あらすじ
母の屍を犯したうえで、犬に食わせていたことを知ったティオキアは、長年の雪辱を晴らすべく左宰相アビレッシアに刃をむけた。しかし、もみあううちにランプから移った火で、館は火の海になるのだった。ティオキアも炎に飲み込まれたかと思われたが、その半年後、バロス殿下の別邸に、記憶をなくした美しい女性がいた――。
忘れたい、忘れようとしていたはずの、濃厚なる同性愛の世界に再びさ迷いこんでゆく、麗しき貴公子の愛欲と運命を描く、山藍紫姫子の愛と官能の耽美ロマン! どうぞお楽しみください。
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