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どっちも。
家計簿つけたら本代が2万を余裕で超えるので、昔に買ったのを読み返しています。
あっさり読めて、ただただ可愛いなぁと。可愛いけど、ちゃんと自立して働いてるし。私もお惣菜買いに行きたいです。
攻視点の短編があるのもいいです。同じ目線で受を愛でてます。
楽しい時間を味わえました。
栗城先生は作風の振り幅が大きいというか、正直に言ってしまうと、個人的にヒットするかそうじゃないかがその作品によってはっきりと分かれる作家さまなのです。
波があるというか、読み終えるまでそのどちらなのかが分からないというか。
それだけさまざまなテーマの作品が書ける作家さまだという事なのですが。
今回は可愛いほうの栗城先生作品でした!
うーん、すごく可愛くて癒される。
私はこういう可愛い作風の栗城先生が好きなのかも。
売れっ子漫画家さん×町のお弁当屋さんの組み合わせ。
年上攻め×年下受け、ひとまわりほど違う年の差。
前半の「今日も明日も会いたくて」は浅緋視点。
後半の「恋で世界は回ってる」は黒崎視点です。
受けの浅緋が小さくて可愛い子なのだけれど、ごくごく普通の男の子っぽさが出ていてとっても良かった。
なよなよもしていなくて、スレた感じもなくて、言いたい事や聞きたい事はスパッとはっきりと!系の、素直で真っ直ぐなごく普通の男の子。
実家の弁当屋に誇りを持っていて、しっかり者で、面倒見が良くて、でもちょっぴり鈍いところもある。
一方、お相手の売れっ子漫画家でオタク気質な攻め・黒崎が妙にヘタレていて、今作はなんだか攻めの愛嬌が止まらない。
修羅場後のゾンビのような状態でふらつきながらお弁当を買いに行ったところ、天使のような愛くるしいお弁当屋さんに一目惚れしてしまったオタクの話です。
身長も高く、顔立ちもそこそこ整っているはずの黒崎の挙動不審さと、いい歳をして11歳も年下の男の子相手にもだもだとヘタレている様子のやりすぎなさが丁度良くて、オタク的な妄想を無意識に垂れ流してしまっている姿までもが可愛らしくて笑える。
32歳じゃなくて男子中学生だと思う(笑)
職業不明の常連さんと町のお弁当屋さんという、なんともない関係だった2人が、友人知人の縁もあり、徐々に接点が増えて距離が近付いていきます。
浅緋の何気ない一言一言にきゅんとしてしまい、勝手にそのあまりの可愛さにドスドスと被弾しまくる黒崎と、それを生暖かい目で見守る周囲の図がなんともおかしい。
黒崎はもう一目惚れで間違いないだろうと思いますが、浅緋がいつ黒崎にドンと落ちたのかが少し分かりにくいかな?
もしかしたら、タイトル通り「今日も明日も会いたい」と思った時点でいつの間にか恋に落ちてしまっていたのかもしれませんね。
ちょっぴり逃げ腰な攻めを、男前な受けがえいやっ!と追い掛けて行く、なんだかんだで相性の良い年の差ものでした。
オタクな黒崎と、非オタクな浅緋の噛み合わない会話の数々や反応の違いも楽しく読めました。
黒崎視点の後半のオタクな脳内妄想が非常に愉快。
浅緋の事が好きすぎるあまり、思わず作品の主人公のモデルにしてしまったり、自身をモデルにしたサブキャラクターを作っては、自分がしたい事や出来ない事をやらせたり…
私情を挟みまくっている事に居た堪れなくなり、そろそろ殺しておくかと不穏な事を思っていたら、浅緋から「黒崎さんに似ているこのキャラクターが好き」と言われて抱き締めたくなってしまったり。
アシスタントに恋愛相談をしては「仕事しろ」と言われてしまったり、この残念さがなんだかクセになる。
くっついた後の2人がなんだかんだでバカップルで微笑ましいです。
ゲイとノンケの垣根だとか、男同士の葛藤やすれ違い・勘違いの切なさに関してはさらっと描かれています。
なので、ちょっと息抜きをしたい時や、コミカルで軽い読み口の可愛いお話が読みたい時におすすめの1冊です。
浅緋の兄とチーフアシスタントの廣瀬が思いの外萌えの琴線に触れてしまい、彼らのスピンオフは読めないのかな…なんて。
ところで、あとがきを読むまで気が付かなかったのですが、アシスタントの外舘の高校生時代のお話が別作品として出ていたのですね。
友人として大活躍した片倉くんも登場しているようなのでこちらもチェックしてみたいと思います。
ここ最近栗城先生の作品に出会い、カバーに書かれている粗筋が好みそう、と思ったものについて順に手に取ってみている感じです。私「可愛い攻め」に弱くて…(笑)他に手に取った作品もそうなんですが、受けさんがつい「可愛い」って思っちゃうような攻め様、な作品が好きなんです。
まだあまり手に取れてないんですが、栗城先生はそういう作風なのかなあと思うんですが……うーん、数作手に取ってみて、他の方も(他作品レビュー含め)仰られているとおり、当たりはずれが大きいかも…。粗筋だけ見ると好みかも!って思うだけにがっかり感が余計大きい。
今作については、受けさんは攻めさんのことを、「背も高く格好いいのになんだか挙動不審で、そのギャップが可愛く思えてしまう」。
何でしょうね…小嶋先生が描かれているイラストが可愛い系だからでしょうか。いまいちイラストとお話と設定とに齟齬が有るような気がして、「あれ?こんな感じ?」とずーっと違和感。イラストだけ見ると、攻め様が「ただのオタクのにーちゃん」って感じです。格好いい筈なのに(いや、テンプレなオタクスタイルな方が格好悪いって言ってる訳じゃないですよ)。
というか、「この設定だったらこんな感じかなあ」と想像するテンプレっていうのがあって、オタクならこう、漫画家ならこう、ゲイならこう、ヘタレならこう…と。攻めさんの黒崎さんに対し色々な設定が有るんですが、その組み合わせならこういう感じのキャラになるだろう、という想像から微妙~~に外れてるんですよ、この黒崎さんというキャラが。ついオタク仲間のノリで食事中にアニメネタぶっこんだり、受けさんに対して俺の嫁~と妄想したり、というオタクのテンプレみたいなのがある一方で「格好いい」と「ゲイのノリでゲイ同士付き合ってないけど互いに欲求不満なら消化し合う」みたいなのに慣れてて、受けさんに対しエッチな事をサラッと(という訳ではないけど)しちゃったり。
その齟齬が「ギャップ」と言えれば良いように取れるんですけど、何か違うんですよねえ…。「そういう事出来るならそんなキャラになってないだろ」とずーっと違和感と突っ込みでいっぱいな訳です。
なので攻めさんの設定のせいでお話に乗り切れず…な感じです。受けさんのキャラだとかについては何も問題無いし、恋愛に不慣れでも男の子だからエッチな事には興味あるし!で可愛いと思うんだけど。
そして挿し絵がエロい。(大事!)
「今日も明日も会いたくて」
浅緋目線。弁当屋の浅緋(受け・21歳)が、大ファンの漫画家である黒崎(攻め・32歳)と両思いになるまでの話です。
余談ですが、ちょっと前までは30代は「おやじ」だったのですが、黒崎にはそんな感じありません。友人の廣瀬、次兄の蘇芳もそうです。時代は変わった(笑)
「恋で世界は回っている」
黒崎目線。手をいつ出せば良いのかと戸惑いつつ、エッチして幸せ気分満喫の話です。
楽しくて可愛い話を読みたいときに、ぴったりです。
お弁当屋に漫画家という、ちょっと特殊な職業なので、題名をそれに絡められなかったのかなぁと思いました。
他の栗城さんの作品がすごい良かったので、今までちゅうちょしてたこの作品にも手を伸ばしてみました。
うん。
思ったよりも良かったです。
受けの気持ちの変化とかがちょっとわかりにくかったり、急な展開にあれあれ?とは思ったけど、それは可愛いいけど性格男前な受けってことでありなのかな。
そして攻めのオタ設定(笑)妄想やひとりごとや嫁発言が面白かった!でもそれ以外はそんなにオタ描写がなく、もうちょっとあってもキャラがたって面白かったかも?
全体的にほんわかした雰囲気で、私的にはきゅんきゅんはこないけどバランス良く読める作品でした。