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表題作もののふっ! 1

十篠家の軍師 九鬼
九鬼の補佐 八木

その他の収録作品

  • 武士 壱
  • 武士 弐
  • 武士 参
  • 武士 肆
  • 菊三と十武将 設定資料集 其の一
  • あとがき

あらすじ

時は戦国。戦場で生まれた孤独な物の怪は、ある武将と出会い呪い殺そうとするが!? かわいいネコ耳の猫井殿が遂にコミックス化!!
(出版社より)

作品情報

作品名
もののふっ! 1
著者
琥狗ハヤテ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
バーズコミックス・リンクスコレクション
シリーズ
もののふっ!
発売日
ISBN
9784344822924
4.6

(63)

(47)

萌々

(13)

(2)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
13
得点
293
評価数
63
平均
4.6 / 5
神率
74.6%

レビュー投稿数13

可愛いだけじゃないんです。

以前、全サ応募目的で購入した掲載誌で読んでから、単行本化を今か今かとずっと待ちわびていた作品です。
今月発売のコミックで一番楽しみだったと言っても言い過ぎじゃないぐらい楽しみだった。
本当にすごい、楽しみ、だった!!
とりあえず表紙絵手前、猫耳のちびっこ猫井殿が大変可愛いです。
そして、お館さまは猫井殿をとっても可愛がっていて、本当に溺愛と言っても良い程。
いかめしい感じのお顔ですが大変お優しく、懐が深いお方です。
なんせ、どういう経緯かお布団にはさまっていたちびっこで猫耳な、どう考えても妖しな猫井殿を取り立ててしまうほどに!
しかも、いつも抱っこしたり、懐に入れたりとまさに猫可愛がり。

しかし可愛いだけではなく、玖狗さんの作風によるものが大きいと思うのですが、きっちりと骨太な部分もあり、可愛い部分のみを垂れ流している作品ではなかった。
可愛い流れの中にも、お話を引き締める所はキュっと締めてメリハリのある読ませる仕様。なので最後まで飽きずに読むことが出来ました。

単行本の構成が4コマ『もののふっ』パートとストーリー漫画『武士』パートに別れていたのもそう思わせた要因かも?

『もののふっ』パートでは4コマで先にも書きましたが猫井殿の可愛さ炸裂、戦国の世が舞台とはいえなんともほのぼのしており、みんな猫井殿にメロメロ!お館さまと猫井殿のいちゃいちゃがとても平和でずっとこうならいいよねーと和める感じです。
『武士』パートではわりとシリアスなお話が多く猫井殿もちゃんと出てきますが、近い家臣たちにスポットが当たっているので、猫井殿の、いやみんなのオカン的存在軍師の九鬼さんと彼に思いを寄せる八木の恋のお話などが読めて幸せに。4コマパートで相手を意識してる、恋心あるなぁという仄かな雰囲気を漂わせていたので、本懐を遂げれてなにより。
九鬼さんの「夜這いだ」の言葉にカッケー!って叫びました。普段オカンな姿ばっかりだったので、九鬼さんの男らしさ惚れます。

前後しますが、恋話だけではなく猫井殿がいかにしてお館さまの元へやって来たか、や手負いの狼のお話など、涙腺がうるっと緩むシリアスなお話もありました。
出自謎の猫井殿実は・・・・・・なお話が泣かせます。

初出一覧を見たところ約3年越しでの単行本化。
2巻はいつ出るかな、出来れば早めにお願いします!

9

いつのまにやらメロメロに

猫井殿のかわいらしさに撃沈した。
何あのつぶらな瞳!何あのかわいいお耳!!なにあの尻尾にぷにぷに感!!
ダンディ髭で器の大きなお館様やネコミミ家臣(笑)九鬼とのかけあいはほのぼのしていて本当にいやされる。
その一方で長編はシリアスあり、アダルトありで大変楽しかったです。
お母さんこと九鬼さんの以外な男らしさに驚いた。
個人的に彼はもうちょっとへたれでもよかったのかなあという気もするけど。
心情だだもれの八木もかわいいし、従兄弟同士の家臣ズの今後も気になるところ。
ああ、早く二巻でないかなあ。

7

ハイブリッド

以前から、琥狗先生の画力は素晴らしいと思っておりましたが、この本は、骨太リアルな雄々しいキャラと、クリンとかわいいちびっ子絵が見事に融合して、実に実に素晴らしい。
キュート4コマ「もののふっ!」パートでは猫井殿のちびっ子絵やおやかた様を始めとした武将たちのギャグシーンでも絵の力を抜くことなく、それでいて、ちゃんと和やかなほのぼの4コマの世界になっているし、長編ストーリーマンガの「武士」パートでは巧みな絵で、涕涙必至のシリアスな怪異譚とエロ込みのラブロマンスも展開。
1冊で二度三度と美味しい。
なんて贅沢。
これは絶対神評価せずにはいられない!

7

可愛い!

やっと、読み始めたんですが……
菊三!可愛い!可愛いすぎるっ!もふもふっ(о´∀`о)
菊三の百面相、見ててあきない!
きゅんきゅんしますwきゅんきゅんしっぱなしですね。
ぜひ、一家に一匹菊三!欲しいですね。(一匹って言って良いものか…)
あんな可愛いのが側にいたら何でもしてあげたくなりますね。
お館さま、菊三を譲って下さいませんか?(笑)
きっと、菊三に泣かれるだろうな…とか妄想してます。
そして、あの絵本のような菊三誕生のお話にはとても感動しました。
琥狗ハヤテ先生の作品大好き過ぎます!
4コマってあまり好きじゃないんですが、琥狗ハヤテ先生の4コマ好きです。

6

猫にキュン・戦国武将にキュンの、キュン2コメディ

「絶対魅了」なる必殺技の持ち主・不思議猫の菊三(表紙絵手前)と、見た目信長風の戦国武将・お館様(おやかたさま 表紙絵奥)の、ラブというより猫っかわいがりコメディ。
ただ、メイン2人(というか1人と1匹というか)の関係がにおい系に留まっている分、脇のイケメンたちがちゃんとBLしてくれる安心設計!ですので、BL度も保証。
ベースは4コマ漫画、シリアスシーンは通常のコマ割りを使って、ギャグとシリアスとが絶妙にブレンドされています。

「絶対魅了」って何??という疑問をお持ちの方も、読んでみればたちどころにわかるはず。
要は菊三か わ い す ぎ・・・(≧▽≦) ってことでありまして(笑)
ひゃ~ん♡ ←なんてキャラじゃない私でさえも、血迷って黄色い声を発してしまうんですから、その可愛さは絶対値!
表紙を見た時点では正直ビミョーな印象しかなくて、単に戦国物が読みたかったので敢えて買ってみた程度だったにもかかわらず、菊三のおかげですっかりこの漫画の世界にハマってしまいました。

菊三のかわいさは、猫特有のそれや、幼児が見せる無心なしぐさの類いとオーバーラップする部分が多いのですが、実は彼にはそんな姿とは裏腹の驚くべき過去が。
なんと菊三の当初の姿は、黒く、形を持たないもののけだったという。
戦場で命を失い、野ざらしの骸となった兵士の怨念から生まれた彼は、たまたま骸のそばを通りがかった武士=お館様に祟ろうとします。
ところが逆にお館様の慈悲の心に打たれ、お城の床下で息絶えようとしていた白い猫の体を借りて生まれ変わって、お館様に仕える身となるのです。(や、仕えると言っても実態は飼い猫なんですけどねw)
戦国武将と言えば、倒した敵の頭蓋骨を酒盃にした信長の例もある通り、死者の怨念も力でねじ伏せんばかりに残忍でタフなイメージが私の中にはあって、もののけの怨念を浄化させるシーンのお館様のやさしさには個人的にリアリティーを感じないんですが、「菊三はもののけの怨念が浄化されて純真無垢な白猫に生まれ変わった存在」という設定はすごく好き。
この設定があるのとないのでは、物語の奥行きが全然違ってくる気がします。

1巻の段階では、お館様と菊三の関係だけ見ると、最初に書いた通り「猫を猫っかわいがりする戦国武将の話」にすぎません。
が、菊三がお館様に淡い恋心を抱いているように見える(けど実際どおなんでしょ?)せいで、猫っかわいがりがラブラブに見えてしまうところに、たまらなく萌えツボをくすぐられるんですねぇ。
御館様配下のイケメン武将たちが織りなす恋愛事情の部分はしっかりBLで、こちらは濡れ場までバッチリ! 
恋のキューピット役を買って出る菊三の余計なお世話がまた笑えたり。
ネコに萌えつつイケメン戦国武将にも萌えられるという辺りが、この作品ならではのおいしさの秘密でしょうか。

2巻も楽しみです。

6

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