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表題作リミッター

本庁1課の刑事 八木
本庁へ移動してきた刑事 雨宮

同時収録作品挑発のルポライター(原作 あさぎり夕)

波多野猛 フリーのルポライター
新見友哉 週刊誌記者

同時収録作品放蕩と無頼~覚悟^

上田恭一 上龍組二代目組長
木島鉄郎 上龍組若頭

その他の収録作品

  • 放蕩と無頼+
  • あとがき

あらすじ

「俺がお前の記憶の上書きをしてやる」
本庁一課の刑事・八木は、密かに好意を抱いていた後輩刑事・雨宮と久々に組むことになった。ところが雨宮は3年前危害を加えられた凶悪犯に復讐心を抱いてることを知った八木は…!? 気持ちに歯止めが効かなくなる刑事(デカ)ラブ★クライシス

■『1円の男』番外編『放蕩と無頼』2本
■あさぎり夕原作『挑発のルポライター』

(出版社より)

作品情報

作品名
リミッター
著者
モンデンアキコ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
芳文社
レーベル
花音コミックス
発売日
ISBN
9784832287945
4.1

(26)

(10)

萌々

(10)

(5)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
5
得点
106
評価数
26
平均
4.1 / 5
神率
38.5%

レビュー投稿数5

男臭いフェロモンが漂う一冊♪

モンデンさん、まってたよー♪
劇画タッチでストーリーが小説を読んでる雰囲気にさせる、読ませる漫画を描く方だな、という印象をもっていたのですが
収録されている2本目は、ビックリ!コバルトの作品だったのですね!?
原作があさぎり夕さんって、、、コバルト読まないし、まさか大人なモンデンさんの作画がつくなんて!
集英社では一冊にならないだろうと言うことで、こちらに収録になったそうです。
ですが、こなれていて原作モノだけどモンデンさんの作風になってました。
そして3本目は、「1円の男」の主人公の金を持ち逃げして、その中の「放蕩と無頼」でヤクザの息子だったというタチ→ネコがツボった作品の主人公達のその後のお話。
ヒゲの男臭さが、表情が豹変する時の、目の怖さとか(w)微妙な萌えツボがある絵に、今回も引き込まれました♪

表題は、連続レイプ殺人事件を追っている時、心と体にトラウマを抱えた当時の新人刑事が、本庁に移動になり、
当時一緒に組んで、彼のそのトラウマとなる現場を唯一知っている、応援で来た本庁刑事と一緒に仕事をすることになるという始まりの刑事モノです。
このトラウマを追った雨宮に絡むのが、ゲイであることをカミングアウトして認められている先輩刑事・八木。
雨宮が抱えたトラウマは執念と復讐の気概となっているのですが、八木が大人らしく、それを緩和する役割をになっています。
雨宮が恐れているのは、題名にもなっている「リミッター」をはずすということ。
本当はトラウマを植え付けた犯人を殺したとすれば、それは彼の一つのリミッターをはずすことになったかもしれないのですが、
性癖という部分、多分、雨宮が気がつかない性癖を解放することも、それに該当することなんだろうか?と、、、
だけど、”タガが外れる”のではなくて、それを暴発させることなく受け入れて向き合うという姿勢を八木のおかげでとることができたのではないかな?と思います。
八木に惚れていた、情報屋の男がリミッターが外れた顔をするシーンの表情、トラウマになった雨宮を襲った犯人の顔、マジ怖いです!
八木の上目遣いと、眼鏡が萌えツボポイント♪

『挑発のルポライター』再会モノですね。
昔好きだった先輩が道端にボロボロになってる姿になって落ちてるところでの再会。
新聞社を辞めてフリーのルポライターをしている先輩は、奥さんや子供と別居してるようで、ちゃっかりこの後輩の元へ転がり込む。
この傲慢な先輩は、後輩にお前俺の事好きだったろ?と言って、宿代変わりだからと、セックスの関係を持つようになるのですが、
という展開を持つお話。
原作モノなんで、この先輩が傲慢に好きだろとか言ってノンケのくせに抱いちゃう展開は早急過ぎの、俺様ありきなんで、ここが多分モンデンさんと違うところだろうな~って感じです。
原作はどんな感じなんでしょうね?

『放蕩と無頼』このカプ主従愛ですよ♪しかもおっさん受けに変身!
またまたヤられちゃって、、、なんか好きなカップル。
ボンが好きでたまらない年上の木島がとってもむっさいおっさんなんだけど、こういうおっさんが受けてるのが好みな自分にはたまらない1本となりました。
組を継いで頭になった為に忙しくて、2ヶ月もお預けで欲求不満の上田が、家だとお付がいてできないからってラブホへ駆け込む姿w
そこで、本来のタチを発揮してちょっと木島を騙して組み敷く上田というシチュエーション♪たまりません!
書下ろしのその後の二人の”上になる”という勘違い話は爆笑ものでしたw

この表題の刑事カプのお話も続きがあるようなので、気長に待ちたいです。
遠距離恋愛だけに、色々出てきそうですしねv
放蕩と無頼カプも小ネタでお笑い担当にしてくれてもいいですw

6

キッチリお願いします!

発売日より再読…再読です。

《大人の男》を読みたい時にひっぱり出すのはやっぱ…モンデンアキコと…もんでんあきこでしょう…。

モンデン先生の描く《男》はハズレなし!!
もー、絵だけで萌えれる!
その絵に表情や骨太なストーリーがつくんだから萌えないわけがないです。


前作よりもサスペンス色がだいぶ濃い刑事ドラマ風。
…と言っても、ラブもしっかりあり。そしてキャラクターの色気は充分です。
見るからに受けの雨宮の受け受けしい色気も、八木の大人の男の色気もボタボタ染み出ちゃってます。
でも、短編構成なのでラブシーンやピンチシーンが、食い足りなくて満腹には至らず…なのが残念で《神》評価がつけられなかったです。

雨宮には可哀想なんだけど、潤也が雨宮をどんな恥ずかしい目に合わせるつもりだったのか…、八木と雨宮が心通わせたあと「続きは退院してからな」…の続きはどうなったのか…続きは!?続きは!?…となっちゃうんですよ…。
モンデンファンとしては、先生の描く完璧な絵と表情ですごく…すごく…見たいんです…。
モンデン先生の作品に関しては
「あとは読者の想像におまかせします」的なオチは個人的に許せないんです…!
ラブシーンまでキッチリ!
キッ……チリ!お願いします!
……てなもんですよ。
一冊まるっと《リミッター》で!!

だからといって《挑発のルポライター》《放蕩と無頼》はいらん!ってワケではないですがね…。
これはこれで萌えます…。

あとがきに「八木と雨宮の続きが描けたら…」とあったので、期待してます。
すごく。
《雪人》も読んでるんだけど…BLにも早く帰って来てね。
モンデン先生。

5

モンデンアキコの世界

【竜の結晶】【アイスエイジ】が大好きです。(この2冊はBLではありません)
モンデンアキコの描く世界感がファンを魅了するのだと思います。
BLに進出された時は「やっぱりね~」と納得致しました。
とにかく『セクシィ~』な男ばかり。ザ☆男の裸体が素敵すぎます。

さてこの本の感想は特に【放蕩と無頼】が良かったです。もちろん他の話も楽しめました。
1冊目の【1円の男】からの続きです。
リバップル最高!ガタイの良い強面ヤクザのおっさんが受けも担当しています。
純粋で一途で可愛い!お互いもう絶対に離れられないね~。
モンデン先生 続巻希望します!

2

電子には「挑発のルポライター(原作 あさぎり夕)」は収録されていません

電子で購入したのですが、電子には「挑発のルポライター(原作 あさぎり夕)」は収録されていません。
紙は162ぺージなのに対して、電子は全117ページ。どして電子には収録されてないの??ぐす。

【リミッター】
刑事のバディものです。
3年前、当時新人刑事だった雨宮と先輩刑事の八木は連続レイプ(男色の)殺人犯を追っていたのですが、ある出来事により雨宮は身体と心にトラウマを負ってしまいます。
雨宮の記憶の中に残る殺人犯は「あなたは私と同じです。」と未だに雨宮に囁きかけ続け、雨宮を苦しめ続けています。
その雨宮が異動してきて、再び八木と組むことになったのですが、3年前の犯人への復讐心を未だ雨宮が抱いていることに八木は気づいて…。

モンデンアキコさんの作品3冊の中では一番萌え度が低いと思いますが、人間の欲望を暴いているような作品で面白かった。
人間であることのリミッターを外した連続殺人犯。
リミッターを外して殺人犯をこの手で殺してやりたいと思い続けていた雨宮。
雨宮にはもう一つ、同性愛者である自分を認めたくないとするリミッターがあるのですが、それが八木に関わることにより…という展開や、八木の気を引きたくてリミッターを外した情報屋による犯罪などなど「リミッター」というタイトルの意味が響きます。

【放蕩と無頼~覚悟】
「1円の男」に収録されていた【放蕩と無頼】の続きです。
木島に連れ戻されて二代目組長を襲名した恭一。なんだかんだと二ヶ月もやっていない二人は落ち着いてできる場所を求め、ラブホへ向かいます。
前作で実はボン一筋&純情一途な木島ということが判明したけど、今作もいかつい顔してるくせに相変わらず初々しくて可愛いかった。
恐らく初ラブホらしくて所在無さげに座って、あちこちのスイッチをいじっておぉ…と驚いてみたり、テレビ観るつもりがAVが流れて、本当にするためだけの場所なんだなと呟いたり…。

で、まさかのリバ!

前作ではヤリチン恭一が「処女はお前のために取っておいたよ」と木島に抱かれていたんだけど、今作は木島が抱かれちゃうんです!
俺を連れ戻してまで組を守りたかったんだろうから、組を守り続けるには嫁をもらおうかと思う、だけどゲイだから女相手に勃つ自身がないからお前を抱いて、お前が悶え狂う姿を目に焼き付けておきたい…とボンに言われて文句も言わず抱かれる木島。
オッサン受けの木島が健気で一途で、この人かわいいわ〜。恭一ももともとはバリタチだったわけで本領発揮。で、実は…と爆弾発言を撤回するので嫁をもらうだとぉぉ?!という逆立っていた気持ちもおさまります。

描き下ろしは、ぎっくり腰になった木島に対し、恭一が「今日は俺が【上になって】やるよ」と言うんだけど、【上になって】の解釈違いで二人が大いに揉めたというところで爆笑です。


2

ビバ!髭面受け

 レディコミの作家さん、という認識しかなかったので、BLの棚で見かけて新鮮な驚きと好奇心で思わず手に取りました。レディースでも、男性のカラダを色っぽく描くことにかけてはピカイチだし、登場人物の心理描写が丁寧で、読みごたえのある作品が多かったように思います。

 表題作(前後篇)、あさぎり夕さんとコラボの「挑発のルポライター」、1作目「1円の男」収録の「放蕩と無頼」続編2本という短編集です。好みの順に言えば「放蕩」→「挑発」→「リミッタ―」でした。これは専ら、受けの「オトコ度」で決まった気がします。
放蕩の2人は、若きヤクザの組長と、そのお目付け役の若頭カプ。どちらも基本属性はバリタチで、抱かれていもいいと思うのはお互いのみ、というのがなんとも萌えます。当然リバあり、「上」争いありで、普通のカプの何倍もバリエーションが楽しめそうなのも結構。ただ個人的には、髭面こわもてのむさくるしいオヤジが、可愛い「ボン」にいいように喘がされちゃうとこが一番好みでした。

 「リミッタ―」の2人は刑事の先輩後輩モノで、好きなシチュエーションなんですが、受けの雨宮が少々頼りなさすぎ。何度も同じような罠に引っかかってあっけなく窮地に陥る。当然、お約束で攻めが助けに来るわけですが、BLの受けの役割は攻めの見せ場をつくるだけじゃ物足りない。たとえ腕っ節やガタイで及ばずとも、自分で局面を打開しようとする気構えだけは失ってほしくない。攻めの八木はいかにもフェロモンダダ漏れな男くさい男で悪くないのですが、1回目の雨宮の危機に踏み込むのを一瞬ためらったのは、そこで繰り広げられていた雨宮の痴態につい魅せられてしまったから。駄目じゃん八木。BLの攻めたるもの、いついかなる時でも自分の欲望より受けの身の安全を優先しなきゃあ。

 「挑発のルポライター」は、受けの友哉のけなげさだけがひたすら強く印象に残りました。

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