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ノンケ研究員とツンデレMRの奥手な恋!
長年の片思いを昇華できないまま拗らせてしまったり、素直になれない意地っ張りがいたり、相手に本音を言わせるより自分が言った方が早いと悟ったり。
いろんな大人が出てきます。
大人だからこそ臆病だったり、長い付き合いだからこそ言えないことがあったり、若気の至りや勢いがない分、じわじわと読んでいる人間のこころに入り込んでくるような登場人物たち。
どのひともかわいい大人でした。
3組の話が収録されています。
1つ目は、高校から片思いして早10年。友人の結婚式の帰りに酔い潰れた甲斐田と、甲斐田に絡まれて捕まった速水。
想いを告げられるわけもなく過ごした年月を短期間で超えてしまえる花嫁に対する嫉妬や自分の想いの丈を散々語り尽くした相手は、同じ会社の研究員だった!という始まりです。
甲斐田からしたら最初に手の内をさらけ出している分気まずさはあっても、取り繕う必要のない気楽さがある。速水からしたら誰も知らない甲斐田を知っているわけで、弱い部分やふだんとのギャップを「可愛い」と思えたら好きになってしまうだろうな。という2人でした。
2つ目は親の再婚で兄弟になった2人。弟溺愛の兄と、反発しながらも兄を好きで仕方ない弟。
こちらは可もなく不可もない話でした。
兄が速水の同僚です。
3つ目はずっと気持ちを隠してセフレ関係だったものの、苦しさで一回逃げてからの再会ものです。
気持ちが読んでいるこちらにまで透けて見えるほどなのに、すごく意地っ張りでした。
受けに自分の気持ちを認めさせたい攻めと、攻めの「ふつうの」幸せのために絶対に気持ちは伝えないと思っている受け。
攻めが先に素直になってしまえばいいのにとキリキリするパターンですが、ラストは照れます。
という感じでどれもかわいらしい話でした。
作家買いです。
比較的、恋愛過程を丁寧に描いた作品が多い作家さんですが、今回は短篇集ということもありやや展開が早いかな~という印象でした。
あと、お酒の力を借りてのエッチとか進展が多かったのも気になりました。
お酒って、はなし転がすには良いアイテムだけど、安易に多用するとラクしてる気がしちゃうのが残念ですよね…(´∀`;)
■しあわせっていうのかな/手のひらに恋
表題作。
攻があんがい懐の深いキャラでガッツイてなくてよかったです。
受キャラは良く言えば繊細、悪く言うと女々しい。
思考回路が乙女で、個人的に好きなキャラではなかったのがざんねん。
リーマン物としてはしっかり働くシーンもあったのでそこは◎
■咲いたはなのな / 振り返ると
表題作の脇役が主役の義兄弟もの。
兄弟系は断然ガチのが好きなので、血のつながりはない義兄弟は「ふむ…。」という感じ。
また、シリアステイストではないので、ノリが軽い。
兄(受)のブラコン具合をかわいく思えるかで好みがわかれそうです。
■受話器の向こう
優しいけど感情表現が少ない男×意地っ張りで天邪鬼な男。
働く大人のセフレ同士が恋人同士になる話。
この短編のなかで一番好きな作品!
というか、この作家さんの全作品中、一番好きなカップルかも。(え?)
こんなとこに伏兵が…!!
という出会いで我ながらビックリです。ちょーツボだった…!
(※2012年現在)
本当は好きだけど、関係を壊すのが怖くてセフレとして付き合いを続ける受が、無駄に「彼女つくれば?」と強がるのがイイ。
攻はというとたぶんはじめから受が好きで、セフレでも恋人でも受といられればいっかと思ってる節がある。甲斐甲斐しく世話を焼いたり、どことなく機嫌を伺うように話す姿がものすごくツボ…!!!(*`▽´*)
受の一人相撲みたいな温度差がすきでした。
最終的には平和主義そうな攻キャラが電話越しにて愛の告白。
このオチがちょっと物足りない気もしましたが…限られたページ数ではしかたないか…。
兎にも角にも『表情には出さないけど、どことなく機嫌を伺うキャラ』っていいなぁ!!とツボった作品でした!ヾ(o´∀`o)ノ
コレ単品なら萌x2。
《個人的 好感度》
★★★・・ :ストーリー
★★・・・ :エロス
★★★・・ :キャラ
★★★・・ :設定/シチュ
★★★・・ :構成
嶋二さんは日を置いて読むと何故か
一読目、二読目よりぐわぁっときます。
一度目はあっさり終わったなぁ…となってしまうんだけども、
噛みしめて読むときゅいきゅいなのです。
だったら最初からそう読んでればいいだろ!って感じですが
これはもう自分でもわからない謎…。意味不明。
『手のひらに恋』『しあわせっていうのかな』
ずっと好きだったヤツが結婚してしまい、
ヤケ酒して新しい男と出会い、っていうのは王道パターンなのですが
あーはいはい、にあんまりならない嶋二節。(私は)
真面目ヘタレMRのスーツも良いんだけど、
チャラそうな研究員の白衣!白衣!!(大事なので二回言いました)
長髪気味で髪結ってるのに、似合わない!けどそこが好き!
すれ違い、改めて本心に気が付く恋、うっとりです。
でも千草は営業用で髪分けてたほうがいいと思う。
前髪全部下すと途端に幼くなってしまうから。
速水はそこがいいのかなぁ…。
『咲いたはなのな』
嶋二さんの義兄弟もの、珍しい……。
でも弟×兄が嬉しい!!そうだよね、それがいいよね!!
さらに8歳差!!いいーーーー!!♪
大人なのに頼りなさがある兄は
弟に避けられるようになり寂しさを感じます。
そのね、小さい頃は可愛かったのに、というのが
兄弟ものの醍醐味。あー好き。
表題作にリンクしてるのも良かったです。
あまりにもゲイ率高いのはどうかと思うけど、
これくらいなら問題ありません。
『受話器のむこう』
これが一番好き!!!
高校の友達だった男と再会して
本心を隠してセフレを続けるのって
実際あったら苦しいだけなんだろうけど、
そこをうまーく切な甘く調理してくれるんだ、嶋二さんは。
短い一話だけなのに、ぎゅいっと何回もさせられました!
なんでもないような顔をする栄が、もう…!
こういう所が嶋二さんはお上手だと思います。
それまで結構セリフ多目だったりするんですけど、
肝心なシーンではそうじゃなく、ぐっと効果があがるような気が。
(あれ?…作家さんてだいたい皆様そうかしら…。そうかもな…)
あと、震える感じが、こちらにまで伝わってきそうな!
なんていうのかな、動揺にも快感にも震える様子……。
我ながらわかりづらい…。
描き下ろし漫画&あとがきは、またまた更に楽しませてくれます。
嶋二さんの字も好きなんですよ。
あの微妙に読みづらそうな感じ。
味がある。
面白かったです。
ただ、よくも悪くも、そんなにインパクトが無かった
故の「萌」でございます。
決して悪いとかじゃないんだ(´A`。)ぅん。
表題作「しあわせっていうのかな」
失恋、酔っ払って翌朝目が覚めたら知らない男とベッドの中。
知らない中と思ったら同じ会社に同じ顔。
昨夜の記憶はない、だけれども、きっと寝てしまったであろう事実はあるわけで・・・!?
そこから始まるお話。
終わりよければ全てよし、ではないですが、失ったもののかわりに手に入ったもの
しあわせって~のタイトルとかかっているところは最後キュンでした。
■咲いたはなのな
実はこっちの方が好きでした。
親の再婚で血のつながらない兄弟となった二人。
弟が可愛くてしかたない兄。
目に入れても痛くないほどの溺愛っぷりなのだが・・?!
弟くんが、兄を煙たがる理由と~がカワイイ作品。
結局のところ血はつながっていないわけで、あとはあとは~というところですな。
「兄ちゃん」プレイは萌えですv
■受話器の向こう
会えば身体をつなぐ関係。しばらくの別れと再会
再び重なった身体。けれど心は・・・!?
受が涙ボロりのシーンと最後の受話器越しの言葉に思わずトキメイタ。