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大切にしたいひとが見つかりました。
◆恋がみえなくて
この作品が占めるページ数がもっと多かったら萌2評価にしていたかも、と思うくらいお気に入りの作品です。中学時代、テニス部のエースで部長だった先輩と、彼に追随する力があったのに事故で足を悪くした後輩の話。同じ高校に上がるのですが、それぞれ別の理由でテニスからはすっかり離れてしまい、汗水輝かせて青春していた中学時代からのギャップがなんとも切なくて。それでも、テニスはあくまで二の次で、とにかく先輩のことが好きなんだ、と一貫した態度の夕鶴に萌えました。儚い青春が楽しめる作品でした。
◆卒業旅行
一方に霊感があり、好きな人と行った旅行先でずっと落ち武者の霊が見えているというなんともシュールな設定に噴きました。ビジュアルもザ・落ち武者という感じなんですよね。ギャグ度が高く短いながらもストーリーはしっかりあり、主人公の片想いが通じるまで落ち武者と共に応援してしまいました。
初読み作家さんです。
絵柄は今風のスッキリ綺麗系という感じで見やすかったのですが、髪形や顔が似ていて、別のお話なのに同じ人物なのかと一瞬思ったりもして少しややこしかったです。
前後編の表題作の他に同じく前後編の「恋がみえなくて」と短編の「卒業旅行」という作品が収録されています。
大学講師x高校生、中学から高校にかけての後輩x先輩、高校生の同級生同士のカップルという若手が中心のお話です。
どのお話も楽しませてもらったのですが、特に印象に残ったのは「恋が見えなくて」の夕鶴の寡黙で男前なところ。
結構シビアな経験をしてきているのに、グレもせず真っ直ぐに変わらず遠山を見ているのが素敵でした。
それに比べ先輩の遠山がヘタレているのには少し疑問が…。あんなに好きだったテニスをあっさり止めてしまったのが不思議。
そんなグダグダになってしまった先輩を陰で支えたいと思っている夕鶴にキュンとしました。
なんとなく恋愛をしてのらりくらり暮らしている高校生遠山。
同じ中学校で同じ部活だった後輩の中根とは高校も同じ。
遠山は中学では部長をしていた
中根も後輩ながらもレギュラーだった
試合前に中根は交通事故にあってしまい試合ができなくなる。
というちょっとシリアスな過去もありつつ・・全体的にはポップな作品でした。
中根くんが男前。
残念だったのは、過去をいかした
今につながっている気がしなかったこと。
テニスの腕前高く、熱中していたのに
高校に入ってからのだれだれ具合。
甘いなぁと。
全部で3つのストーリーが入っていました。
絵はキレイ。
でも、最初のお話などは、主人公2人の髪の毛の色が違うので
見分けを付けることができましたが
あまり書き分けができてない感じで
どっちが喋ってんだ!?と一生懸命読みました(^^;
それにお話の展開も・・・。
回想シーンが所々入っているんですが
「あれ?いつの間にか回想シーン?」「これって今?昔を思い出し?」
という感じで、解り難い。
2度読んでやっと、このシーンは現在・このシーンは過去と
解る状態となりました。
なんかちょっと勿体無いというかザンネンな感じでした。。。
表題作好きですねぇ。
賢いけどアホな遊びなれたアラサーの攻めと、基本不機嫌顔な高校生受け。ちょっとだけ『愛の深さは膝くらい』を思い出させてくれました。
この攻めのちゃらんぽらんさ加減が実に良いです。作者さんがあとがきに描かれてたように、もうちょいヤな大人にしても良かったかなァとも思いますが。
『恋が見えなくて』も良かったです。
こっちのちゃらんぽらんキャラは受けのほう。
攻めが「どこまでザンネンなのあんた」って言う場面が好き。攻めの腹立たしい気持ちがヤリタイ気持ちに勝って出てしまった言葉ですね。
なんだろな、この漫画家さんは、ちゃらんぽらん萌えのツボをくすぐってくれるのが上手いなァと思います。
あとは『卒業旅行』
落武者の幽霊にウケるw