美貌の英国公爵と一途な新人商社員で贈る運命のゴージャスラブ!

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表題作公爵は甘やかな恋人

エドワード ランドール公爵・大企業総帥
森川柚希 22歳 ロンドン企業に就職の新入社員

あらすじ

ロンドンの商社に採用が決まった柚希は渡英の機上で美貌の公爵に助けられる。彼に強く惹かれながらも、名前も聞けず別れた柚希。けれどそんな柚希を英国で待っていたのは、社長と新入社員としての運命的な再会で…。
(出版社より)

作品情報

作品名
公爵は甘やかな恋人
著者
秋山みち花 
イラスト
高座朗 
媒体
小説
出版社
角川書店
レーベル
角川ルビー文庫
発売日
ISBN
9784044550325
2

(5)

(0)

萌々

(0)

(2)

中立

(1)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
2
得点
7
評価数
5
平均
2 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

ひたすら甘い溺愛物語

外国人貴族×日本人青年(新入社員とか年若い受け)の話は色々な作家さんが書かれていますが、どの作家さんが書かれても溺愛のひたすら愛され受というイメージで、こちらの作品も王道設定話です。
攻のエドワードがユズキを愛おしそうに可愛がりまくりエスコートしています。
受けのユズキは初めての恋に戸惑いながら、甘やかに接してくれ頼りがいのあるエドワードに一途に想いを寄せ、仕事も恋も、頑張ろうと健気さを発揮しています。

ユズキは飛行機が苦手で、それは発作を引き起こしてしまうほど。けれど、もうすぐ出発するという最終便に乗り込まなくては就職先のロンドンで行われる入社式に間に合わない!しかし、今日に限って体調は地を這うように悪く、動けない。なんとか奮い立たせて乗り込んだものの倒れそうになってしまい…そこを助けてくれたのがエドワードでした。

なんとエドワードはユズキが入社予定の会社の総帥様で。
ユズキは聞き洩らしたものの、エドワードはこの時点で出来過ぎだが運命だ、と思わず呟いてしまうぐらい強く運命を感じてしまったのですよ。
それはもう、入社後のユズキの配属先を捻じ曲げてしまうほど。
戸惑うユズキと執務室で対面したエドワードは・・・普段会社内で権力を振りかざさないから、少しぐらいは良いのだよ、とか言ってたけどいやいやいや!それ違うから。
充分職権乱用だから。
でも、戸惑っててもユズキはエドワードにドキドキしっぱなしで、甘やかされ大事に大切に扱われメロメロになって行くんです。そんなメロメロのユズキにもっとメロメロなのはエドワードなのですが。

実はユズキの母親の再婚相手とエドワードの家の間には関係に溝があって、それはもう百年単位でという根深い確執があります。
そのことでユズキは意地悪な義兄たちと、エドワードの板挟みになってしまう・・・というロミジュリ要素もあります。
義父は何かとユズキの事を気にかけてくれるけれど、義兄達はそうはいきません。
エドワードの会社を辞めろ、それができないなら落とし入れろ、弱みを握れ、スパイしろ、でもユズキは受け入れない。
大好きな人にそんなことできるはずがない。
その辺の問題も絡み途中、ユズキはエドワードと不本意ながら距離を置かなくてはならない事態になりますが、出会いからENDまで甘々々で話は進行しますので、甘いのがお好きな方にはおススメです。

ユズキが健気で一途で、大変愛されキャラです。
イタす場面ではもの慣れしておらず初々しく、ちょっと乙女が入っていて従順です。
そんなユズキをエドワードはひたすら可愛がり自分好みにしていく、さぞかし冥利に尽きる事でしょう。

秋山さんは初読みでしたが読みやすく、受の持つ健気さや愛らしさが好みでした。
高座朗さんのきらびやかなイラストも物語にとても合っていて素敵でした。
後半にちょこっと登場するオーランド伯爵と日本人青年が次作の主人公たちの様です。

1

お姫様受け!

 再婚する母のために、柚希は英国で就職することを決意し、渡英する飛行機に乗る直前、過去のトラウマから気分が悪くなり、危うく飛行機に乗り遅れるところを金髪碧眼の「公爵」に助けられる。
 優しい公爵と夢のようなひとときを過ごすが、彼は名乗らず姿を消してしまう。
 ところが、柚希が勤め始めた職場で思いがけず彼と再会する。
 彼は、柚希の勤める職場のオーナーであったのだ。
 思いがけない再会を柚希は喜ぶが、実は柚希の母が再婚した相手は彼と敵対する家系の家であった。

 というような感じの話でした。
 作者様もあとがきで書いてありましたが、たまたま飛行機に乗ろうとしたところを公爵に見初められるというシンデレラストーリーと、家同士が敵対しているというロミジュリ的要素を足して2で割った感じの話でした。

 柚希は一旦は仕事を辞めるように迫られますが、それを断るも、そしたら今度、柚希の立場を利用したスキャンダルが持ち上がる……という感じで、柚希は振り回されっぱなしなんですが、結局のところ、公爵であるエドワードが助けてくれて両家が仲直りの方向へ……というラスト……。

 確かに、作者さんがあとがきで言っているように、柚希は好きになったら一直線タイプの攻めで、自分のことは自分で決めて、したくないことは「NO」と言える力をちゃんと持ってましたが。

 結局のところ、トラブルはすべてエドワードが解決してるし、エドワードの一存で、所属もころころ変わってるし……で。
 柚希の力で何も成し遂げてはいなくて、お姫様受けだなー……と思いました。
 まぁ、相手に圧倒的な力があったらなかなか手出しできないですよね。

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