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表題作恋する人魚

獅童芳樹,28歳,英国とのハーフ,梨和の家庭教師
秋津梨和,17歳,華族の血筋の秋津家次男

その他の収録作品

  • 王子の愛
  • あとがき

あらすじ

子供の頃に結婚の約束をした芳樹を今でも思い続ける梨和。しかし、融資と引き換えに日向と婚約することになって―。

作品情報

作品名
恋する人魚
著者
高峰あいす 
イラスト
緒田涼歌 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
発売日
ISBN
9784344824867
2

(4)

(0)

萌々

(0)

(1)

中立

(2)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
1
得点
5
評価数
4
平均
2 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

人魚が攻め様だったんですね

受け様が7歳の頃、身体が弱く避暑をかねて訪れていた場所で出会った、
攻め様である金髪の青年、チョットしたきっかけで仲良くなった二人。
受け様は歳の割に物静かで身体が弱くみんなに心配を掛けている事から
ワガママひとつ言わない聡明で思いやりのある子供なんです。
攻め様も家の事で悩んでる時期だったので、受け様との交流はその小さな身体で
精一杯生きて、健気さに心を癒される存在になるのです。
受け様はある日家族が、自分が成人するまで生きられないと医者に言われて
悲し嘆く姿を目にしてしまう。
自身もショックを受け、優しい攻め様に初めて泣いて縋りつき、叶わぬ願いと
知りながら、成人しても生きてたらお嫁さんにして欲しいと・・・
攻め様もその愛しい姿に約束をするのです。

しかし受け様が海で溺れてしまった事で、二人に突然の別れが訪れる。
攻め様に助け出され、人を呼んでくるまで待っていてと言った攻め様を待つことなく
日向と言う男が自分を助けた恩人として家族に感謝されていて、違うと言いたいのに
ショックで言葉が出なくなり、挙句その日向にも本当の事を言うなと脅され
攻め様に貰ったブレスレットを取り上げられ、兄以外の人には恩人は別の人間と
言っても信じて貰えず、逆に恩人を仇名してると心無い事を言われ傷つく受け様
それからの受け様は、その事に触れることなく暮らす事に。

そして受け様の家の事業が傾きかけた時、融資の代わりに受け様を嫁にと日向に
言われ、受け様は諦めから家族に恩返しをするために申し出を受けるのです。
そして日向には、毎回脅されるように本当の事は言うなと言われ続け
聡明で明るかった受け様はいつも悲しみをたたえているようになるのです。

幼い時に出会った二人の再会は、受け様の家庭教師として再会するのですが
成長して、髪の色も違ってしまった攻め様を受け様は約束した青年だと分からない
攻め様は全てを承知で、受け様の本音を聞き出すために受け様の兄と協力し
身分を隠して受け様の元へやってくるのです。

受け様の家族と受け様を取り巻く陰謀に気づき、受け様を守る為に動く攻め様。
そして、全てを諦め何かを隠している受け様の心を解放するべく、攻め様は
受け様の側で10年前の出来事を隠し、受け様の本当の気持ちを知る為に・・・

人魚姫が攻め様って言うのも意外性がありましたね。
まぁ、今回の人魚姫の王子役の受け様は助けた人魚が偽物だと知っているけど
それでも家族の為に身を犠牲にするつもりで結婚すると決めたのですが
人魚姫である攻め様は、待つのではなくて戦う事を選ぶ人魚ですからね。
甘いハッピーエンドのラブストーリーです。

3

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