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不器用で無口な父親とけなげに頑張る夏輝。この父子の家族になって温かな家庭を築きたい…!!
セシル文庫さん、別名”子連れ文庫”と呼んでいいでしょうかw
出るたびに絶対子連れモノがラインナップにあるような気がしてるんですが。
そして子連れモノにちょいはまりしてる自分は、つい吊られてしまうのでした。
さて、今回は恋人の借金を背負わされた保育士が、借金のカタに保育士になるという(?)保育士が天職のような男子の物語。
優しくてしっかりしてる子なのに、優しさが裏目に出て借金背負わされてそれを自分でなんとかしようとする健気さが、ラスト「家族にしてください」になるまでですが、自分から家族にしてくださいって、ちょっとすごくない?ってか、割と強気だとびっくりw
この本の一番は、かわいい子供の なっき 君。
そして萌えポイントは、いつもシャキっとして男前ななっき君のお父さんの寝起き姿なんですが、イラストの朝食シーンが笑っちゃいます♪
保育士の塔真は恋人の合田の親が難病で手術にお金がいるということで、金を貸し、しかも借金の保証人になる。
しかし、合田とは音信不通になり、代わりにやってきたのは借金とり。
勤務先の保育園への取り立てが頻繁な事から保育園をクビになってしまうのだが、それでも借りた金返せとヤクザが取り立てにやってきて、彼の顔を見た若頭がイイ所を紹介してやると、行った先が、外食チェーンで成功を収めている会社の社長の元。
彼は、妻をがんでなくしており、もうすぐ四歳になる息子のなっきと二人暮らし。
社内に息子のため、従業員の為の保育所を設置しており、塔真はなっきの世話をしながら、その保育所で働くことになる。
最初がびっくりでしたね!
もし採用されなかったら風俗だったんですけど、保育士がというのが幸いして、まさか再び保育士でなんて。
しかし、保育士の給与で細々返済しても500万の借金大丈夫かしら?
けっこう、最初の段階でこの問題は隅っこに追いやられてしまいます。
主人公が保育士だけに、父子家庭に足りないものを真剣に考えて口出しをして一生懸命になる姿と、
それをうっとうしがりながらも、その真剣さにほだされていく社長といったところでしょうか?
なので、ラブは結構ラストにいくまで薄いです。
元々、塔真がゲイ設定で、なっき一筋でいて社長はお父さんとしか見てないから、そして衝突することも多かったので、社長に子供があるということはノーマルだとすれば、一体どこで接近するんだ!?と、、、
しかしそれは意外にも唐突にやってきて、その理由も唐突でしたwww
都合いいだろ?と想わなくもないですが、でもそうでなくちゃまとまらないし。
割と強引な力技だったかもしれないです。
子連れものだけに、子供の存在感がかなり大きかったし、塔真はまるきりお母さん代わりでしたので。
一番最後の初エッチの後、出ました子供乱入~♪
楽しいほのぼのした子連れモノでしたよ。
BLで子連れ親子モノはもはや定番になりつつあるようなのですが
この作品はBLのL部分、そうです、ラブが些か不足気味な気がするのですよ。
内容的には子供を中心にした家族愛なので、読んでるとほんわかムード
中川わかさんの描く可愛らしい子供のイラストには激プリティーで萌えるのですが
本来の主役二人の絡みがなんだかあっさりしていて面白味にかける感じ。
受け様視点で描かれているのでなかなかお相手の気持ちが見えてこないのは
別にいいのですが、この受け様、健気なようでかなり自己中かも(笑)
ゲイで自分は子供を持てないから保育士になって子供の世話をするのが天職
それは、いいのですがダメ男に騙され借金を抱えて危機一髪のところで優しい
ヤクザにベビーシッターの仕事を紹介され、父子家庭で会社を経営し、
自分の子供の為に社内に保育所までつくる攻め様に雇われるラッキー君です。
家庭の暖かさを知らない子供の為に出来る事を頑張る姿は良いのですが
初めは我が子に感心が薄いのかと思っていた攻め様の子供への愛情を目にし
次第に惹かれていくのも良いです。
しかぁ~し、攻め様への思いを気が付くのが心より自身の身体の反応ってところは
即物的で、子供の保育士さんなのにぃ~~って思っちゃう。
それに受け様の元カレが起こしたトラブルが解決した後の、本当の事を言って
家族にしてもらう、と一人で決めてるあたりが・・・・
なんだか受け様一人でイケイケな感じで馴染めない展開でした。
まぁ、これも攻め様の気持ちが見えなさすぎだから感じてしまうことなんでしょうが
ラブ的なお話としては好きじゃない展開でした。
でもでも、お子ちゃまはホントに可愛かった!!
健気に受け様を守ろうとする姿なんて感涙物ですね。
無邪気発言もありそうで、ムフフって笑っちゃうお話もあって良かったです。
内容は中立だけれど、お子ちゃまの可愛さに萌えですね。