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「這い蹲って舐めろ」って言ってください
主人公は、学習塾の事務職として働く南雲。
童顔で未成年に間違われるタイプの24才。
南雲にはどうもソリが合わない同僚がいます。
それが同じ学習塾の講師・本郷。
講師と事務職だから別にいつも顔を突き合わせている訳ではないけど、喫煙室で行き合う時などいつも皮肉たっぷり、小馬鹿にしてくるように感じて苦手意識を持っています。
ところが本郷の方は逆に…
…という展開になっていくのですが。
う〜〜ん……
本郷がわかりづらい…!
また、本郷は「M」という設定で、今カレの青年から急に怒鳴られたり殴られたり。
南雲はそういうのが理解できず、それもあって本郷との間に延々「誤解とすれ違い」が続き…となって、このすれ違いはおそらくコミカルな味を目指していると思うんだけど私はちょっとうんざりしてしまったかな。
SとMに関しての考察的なものはかなり興味深かったです。
へぇ〜と思ったり、なるほど!と感じたり。SとMの奥深さが垣間見えたような。
Hシーンは思いがけず激しかったのですが、本郷がMなのかSなのかわからなくなってしまいました。それほどに強引に激しく抱く本郷の姿は少々唐突でもあり…
全体にしっくりこないチグハグさを感じたので評価は中立寄りの「萌」で。
SM談議が大変興味深いお話。
SはサービスのS、Mが求め過ぎるとSが疲れてしまうなど、なるほどなあと思うことばかり。
M攻めとの事ですが、私はあまり本郷にMさを感じなかったなあ。
どちらかというと尽くしたがりのわんこ攻めというか、M攻め!!というものを期待すると違うかなと思います。
罵られると思わずきゅんとしちゃう、ちょっと残念可愛いやつでした。
最初のツンツンっぷりはどこへ行った?というくらいわんこ化が止まらない本郷。
読んでいるうちにだんだん可愛くなっていってしまいます。
本郷と本郷の元カレ・堂埜とのすったもんだに巻き込まれていく内に、だんだんとほだされていってしまうノンケの南雲。
本郷からゲイでMなんだと告白されてもあまりピンと来ず、そこまで動じていなかったというのに、ゲイバーのママ・カオルのちょっとした悪ふざけで本郷に足を舐められて何かが目覚めてしまう。
けれど、恋愛に発展するまでが少し早いかなとも感じます。
と、ぽんぽんっとくっ付いた後のベッドシーンがなかなか良くてですね。
乳首を弄られたり、肩に噛み付かれると震えてしまうほど感じてうっとりとする本郷はただの変態なんだと思う。
自分がして貰って嬉しいこと=優しさだと思っている物凄い発想の持ち主なので、初めてだと言う南雲にも容赦なくぐいぐい攻める!
本郷はMなの?Sなの?どっちなの?
Mであるということは、同時にSの部分もあるという表裏一体。
まさにタイトル通り、裏を返せば…ということでした。
言葉責めと奥まで突かれる快楽に、初めてなのにトコロテンしてしまうくらいとろとろにされて感じちゃう南雲もMの才能があるのでは。
全体的にお話のトーンはコミカル寄りでとても読みやすいです。
あらすじやテーマにあるSMというものが先行してしまって、どうしてもSMらしさを求めてしまいますが全く痛いものはありません。
ディープなものをお求めの方にはおすすめは出来ませんが、Mっ気のある攻めがノンケの受けにいじらしく片想いをする様子や、斜め上の発想で物事を考えている様子が楽しく読める作品です。
あまりSMを考えずに読むと更に楽しめるかな?と。
そして、バタバタと暴れた結果カオルさんにひょいっと回収された堂埜には、ぜひカオルさんとくっついて受けて欲しい気持ちでいっぱい。
Sかと思いきや、それがひっくり返るような新たな可能性が芽生えるかも?(笑)
栗城さんの作品は名前買いしてしまいます。
どの作品も私的にほぼハズレが無いので安心して買えます。
このドM本郷…本物のSMは知らないのですが何となくMの生々しさを感じます。知らないけど。
作品としては好きなのですが、この2人はカップルとしてはどうなのだろう?
このS役を望まれる南雲さんはドM熟練者の本郷さんに応えられるんだろうか?
応えるにしても相当知らない世界の扉を開かないと無理っぽいですよね。
読んだ感想は南雲さんはノーマルの領域から出られない(SM的に)人のような気がする。
素敵なカップルだとは思いますが性嗜好的に大丈夫なんだろうか?
本郷の望むものはドMで南雲は犬(生物的に)の調教でしょ。根本的にズレてると思うのだけど。
モヤモヤする~。
「大丈夫でした!バッチリ相性最高!」を読みたいので続編希望。
栗城偲さんはおすすめいただいていた別の作品があったのですが、楽しみに取っておいていて、先に読んだこの作品がお初となりました。梨とりこさんのイラストが大好きなのです。
フィジカルなエロもコーフンいたしますが、メタなエロもハァハァ滾るクチなもので、SM、特にMの心理について登場人物に言葉で解説させる体を取ったこのお話はとっても新鮮、かつ勉強になりました。だってだって、恋愛感情って基本SMだと思うのですもの…。
メインカプは塾講師の本郷と同じ職場の事務員、南雲。二人は喫煙所で顔を合わせる程度の間柄。本郷は担当授業で見せる生徒への指導においては「鬼軍曹」の異名を持つドS講師で、南雲は彼にあまり良い印象を抱いてはいなかったのだけれど、ひょんなことから本郷がゲイであることを知って…。
例えばSM属性のある人が、好きだから相手が望むことをして叶えてあげたいとか、自分がして欲しいことを相手にしちゃうなんてことを、恋愛対象となった相手の嗜好が未知数の段階で実践しちゃマズいわけです。(この場合は暴力を指しますので。)ところが、好きすぎて思わず痛がることを相手にやってしまい、さりげなくその反応を楽しむといったエピソードが出てくるんですけど、そこから当人にMについて講釈させてストーリーを展開していくんですよ。それが自然な流れで進むので、個人的には実に鮮やかだなぁと。
本郷行きつけのバーのママ、カオルさんがまた頼りになる人。デカい男でガチムチ系オネエなんだろな。男気のあるオネエは大好きなキャラだし、お店のお客さんとかも雰囲気が良くて、女性入店可ならこんなバーに行ってみたいなーって、思っちゃいました。本作はえっちシーンが言葉責めに近く好みだったので、他の作品を読むのが楽しみになりました。
この作品でM攻めに開眼し、ぼんやり抱いていた萌えをハッキリ自覚したのは言うまでもありません…。そして実際に作品を読んでみたら、予想とは違った!という感想だとしたら、作家さまの思うツボなのかとも思います。
ええっと……。
ドSだと思ってた自分の職場の塾講師が実は、ドMだったと判明したことからくる戸惑い……というのがテーマだったと思ったのだけれど……。
どうやら、私が思っていたのとまったく違う話が展開されていた!!
塾の事務員を務める南雲は、鬼軍曹とあだ名される数学講師の本郷が苦手。
どうやら本郷は、他の人間には優しいのに、南雲にだけ厳しいようなのだ。
けれど、どういうわけだか南雲は本郷との遭遇率が高い。
避けよう、避けようと思っているのにも関わらず、喫煙室でばったりあってしまったり、おまけに自宅まで近かったり……そうこうしているうちに、少しずつ本郷との距離が近くなり、一緒に帰るようになる。
そんな折、男に殴られる本郷を南雲が助けたところ、実は本郷はゲイでMで、おまけに南雲のことが好きなのだ、と告げられる。
突然の展開に驚く南雲だったが、本郷は南雲につれなくされることさえも「喜び」だと言い……
という話だったんですが……。
結局、私には本郷のどこがドMだったのかわからない!! まーったくわからない!!
確かに、前の彼氏には暴力を振るわれていて、それでも嫌ではなかったようなのだけれど、別に南雲と付き合い始めてからはドM的な行為を強要するわけでもなく、いたってまともで。
むしろ、ドSなんじゃないのかと思うくらい、一度リードを許したらぐいぐいくる感じで、挙句の果てに、南雲が受けだし……。
いやいや待って、ドMな攻めって何!? どんなの?? って思ったけど、結局、答えは出ませんでした。
違う……私が読みたかったのはこういうSMじゃない……と大きく打ちひしがれる結果になりました。
えーっと、普通のSM話を期待しているなら読まない方がいいです。
というか、変にSだとかMだとかの設定を入れるから、妙な期待感を持つわけで、そういう期待をしなければ十分に面白い本だと思います。
ただ、個人的には逆に思いっきりぶっ飛んで、Sじゃない攻めに「ガンガン攻めて!!」って懇願してくれる話にしてくれた方が読みがいがあったような気がしました。