遊ばれていると判っていても、好きな気持ちを止められず・・・。

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表題作何度でもおしえて

狗飼芳巳,薬剤師
森尾拓実,20歳,大学二年生

その他の収録作品

  • 用法容量を守ってお使いください
  • あとがき

あらすじ

大学二年生の森尾拓実はバーで薬剤師・狗飼芳巳と出逢う。拓実の好きなタイプの「優しくない人」そのものの狗飼に誘われるまま体を重ねてしまう。次第に狗飼に惹かれていく拓実だったが、彼の「誰より大切な相手がいる」という言葉に、自分はただの遊び相手の内の一人と知ってショックを受ける。狗飼と須藤佳典の仲睦まじい姿に、胸の痛みをこらえる拓実だが・・・。
書き下ろし番外編も収録!
(出版社より)

作品情報

作品名
何度でもおしえて
著者
坂井朱生 
イラスト
北沢きょう 
媒体
小説
出版社
フロンティアワークス
レーベル
ダリア文庫
発売日
ISBN
9784861344916
2.3

(6)

(0)

萌々

(1)

(1)

中立

(3)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
2
得点
10
評価数
6
平均
2.3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

なんか、残念!

お話に深みを感じませんでした。
キャラもいかせてない気がします。

主人公の拓実は可愛いと思います。
恋愛に臆病で無関心さを装うが実は甘ったれ。
自分に自身がないとか一目惚れなのにそんなの信じない!と言うような性格。
でも、恋愛に発展したら執着心とか強い感じです。

攻の芳己ですが、拓実の先輩だある永崎があいつは止めた方が良いなんて言ってるから鬼畜でドSな性格なのかと思ったら全くでした。
別に遊び人でもないし、なにが駄目だったの?と言う感じです。

20歳まで生きられないって言われてた佳典。
芳己の従兄弟で大切な人。恋愛感情はないらしい。
倒れて入院、大丈夫かと思ってたら急変。
芳己に連絡が入るのに病院にいかないんですよ~(--;)
拓実の為だとか何だとか、それとこれとは違うでしょ…。
行ける距離で、死ぬかも知れない時に行ってあげないなんて人間疑います(笑)

所詮はフィクションでもね…。
それなりの理由があって過保護気味に接してきたのにね。

永崎と芳己、何度か話したぐらいなのに結構、仲良かったりするし。
永崎と佳典も仲良かったりして…これは、恋愛に発展?
とも思ったりしましたが、そんな事にはなりませんでした(^-^;

とっても、残念なお話でしたm(__)m

2

構いたがりと、構われたガリの話だったんだと思う。

以前発売されていて、出版社倒産により絶版だった作品の新装版です。
と、読み終わって初出一覧を見てから気が付きました。
坂井さんは好きな作家さんではありますが、初期作品は未読作品が多いので、面白かったかどうかは別にして読めて良かったです。

20歳になったら一人暮らしをするべしという家訓にのっとり、家を出て一人暮らしを始めた拓実。
でもなんだか、一人暮らしは思っていた以上に寂しくて、何をしていいのかわからない・・・そこへかつて友人以上恋人未満の関係を持ち、今は友人でもある先輩の永崎に誘われてとある飲み屋に出かけて・・・
出会ったのが狗飼でした。
拓実の好みドンピシャな狗飼に誘われて、体を重ねちゃうのですが、相手にはなんだか大切な人がいるらしい。
という、常に、自分は一番ではないなぁという気持ちを持ちながら話はずっと進んでいきます。途中、狗飼の大切な人・佳典も登場してますます拓実の心境は複雑になる。この部分がどう解決するのかというのが、二人が本当の意味で恋人関係になれる鍵でもありますが、この拓実のもやもやとした部分が読者である私のもやもやでもありました。
じれったいのと、ぐるぐる悩みすぎなのと、甘えたい、でも甘え切ることのできないもどかしさ。素直な気持ちを出すことのできない臆病さ。
ああもう、もっとスパッと感情表現してくれ!という気持ちでいっぱいに。
拓実の設定について三人兄弟の末っ子で、実は家族とは血が繋がっていないというのがあります。この設定ももう少しどうにかっ!と思った部分で、なくてもいい設定だった気もするし、この設定のおかげで拓実の中にある素直に甘えられない部分というのが際立っていたのかなぁとも思うんですが・・・
作中でも、この部分が際立つエピソードもなく、印象に残らなかったので後付けにも感じてしまった部分でした。

狗飼もよくわからない人物だったなぁ。
拓実にたいして甲斐甲斐しく世話したり構い倒したり甘やかしたりするけれど、意地悪な部分もあって、それはそれで良いんですがなんとなく気持ちの真意が掴みにくく、読んでいても魅力的に感じ切れなかったです。
狗飼と拓実のようなカップルの話は好きなはずなのに、煮え切りませんでした。

短編にてその後の二人の話が読めるのですが、この短編の方が本編よりも良かった。
とにかく読んでいてリズムが取りにくく、読破までに非常に時間のかかった1冊です。

2

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