• 紙書籍【PR】

表題作巫女姫の婚礼

御堂浩一郎/会社社長
御堂春日/由緒ある神社の巫女(20)

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

御霊神宮の巫女・春日は、数百年に一人という神通力を持つ天霊神宮の巫女。やむなき事情から、十五年前に結婚の約束をした分家の当主・浩一郎を頼るが、やり手のオーナー社長となった彼は無下に追い返そうとする。春日には神前での婚姻の儀式がどうしても必要なのだが、神など信じないと公言する浩一郎は、世間知らずで奥手な春日に「花嫁ならば夜の相手をしろ」と脅してきて――?(出版社より)

作品情報

作品名
巫女姫の婚礼
著者
秋山みち花 
イラスト
Ciel 
媒体
小説
出版社
白泉社
レーベル
花丸文庫
発売日
ISBN
9784592876618
2.5

(2)

(0)

萌々

(0)

(1)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
4
評価数
2
平均
2.5 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

ラブが薄い・・・

『巫女もの』でファンタジー。

15年前、春日(受)が5歳の時に出逢った高校生の浩一郎(攻)は、春日に『花嫁にしてやる』と言ったのに、再会してみたら春日と会ったこと自体をまったく覚えておらず・・・


あとがきで、最初のプロットがあまりにもラノベっぽいとダメ出しされたということで、かなり変えられたらしいですが、やっぱり(H面を除いては)『BLというよりは・・・』という感じではありました。

まあ、読みやすくてつまらなくはなかったんですけどね。

前半の浩一郎が『俺様・傲慢・人の話を聞かない』という、私がダメな攻の典型のようなヤツだったので、そこが乗れませんでした。
30過ぎてんだからもうちょっと落ち着いて、せめてHの前に話を聞け!

とにかく、この『俺様』のままのHシーンが多くて、きっとそこがこの作品の『萌えポイント』でもあるんでしょうが、私はこういう展開がすごく苦手なのでなんとも残念です。
もうこのHシーンは読むのが苦痛なくらいでした。こういう攻が大キライなので。

同じような描写でも、まだラブラブHなら楽しいんだろうけどね~。ラブラブはホントにラストだけだった。

春日は、最初は表紙イラストのイメージからいかにもな『ツンデレ巫女さん』だと思ってたら、すごく健気な乙女でした。

イヤ、個人的にツン過ぎる受はダメなのでそれはいいんですけどね。←表紙イラストから受けた印象では、浩一郎が優しげなヘタレで春日が気の強いツンって感じだったんですよ。でも、実際はほぼ逆でした。うん、まさしくいつもの(しかも私の苦手な傾向の)秋山さんのパターンだった。


う~ん、決して悪くはないんですよ。
浩一郎(特に前半)のキャラクターがもう少し違っていれば、すごく好みに嵌った気がします。それが個人的に惜しいです。
とにかく、コイツにあまりにも魅力がなさ過ぎて、選ぶ余地のない春日が可哀想になっちゃったくらい。

それにしても、浩一郎のあの豹変ぶりはなんなんだ。
いったいいつ・どうやってそこまで春日ラブになったんだろう。いきなり『大事な人』って・・・
ラブストーリーにはその経緯が大事だと思うんですが。少なくとも私は、そこがなにより必要で読みたいんだけど!


ストーリーは、こういうのライトノベル寄りなんでしょうか(読まないのでよくわからない)。
不思議な力系統のファンタジーというのかな?『力』関係はあまり深く突っ込んではいません。難しく考えずにあっさり読めます。

それより、レビュータイトルでも書きましたがラブ薄いよ。ファンタジーである前にBLなんだから、ラブ(特に心情)をもっと書いてよ!と思ってしまいました。
Hは十分あるんだけどさ。そりゃもう、読み始めてすぐからね・・・。


しかし、秋山さんの特にファンタジーは、表紙イラストが『これ、ホントにBLか!?』とでもいうようなものが多いです。
こちらも、少女向けNL(TL)のようでした。何かの間違いでそちらの売り場に紛れ込んでてもまったく違和感ありません。
まあ、私は別に気にならないんですが。むしろ可愛くて好きだ。

さらに、これイラストCielさんなんですが、お名前確かめるまで、というよりわかってからも『え?』と思ったくらい表紙カラーの絵柄の印象が違いました。
本文モノクロは、ちょっと絵は違う気はしてもやっぱりCielさんなんだけど。

でも、イラストはとても綺麗で素敵でした。

1

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(小説)一覧を見る>>

PAGE TOP