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英田サキ渾身の新シリーズ「ダブル・バインド」1・2巻がついに2枚組でドラマCD化!
原作は4巻で完結しているお話の1.2巻部分。
つまり、事件モノですが解決はしてません。
物語の完結までを一気に聞きたい方はCDの2を揃えてから聞かれることをお奨めします(2の発売は12月です)
さて。
まずは瀬名サイド。
瀬名は絵に描いたようなツンデレとでもいいましょうか。
皮肉を言ったり嫌味を言ったりもするんですが、時に上條に対してはびっくりするくらい甘えてもみせるんですよね。
泣いちゃったりもするし。
そのトーンの変化とか非常に素敵でした。
興津さんメイン受、初だと思うのですが全然違和感なかったし。
弱った感じというか脆そうな儚そうな甘えたところも、ツンツンしてるとこも素敵でした。
個人的にはえちシーンが結構声高く感じましたが。
もう少し控えめでも色っぽかったかな、と。
そんな瀬名に甘えられる上條は森川さんですから、もうバッチリの安定感ですよ。
だらしないというかうだつのあがらないオッサンのようでありながら、ホントは仕事も出来るし、頼り甲斐もあるし包容力もある。
瀬名との関係についてあれこれと自問自答してる姿は情けなくもかわいくも
ありました。
そして、祥役の阿部くん。
ラブ面ではあまり関わってくることのない祥ですが、事件においては重要な役割を担っていて、尚且つ、祥が抱えているのは「多重人格」
本体である祥を筆頭に、それを保護するヒカル、それとは別にケイという人格もあって。
1役ではあるけれど実質3役ともいえるわけで。
実はおそらく一番大変な役回り。
それを阿部くんが見事に演じ分けておりました。
祥はどこか頼りなくやさしそうな男の子、ヒカルはそれよりも今時っぽいちょっとやんちゃそうな男の子。
ケイは口調とかは荒くないんだけどもクールというかどこか怜悧な刃物のような印象。
落ち着いた物言いが逆に怖さを感じさせるような。
個人的にはちょっと立花くんに似た声かな、と思いました。
今までこんな阿部くんの声聞いたことなかったので驚きました。
それから忍サイド。
まずは忍役のたっつん(鈴木さん)。
キャスト発表があった時点から絶対ハマるなとは思ってましたが、ものの見事に忍そのものでした。
やんちゃな感じ、茶化した感じ、甘い感じ、イラッとした悪い感じ、どこか臆病なモノローグといろんな面が豊かに表現されてて、たぶん登場人物の中で一番感情の起伏が激しかったと思います。
中でも「愛人、舐めんなよ」の迫力にはびっくりしました。
原作読んでた時にはここまでだとは思ってなかったので。
でも、どれもこれも本当に忍らしく思えてなりませんでした。
そんな忍に対する新藤役の大川さん。
新藤はヤクザの若頭ではあるんですが、決してドスがきいてるわけでもなく、でも迫力がないわけでもない。
静かな中に大物感を感じるというか。
基本的には忍らと対することが多かったのでどこか甘い、大人の色気のようなものがある声のような気もしました。
こちらのCPは短いながらも2回えちシーンあったり。
風呂場のシーンが新藤の迫力もあって好きですv
脇を固める方たちもステキだし、今後の展開が愉しみです。
忍とか忍とか忍とか瀬名とか忍とか祥とか(笑)
今回、一度CDを聞いた後に原作を完結まで読んで、また聞いてみたのですが。
だから、この役にあのキャストなのか、とか。
そりゃ、そんなの見たら気分悪くなっちゃうよね、とか。
いろいろと気付ける部分があったりして。
一度ではなく何度も楽しめそうだなぁと思いました。
特典フリトは森川さんと興津くん。
森川さんはスタジオを間違えて別のところに行ってしまったらしい。
というのも、今回2枚組だったがそれぞれに別のスタジオで録ったから。
某スタジオに行くと自転車で来た某声優さん(彼かしら?)に「え?」って顔をされたらしい。
2人の初共演は植物がざわざわしてる外画。
森川さんはいつが最初だから良く覚えてなかったが、それは興津くんが大体何気なく一緒の現場に出てたりするかららしい(笑)
印象に残っているセリフは「俺はホモじゃない」
3回も自分に言い聞かせる時点でホモだ@森川さん。
原作未読です。
小冊子に載ってるちょっとした話を読んだ事がある程度です。
ダブル・バインド外伝の「アウトフェイス」のCDを聴くにあたり、
その前にこれも聴いた方がいいんだよね…
そんな気持ちで聴き始めたら、
キャストは豪華で皆さん上手いし、話は本格的で引き込まれるしで、
本当にもう素晴らしくてビックリでした!
もっと早くに聴いておけばよかった…と今更ながらに後悔です。
あらすじを読んで、猟奇的事件が起きて…なのは分かっていましたが、
BLですから恋愛メインでそういう事件も絡んで~
くらいなのかなと思ったらとんでもないですね、
事件はしっかりメインに据えられていて、
複数の関係者も犯人も詳細に描かれて少しずつ事実が明らかになって、
普通のサスペンスとしてもしっかり成り立っていました。
それでいて、BL要素も読み応えあり。
高校時代の先輩後輩で事件を機に再会した、刑事 × 臨床心理士と、
ヤクザ × その愛人の2CPがそれぞれ別に事件を追いつつ絡みつつ、
しかも過去に恋愛的な繋がりもあったりして、
終わった恋・続いている恋・始まったばかりの恋とが描かれていきます。
そして事件のキーになる少年は多重人格で、
その少年の存在とそれぞれの人格もすごく興味深いうえに、
阿部敦さんがその3人格を演じ分けていてお見事で、
そこはかなり聴きごたえがありました。
このCDは興津さんの初のメイン作(ツンな美人声受け)でもあるし、
新垣さんも脇役ながら存在感を出しておられるので、
そこに注目して今活躍している2人の5年前~と思いながら聴くのも、
とても興味深いかと思います。
登場人物が多く、シリアスな難事件に登場人物の過去に恋にと、
話はかなり複雑ですが、
その絡み合い具合と物語の厚みが堪らない!!と思いました。
声優さんは本当に皆さん存在感があって素晴らしかったのですが、
わたしは一番大川さんの落ち着きのあるヤクザ攻めに痺れました。
ただ、CDだけでは元奥さんとの関係がいまひとつハッキリしなくて、
ちょっともや…っとしたので、近いうちに原作も読んでみたいと思います。
このCDだけでは事件はまだ解決しません、
ぜひ「ダブル・バインド2」も揃えてからじっくりと堪能されることを、
オススメします。
※ こちらのCDはTSUT○YAの宅配レンタルでも借りれますよ
非常によかった。こんなにしっかりしたドラマCDは久々に聴いた。
主軸の事件がサスペンスとして引き込まれたし、ストーリー展開も無理がなく、演技も全員がハマり役。
導入部分だけで既に相当引き込まれる。
英田サキ原作なので、これをBLにする必要が?という心配はあるが…。
興津さんの初受けですよね。ちょっと声が若いね。可愛い。患者の少年に話す声がやさしくていいなあ。
ああ、これは凄い。
主軸の事件が相当物騒で猟奇的なのは怖いけど引き込まれるし、
安定の森川さんと初々しいけど既に艶っぽい興津さんのコントラストが鮮やかだし。
特に達央さんが素晴らしかった。達央さんが演じた役でこれが一番好きだ。
泣きそうと言った後のモノローグでこっちが泣くわ。
達央さんで泣く日がくるとは。
ハマり役にしてもすっごい。
上手いなあ…。
短い絡みだけど、この人は本当にイイなあ。
こういう抑えた吐息系の受け声は珍しいですね。むしろ低めに出しているのがイイねえ。
うーん。素晴らしいです。はすっぱな愛人役なんて最高じゃないですか。
興津さんも初受けからして上手いですね。ツンケンしても挑発しても上品で愛らしい。
攻め二人の安定感はもちろんのこと。
事実上3役を演じ分けた阿部敦さんの集中力。
阿部さんもこの役が今まで聴いたもので一番好きだ。とても自然だった。
このレベルで感動できるCDなんて50枚に1枚くらいだから。それくらいよかった。
原作既読です。
ストーリーはわかっていても推理ドラマとしても面白くて楽しめました。
猟奇的な殺人事件の真相究明までの登場人物の動き
殺人事件の第一発見者である祥の事情
上条×瀬名カップルがだんだん近づいていく様子
新藤×葉鳥カップルのつかず離れずのもどかしいところ
そんなところが注目のポイントでした。
いつもながら安定した演技の森川さんも大川さんもとてもよかったです。
何役も演じ分けている阿部さんが素晴らしかったです。
なんといっても葉鳥役の鈴木達央さんはこの人以外にないというくらいの適役で私の中での代表作になりました。
今まで特別に好きな声優さんという訳ではなかったのですが、これを聴いて実力を思い知り大ファンになりました。
新藤のことだけが大事で命に代えても役に立ちたいという感情が伝わってきました。
また、忍の生い立ちからくる考え方や一途に新藤を想う気持ち、それに色っぽさが存分に表現されていると思いました。
そんなわけで2巻の解決編に続くのですが、メインカップルより新藤×葉鳥の行く末が気になって仕方がありません。
森川智之さんの上條も良かったんですが、何より鈴木達央さんの葉鳥が!!!
鈴木さんといえば、美しいことの松岡がハマりすぎて、他のCDを聞いても松岡に聞こえる・・・って時があったんですが、今回はそれを上書きされちゃいました。
いやもう、葉鳥は葉鳥に聞こえる。
逆に鈴木さんじゃない人に出来たんかなと思うくらいのキャスティングでした。
英田さんの作品はドラマCDに向いてると思ってるんですが、これはエロシーンを何とかすれば実写でも行けるかも・・・
音声でこういうストーリを聞くと小説のイメージがまた膨らむ。というか妄想が?(笑)
安定の森川智之さん、ツンデレの興津和幸さん、低音の大川透さん、かっこかわいい鈴木達央さん、もうキャスティングの成功って気がします。
インターにせよ、サイバーにせよ、こちらのムービックにしろ、良い作品を作れるところってニッチ産業では市場原理で倒産しちゃうんですね。ホント、今あるメーカさんを買って応援しないとなって思いました。