彼のバラ色の人生

kare no barairo no jinsei

彼のバラ色の人生
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神159
  • 萌×254
  • 萌33
  • 中立14
  • しゅみじゃない4

--

レビュー数
45
得点
1124
評価数
264
平均
4.3 / 5
神率
60.2%
著者
 

作家さんの新作発表
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媒体
BL漫画(コミック)
出版社
東京漫画社
レーベル
MARBLE COMICS
発売日
価格
¥629(税抜)  ¥679(税込)
ISBN
9784864420495

あらすじ

ー好きで、好きで、世界を憎んでしまいそうになるー

松田夏樹20歳、ちっちゃな頃から男が好きで15でホモと呼ばれました。
そんな夏樹の前に現れたのがコマノ19歳。発言と佇まいの軽さに定評のあるノンケ男子。

この2人が付き合ってるような、なんかそんな感じの関係からバカップルになるまでのきゅんとときめく恋のおはなし。

前作『リンゴに蜂蜜』から、あまいあま~い2人が再登場!

(出版社より)

表題作彼のバラ色の人生

コマノ 大学生 19歳
松田夏樹 大学生 20歳

その他の収録作品

  • うそつきは恋のはじまり 前編・中編・後編
  • おいしいカレーの作り方 前編・後編
  • かきおろし

評価・レビューするAIの精度がアップいたします

レビュー投稿数45

好きなんだからあなたのことちゃんと見てるよ

 2カップル収録されていた『リンゴに蜂蜜』でしたが、こちらではその表題作カップルのコマノ×夏樹のみに焦点を当てて、2人がどんな風に恋人としての関係性を築いてきたのかが丁寧に描かれていました。夏樹は惨いいじめを受けてきたとか親に見放されたとか、そこまで酷い過去があるわけではないけれども、周りからホモやオトコオンナと言われ続け孤独に過ごしてきた記憶は、彼の中に深い根を張っています。友達も多いコマノと付き合っていると、事あるごとに孤独に慣れきっている自分と彼とのギャップが大きく感じられて、1人で不安を感じてしまう。コマノには女友達もたくさんいるのに、本当に男の自分と寝れるのか? 男だけでこれからも満足し続けられるのか? そういう不安も彼を臆病にさせます。

 でも、コマノはのらりくらりとしているように見えて、実は夏樹のふとした表情や、言葉のトーンなどから彼の機微を敏感に感じ取っていて、しっかり繋ぎ止めようとしてくれます。夏樹ばかり不安を感じているように思えるけれども、コマノだってちゃんと相手を好きなのに、いつも勝手に1人で落ちてしまう夏樹に寂しさを感じているんですよね。夏樹の感情に何か変化がある度に、コマノが真剣に向き合おうとしてくれる姿が、ノンケ×ゲイの恋愛のもどかしさと素晴らしさを教えてくれたような気がしました。夏樹が悩んだ分甘いシーンも多々あるので、萌えに関しても十分満足できると思います。

0

食事は二人で食べた方が美味しい。

前作『リンゴに蜂蜜』のコマノ(ノンケ)と夏樹(ゲイ)の物語の続き。

秀良子さんの作品を読んでいるとき、言葉にならないような胸の裡の揺らぎを上手に掬い取って丁寧に描写される世界観に心の琴線がとても刺激されます。
丁寧だけれど描きすぎずに読者に想像する余地を残してくれるので、行間や余白を余すところなく堪能できます。
個人的にはちょうど良い塩梅としか言い様のないバランス。
そして、日常のひとこまに潜んでいる寂しさや切なさをどうしてこんなにもさりげなく表現できるのか!と毎回読む度に瞠目するのみ。
それがセンスといわれるものなのかもしれませんが、本当に素晴らしい表現力だと感嘆しています。


夏樹は子どもの頃からマイノリティであるがゆえに傷付く場面が多く、恋に対しても自己肯定感が低く、幸せな状態であっても終わりを意識してしまいます。
一方、コマノは大型犬よろしく人懐こくオープンで夏樹に愛情を伝え続けています。普段の言動は年下だなぁ、という感じなのだけど、いざというときの中身は大人。
夏樹が一人で思い悩んで勝手に終わりへの準備をしても、夏樹の心に寄り添い、不安や劣等感といったネガティブな思いをぐっと受けとめて引き上げる度量!
夏樹の臆病さや自信のなさを、コマノがおおざっぱに時に細やかにフォローしていく姿が真っ直ぐで好感度大!
そうやって愛情や信頼を日々積み重ねるなか、夏樹が少しずつ自分に自信を持ち、コマノに対して気持ちを隠さずに向き合っていく姿に成長を感じます。
恋愛物語であり、成長物語。

そして、主役二人が魅力的なのはもちろんなのですが脇役も印象的です。
今作に限らずですが、女性の描き方(存在感)が秀逸。
また、今回はコマノの中学時代からの友人(名前なし)も非常に印象に残りました。
この友人、なにかしらの想いをコマノに抱いているんだろうな、と。
コマノが友人に対して惚気たあと、一人になった彼が「いつもより何倍もさみしい」というモノローグとともに涙が一粒。
その淡い想いはきっと一生知られることも届くこともないし、その本人ですら深く捉えていない程の漠とした感情だけれど、切ない。
誰かの恋の成就の影で、誰かが何かを想ってる。恋情とは違っても。
そんな現実をさらりと挟み込むからこそ、物語世界により深みと陰影、そしてリアルな皮膚感覚を読み手に与えてくれるのでしょうね。


読了後は満足感でいっぱい。
迷いなく神評価です。

3

恋の始まりから、恋が愛に変わるまで

1冊まるまる「リンゴに蜂蜜」のコマノと夏樹の話です。
前作で「おれのカレーは甘いよ」と言っていたコマノのカレーの秘密がペーパーで明らかに!ひと手間かけているどころか、そんなことだったとは…。リンゴと蜂蜜ってCMでも歌ってるけど…。
3つのエピソードで2人の関係を見守れます。

【うそつきは恋のはじまり 前中後編】
付き合っているような、付き合っている?ようなという時期。夏樹は、思ったことを軽くぽんぽん言うコマノが信じられない。それでなくてもノンケのコマノを受け入れるのがこわくて仕方ないのに、コマノの存在がどんどん自分の中で大きくなっていくのを抑えられずにいます。
元カノの存在、ゲイだと知ったら周囲の態度が180度変わることを身を以て知っているために、コマノもそうなるとしか思えない、なのに膨れ上がる自分の感情。ページをおうごとに増していく信じたいけど信じてはいけないという夏樹の自衛心に、涙が出そうです。こころの中にいる小さい夏樹の描写が胸を抉ります。そこに至るまでの夏樹の過去がつらくて、あの小さい子を抱きしめて「だいじょうぶだよ!」って言ってあげたいけれど、それができるのは夏樹だけなんですよね。
中編の最後と後編の前半のコマが重なる部分で堪えていた涙が完全に決壊しました。
「嘘じゃない」「嘘はついてない」とコマノは言います。夏樹が自分を信じていないのが分かるから。だけど「信じてもらう」って難しい。信じてほしい方がどんなに行動してもだめだけど、DVD1枚で信じてもらえることもある。必要なのは些細なきっかけなんですよね、きっと。信じたいという気持ちが大きくなってきたときに、前に話していたことが本当だと裏付けるようなものが出てきたら、すべてのピースがはまっていくように全部「本当だった」と思える。
素晴らしい作品。

【彼のバラ色の人生】
「空気に薄荷が混じって」冒頭のここでやられました。秀先生は絶対天才だと思う。
映画を模したタイトルですが、コマノの幼馴染から見たコマノの人生のようです。
ずっと女の子が好きだった幼馴染。それが突然男と付き合いだしたことで感じる寂しさ。コマノの幼馴染がゲイというのではないのです。言葉ではうまく説明できないけれど、もやもや感。壁を簡単に超えてしまうコマノの行動力や思いっきりの良さに対する羨望とか、コマノが「ふつう」ではなくなったことで今までのコマノがいなくなってしまったような喪失感、でも全然変わらないコマノに対する戸惑いとかもういろいろな感情が入り混じった「いつもより寂しい」が描かれていました。
あの涙の意味がすごく深い。

【おいしいカレーの作り方 前後編】
始まって4ページで泣いた。「幸せを知る」これだけのモノローグで泣けます。重い5文字。
付き合って半年。コマノと一緒にいることで、やっと幸せを知った夏樹。
そんなときにコマノのケータイに女性の名前で着信が…。という始まりです。
幸せを知ったからこそ起こる執着や嫉妬、幸せと対極にあるようなどろどろした感情まで知る。そういう苦しさが夏樹を強くしたり、弱くしたりという話でした。
だけど過去の積み重ねで基本的に弱い夏樹を引っ張り上げてくれるようなコマノがいてくれるから、きっとこの2人はだいじょうぶだと思えるのです。

描き下ろしも最高でした。
ずっともっと見ていたい2人です。

1

シリアス風味がピリッと効いた甘いカレー

「リンゴに蜂蜜」続編。

「うそつきは恋のはじまり」前編・中編・後編
夏樹がコマノの部屋に行き、キスされて告白されてから3週間後。
夏樹はコマノの熱に浮かされて、頭の中はコマノでいっぱい。だけど…
ノンケが自分を好きになるわけがない、こんなの続くわけない。
子供の頃からおとこおんなだのキメエだの言われてた記憶が自分を萎縮させる。
でもそんなネガティブな夏樹をコマノは軽々と飛び越える。夏樹の体が男でも何も関係ないコマノ。
コマノに抱かれる夏樹の色気!

「彼のバラ色の人生」
夏が過ぎて、夏樹にどんどんのめり込むようなコマノ。
夏樹さんのいままで、子供時代、何もかも、何も知らないから…
『あの人俺のことめちゃくちゃ好きだから』なんて言ってるけど、その心は「俺あの人の事めちゃくちゃ好きだから」なんですね。

「おいしいカレーの作り方」前編・後編
付き合って半年後、コマノが犬みたいで可愛い。幸せ。
でもコマノがノンケだという事に引っかかってる夏樹。忍び込む独占欲と嫉妬と不安。
コマノは友達との予定より夏樹を優先するんだけど、夏樹は言葉を溜め込んで1人でネガティブループにはまる。気付いたコマノが夏樹の部屋を訪ねます。
ここから夏樹の心をときほぐすコマノが最高にいい。失う事を怖がる夏樹を抱きしめて…
カレーはひとりで食べたらだめ、俺と一緒に食べなきゃ…って。

「かきおろし」
4コママンガが6編。
と、Hしてる最中に夏樹がコマノの下の名前を聞く話。古風なお名前なんです。

1

素晴らしい年下ワンコ

『リンゴに蜂蜜』の続刊ですが、この本単体でも充分に楽しめます。
メンタル弱ゲイとノンケ年下ワンコの甘酸っぱい→甘い→激甘な一冊。
何はともあれコマノ!コマノよコマノ!
なんて素晴らしいワンコぶり…
ちょっとでも目を離すとおネガ発症するナツキくんを飄々と大きく包み込むコマノくんの愛に萌え死ぬ。
秀吉子さんの描くコマノ顔はあまり好きではなかったのですが、前作と今作のコマノで開眼しました。ありあり。好き。
注意点としては読了後にカレーが食べたくなります。

1

おいしいカレーにはリンゴと蜂蜜

夏樹&コマノシリーズ2冊目。
丸ごと1冊2人のお話です。

このシリーズを時系列で並べると、
ーーー
「リンゴに蜂蜜」(『リンゴに蜂蜜』収録)
「ウソつきは恋の始まり」(本コミックス収録)
「渚の青いパラソル」(『リンゴに蜂蜜』収録)
「彼のバラ色の人生」(本コミックス収録)
「おいしいカレーの作り方」(本コミックス収録)
ーーー
こんな感じなので、どちらから読み始めても楽しめると思います。

シリーズを通して「恋愛」の色んな面を一個ずつとても丁寧に描いている作品、という印象。
同性愛だからどうのっていう泣きを誘う感じの切なさじゃなくて、人を好きになるということの「切なさ」が詰まってます。
その代わり、ほんの些細なことで世界がバラ色に変わっていくのも恋愛だよねっていう。
派手さはないけど、二人で幸せな人生を誠実に積み上げていってる感じが素敵です。

1冊目を読まれたならぜひこちらも!
後半2つのお話が特にじわっと素敵なのです。

1

いい人に巡り会えたね

凄くキュンキュン来る作品でした!
でも、これ、続巻なんですね。そうとは知らず読んでしまいましたがこれはこれでわかりましたよ。
元からホモな子がノンけと恋愛するって、こうも不安になるものなんだとしみじみ切なくなりますね。周りの人も友達もそこまで深く言ってることじゃなくても、違う捉え方をしてしまうし、それでも夏樹の心の不安を、微妙な変化をすぐに感じてくれるコマノが居てくれるから幸せですね。また、コマノや、夏樹の友達も凄く優しくて理解がある人でよかった。偏見に満ち溢れた人ばかりじゃないよと励ましたくなる漫画ですね。
これは、前作もすぐに入手しなければ!

2

読むと幸せな気持ちになれる

ノンケとゲイ、大学の先輩後輩、好き合っていてもなかなか素直にくっつけない葛藤が描かれる前半。そしてくっついてからの後半はお互い本当に好きなのだと、表情から、言葉から、行動から伝わってきました。
ただ甘々に「好き好き」言い合ってるのではないけど、読んでいるこっちまで幸せになるような平凡で日常的なバラ色の恋。
葛藤のリアリティや気持ちの起伏がありありと伝わってきて、秀先生の表現力には脱帽するしかない。
コマノのわんこっぷりや夏樹の壮絶な色気もたまりませんでした。本当に愛しい二人。

2

まちがいなく神評価

甘いけど、切ない。最強コンビコマノxナツキの続巻です。今までの過去の恋愛の経験で壁を作るようになったナツキ。コマノもいつ自分から離れて行ってもいいように予防線を張ろうとします。そんなことおかまいなしにナツキが大好きなコマノ。もう本当コマノのキャラ大好きです。
一巻まるまるコマノxナツキで大満足でした。
「俺の気持ちを無視して勝手に決めないでよ」ていうシーン良かったです。あのいつも飄々としているコマノが・・・ちゃんとナツキさんのことわかってるんだなぁと思いました。また二人の続きがあるのならぜひ見たいです。

1

気持ちが痛いくらいわかる作品

皮膚の内側がざわざわとささめく・・・
感情が、表層を破る隙を狙っている・・・

小さいころから男だけを好きになり、その度に周りから白い目で見られ
好きな相手にもキモいと言われ・・・
恋愛に辛い想い出しかない松田夏樹20歳は、後輩コマノ19歳に言い寄られ
また同じ思いはしたくない、距離を置きたいと思う気持ちと
ほんの少しでも、期待していいのかと思う気持ちが複雑に絡み合って
この2行の文章から、すごく夏樹の心の奥深くが垣間見れる気がして好きです。

子供の頃から良い想い出はなく、恋愛=辛いの方程式ができてる夏樹。
だから、コマノの優しさや本当の気持ちに気づいても気づかない振りして
自分の気持ちに蓋して、嘘ついて・・・また辛い思いをするのが嫌だから・・
その気持ちを爆発させたとき、やっぱり好きって気が付いた。
だけど、また好きになって捨てられる・・・その恐さだけがぐるぐると駆け巡る。
不安で不安でしかたない夏樹の気持ち、すごくよくわかります。
だけど、少しだけコマノを信じてみようとしたらそこから未来が開けて。

最初は好奇心で声かけたコマノだったけど、気が付くともう夏樹のことばかり
もう、可愛いとしかいいようのないくらい、夏樹のことで頭がいっぱい。
相手のことが知りたい・・・と思った時点で堕ちてるのかなぁ。
相手の些細なことを知りたくて、知らないことが不安になって
知った時がとてつもなく嬉しくて、どうでもいいことでも・・
でも、やっぱり好きで・・・大好きで・・・
『世界を憎んでしまいそうになる』すごいセリフです。

コマノには子供の頃からの親友がいて(ホントにただの親友)
こいつがまた天然だけど本当にいいやつで、コマノのことよくわかってる。
なにかに悩んでいるとは思ってもよくわからなかった夏樹の気持ちを
コマノの親友がちゃんと気づいてた。
自分が今幸せなことに自信がなくて、どんな些細なことにも怖い・・・
それに気づいてあげた親友、ある意味コマノより夏樹を分かってるかも・・
いつか自分の前からコマノがいなくなることを恐れていた夏樹だったけど
自分のホントの気持ちや抱えてる不安を何もかも吐き出したとき
お互いがまた一歩近づいて、見えない何かで繋がってるように見える夏樹とコマノでした。

いやぁ、びっくりしたのはコマノはコマノとしか出てこなかったけど
最後に名前が明かされたとき・・・時代劇かっ!て思いました。(^_^.)

1

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