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表題作見つめてほしい

啓史
真尋

同時収録作品冬の光

風間 青年実業家
ガクト

あらすじ

見つめるだけだった真尋の秘密は、啓史が太陽みたいな瞳で笑い返してくれた時から恋にかわった。啓史だけが好きなのに大切なのに、啓史はそうじゃないかもしれない!?甘いキスで仲直りできる小さなケンカのはずだった。でも愛しているから脅えちゃう真尋の純真さが、思わぬ方向へと恋を導く。たっぷり95ページの書き下ろしは、クールで大人な彼の、熱くて激しいコドモみたいな恋物語。

作品情報

作品名
見つめてほしい
著者
高坂結城 
イラスト
えのもと椿 
媒体
小説
出版社
ハイランド
レーベル
Laqia Novels ~ラキアノベルス~
発売日
ISBN
9784894860001
3

(1)

(0)

萌々

(0)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
3
評価数
1
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

攻めの態度がいただけない

前後編の二つの作品で構成されていて、お話は続いていますがカップリングは変わります。前編のカップルに関しては残念ながらかなり趣味じゃない評価に近いです・・・。でも後編のカップルがよかった。

前編は攻めが人間としてハッキリ嫌いといっていいくらい、腹が立ちました。こういう酷い攻めは好みが別れそうです。
お話はいきなり攻めの浮気から始まり、しかも初めてじゃありません。
どうしても許せなくなった主人公は、自分も別の相手を探して付き合います。攻めが、ひたすら謝りに来るのですが、その態度がどうも・・・

「こんなに謝ってるのに、何で許してくれないんだ」とか、「ほんとに好きなのはお前だけだ」とか、典型的なダメ男のセリフじゃないですか^^;個人的には浮気をした時点で、そのあともうどんなカッコイイ台詞を言ったところでカッコ悪いとしか思えません。
なのに途中で開き直って、「もう知らねー!」てなるのか君は何様なんだ~おいおい~と言いたくなる。
この攻めにはずっとイライラさせられました・・・。

主人公は、自分は120あなたが好きなのに、浮気をする君は99しか自分を好きじゃないんだといいます。
それを攻めは「どうしたら弁解できるんだ」と言いますが、してしまった時点で弁解はもう絶対無理でしょう。でも挽回はできるはず。
どうしたら許してくれるんだ、とか、終わったことじゃないかとか、そんなことよりこれからどうするか切々と語ってくれたらよかったのに。

主人公もあてつけで他人と付き合いますが、どこか上の空。相手がすごくいい人だったからよかったものの、これではこの相手も傷つきます。
互いに誰かを傷つけている身勝手同士というか…。お
騒がせなカップルだなあという感じでした。

後半は、前半で当て馬でフラれた風間のお話。
傷心の風間のところに、友人から誕生日プレゼントと称して子供がおくられてきます。一日好きにしていいというその子に家事をしてもらうものの、結局その子に手を出してしまい、二人は付き合うことに・・・。

歳の差カップルは大好きです。
しかも彼は両親をなくしていて後見人のお世話になっているという苦労性。こういう身寄りのない子供という設定私はに弱く…カップルとしては前半の二人よりこちらの方がかなり好みでした。
しかし彼がどうやら風間と友人の二人に二股をかけているらしいと分かってから雲行きは怪しくなります。

本当に好きなのは風間さんだ、二股なんてかけてないと言うと、なら縁をきってくれと言う風間に対して、それはできないという。
その理由を何故か聞かない風間にはお話としてちょっと「??」という感じでした。
カップリングが好みだっただけに、最後もあっさりしてしまってオチが弱くなっているのが少し残念でした。

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