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表題作許せない!

相模光(高校2年生)
白井友明(高校2年生)

あらすじ

僕、友明は同級生の光に惚れてしまった。ゲイって遺伝するのかな?息子がこんなに悩んでいるのに、親父はクラスの奴と援交しちゃうし、光は女の子とつき合いそうな気配だし。何もかもイヤになって家を飛び出して分かった事は、親父は真剣に恋愛してて、僕は最高に光を好きだってこと―。剛しいらの書き下ろし。男の子たちのホンキに惹かれる、ピュアロマンス。

作品情報

作品名
許せない!
著者
剛しいら 
イラスト
やしきゆかり 
媒体
小説
出版社
ハイランド
レーベル
Laqia Novels ~ラキアノベルス~
発売日
ISBN
9784894860049
3

(2)

(1)

萌々

(0)

(0)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
1
得点
5
評価数
2
平均
3 / 5
神率
50%

レビュー投稿数1

ファザコン

ノンケ攻めに恋をして悩む高校生の息子とゲイでカッコイイ父親とで、親子揃って話に出てきます。
片思いという切ないキーワードがありながら、全体的に明るい話です。

相模光(高校2年生)明朗快活単純攻め×白井友明(高校2年生)ヤンチャ受け
友明の父親でゲイ・白井剛(40)ダンディー攻め×モデル・九若遊里(高校2年生)ツンデレ誘い受け
小学生の入学式の日に、父親がゲイなのが原因で両親が離婚をすることになる。
また高校生になって、母親の二条から父親の名字の白井に戻ることに。
高校に入学した時からずっとクラスメイトの光に片思いをしているが、光はノンケなので恋は絶望的。
光には彼女が出来そうだし、クラスで仲が悪い九若と父親がつきあっているみたいで。

好きな人とは上手くいかないし、父親に自分と同じ年の恋人が出来るしで、踏んだり蹴ったりです。
一度全てが振りきれて、開き直ってからの展開が楽しかったです。
片思いをしているのですが、ひたすら健気って感じで尽くして尽くしてって展開じゃないので、鬱々していないです。自分にまで彼女を斡旋しようとしている攻めに怒って抜けだしたりと自分の気持ちに素直な所が、話の雰囲気を明るくしていました。
ゲイの父に自分の男への恋愛相談を持ちかけるというのが、新鮮でした。
自分の恋愛を上手くいかせる為に友明の恋愛を九若が助けたり、以前とは全く違う態度に笑ってしまいます。

友明の父親のダンディー振りには、とにかく驚きます。
お金を持っていて恋人には優しくて、自分にはまってしまうから、同じ相手とHは三回までしないとか、身体を鍛える為にジムに通っているとか、別格の存在感でした。
もちろん、鼻っ柱が強くて意気がっていた九若も、Hが上手くて大人な所に、ころっとやられます。惚れてからの態度の変遷が凄かったです。
ダディーと呼んでいい?と剛に言って、すっかりダディーにメロメロで、ツンツン要素が消失します。

友明も父親にこだわっていてファザコンと呼ばれていますが、あんなカッコイイ父親が欲しかったという感じで、九若もファザコンな気がします。
それは憧れであって、恋愛ではないのではないかと、腑に落ちない点が残ります。
光の落ち方があまりにもあっさり過ぎて、気が抜けました。

エロ:★3 男は初めてというH、ダディーのテクが光るH
総合:★3 剛しいらさんのライトなコメディー編は合わないのかも。

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