワン泣く姿を見て、本当に可愛いと思いました。
きっとこのときに初めて「愛のある生活」がありえることを知ったんでしょうね。
その二人の10年後のエッチを書いたみだれる食卓もエッチなのに微笑ましくて「あー、夫婦なんだなー」と思わされる可愛い書き下ろしでした。
「エッチしたくなると髪の毛をいじいじ」
とかなんと子供っぽいしぐさなんだろうか。このときの旬もいい口をしています。
タイトルに似合った甘いお話。
男三人暮らしのところに引き取られてきた一人の少年。
幼い時分。そこから数年の月日が経ち~・・・なお話ですな。
案の定、「好き」の気持ちが芽生えてしまったからさぁ大変・
という頃ではあるのですが、今いち大変くさくないのが難。
や、そこはそれとして、エロ攻撃を仕掛けるのにもうすこし躊躇してもよかったかなと思わなくも無いんだな(-ω- ) ぅん
ただ、小さい頃から面倒を見てきて、甘やかし放題だった攻(少年)を、このままじゃ甘やかしすぎると距離をとろうとした受。
けれど、その受が好きな攻。
両想い晴れてから~の甘やかしたいのに~な葛藤は可愛くてよかったですね。
ある意味、理想の攻を少年時分からうまいことコントロールして作っていく~というお話があっても面白いんじゃないかと
余計なことを考えてしままいました。スイマセン
>>ゆめの食卓
上記に登場する、男夫婦な2人の馴れ初め話。
どっちかといえばこちらの方が個人的には好きです。
まだ、見習い料理人だった攻。町で見かけた少年に目が留まる。
身体を売ってなんとか生きている小さな猫(少年)。
ほっとけなくて、家においてご飯を食べさせて。
やましい気持ちなんてこれっポッチも無かったのだが、「お礼」と乗られて無碍にはできず。それからそれから~な展開。
案外、数年たった「甘い食卓」では落ち着いてますが、こういう若い時代もあったんだなと思うと、ホンノリ、甘酸っぱい気持ちになりました。
馬鹿だな~と思っていたお父さん(攻)。
この人・・・・好き!人間としてすごくイイと思う。
馬鹿だけど(笑
>>おやすみクマちゃん
これも案外好きですwww
感情が表にでない受。嬉しいとか、悲しいとか、怒ってるとか
だからなかなか周囲と馴染めないで居た。
そんな中でも良くしてくれたのは、対照的に感情豊かで明るい攻。
いつしか、2人はお付き合いを始めて、同棲がスタート。
だけど、悲しいことに攻は熊を抱いて寝る。
・・・クマ・・・クマ・・lくま・・・
クマじゃなくて俺を抱いて寝ろよっ!!!!!
普段感情を出さない受の暴走が可愛かったwwww
ほのぼの作品、ではあるんだけど、なんとも微妙な感じでした。
絵はすごく可愛いのですが。
もう少しキャラの気持ちを細かく描いて欲しいなという印象でした。
キャラの設定がそれぞれ可愛いのに勿体ない印象でした。
ラブラブしたいのは分かったからさぁ…という印象。
表題作以外もそんな印象を受けました。
萌えもいいけど心理描写とかその辺もっと欲しいなあ。
キャラが魅力的なだけに、活かしきれてない感が否めないなあと私は思いました^^;
子供が成長して、ずっと世話をしてくれていた、親的な大人をぱっくり食っちゃう話。
親的な役割はずっとしていたけど、全く血縁がないって所が、安心して楽しめたポイント。
私、実は近親相姦が意外と鬼門だったりするので、「全く血縁がない」っていうのはポイント高い。
そう言うことなら、有希の方から方から仕掛けて、甘えて、乗っかっちゃっても全然問題ない。
他にも、実と旬の夫婦が剛のいる家の中ではチューすらしないとか、実と旬のなれそめ話「夢の食卓」での、実や旬の心の動きとか、そんな、お話の根底にある「健全さ」みたいな物が心地いい。