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4月にコミックスが出るようなので、懐かしくなって読み返しました。
読み切り6編と描き下ろし漫画1編とあとがき。
雑誌で見かけてほかのも読みたくなって購入した記憶があります。
好きになった最初のきっかけはとにかく『東京ボーイミーツボーイ』が大好きで、絵とか雰囲気がスタイリッシュというかおしゃれだわ~と思ってうきうき眺めていました。
可愛いけど男子で童顔に見えるけど大人って作品なんだか好きみたいです。
あと『サマーホリデーメモリアル』のなにげにアオ〇ンしているところも、ちょっwwまてまてwwwヴぁかッwwwと思いながら読めて面白かった。
また『然るに自業自得というものは』では着物姿の講師が出てくるんですが、お家も日本家屋で、着物で日本家屋BL良い!!…もっと日本家屋と着物を堪能したかったですが、やっぱり短編なのでそれ相応です。
日本家屋と着物BL世の中に増えてくれればいいのに。
エロスは無い~少な目なお話がいろいろでした。
絵が可愛いしきれいで私は大好きです。
確かに、静かにしてほしい。
そう切実に願った作品となりました。
攻めは長身明るい、ちゃらい。
ピアス山盛り。
受けは黒髪メガネ、風紀委員。
どんな展開になるかが想像つきやすいわかりやすい作品でした。
義理の兄弟もの、先輩後輩もの、
教師と女性に間違われちゃうくらい綺麗な痴漢までされちゃう男子、など
ど定番ラッシュでした。
ど定番であっても、面白かったと思えるものと、はいはい。と思ってしまうものの違いは
自分の好みに他ならない。
もっと手を抜いたらいいのに。
短編集で、お話のひとつひとつは、ストーリー展開に無理がなくて、読みやすくて可愛かった。
人物も、アップの表情とか「おっ」と思うくらい色気があるし、細くて骨っぽい指とか、好み。
惜しむらくは、人物のデッサンが、時々不安定な感じがしちゃうのと、
ここからは、全くの私の好みの問題なんだけど、
背景がうるさい、っていうか、無駄。
実のところ、デッサンがどうとか、お顔のパーツ位置が、なんて言うのは、画面全体の印象さえ好ましければ、たいした問題じゃない。
描き込みすぎないのが好き、なんて言うのは、時代遅れの趣味なのかなあ。
あら不思議。
この間『花音1月号』を購入した際掲載されていた桜田さんの作品を初めて読み、割と萌え足らずでどちらかと言うとマイナスな言葉を発していた記憶がある私。
繰り返し雑誌を見ている内に、徐々に気になるのです。
「白い紙での作品を読みたいなぁ(※雑誌だと質の悪いカラー紙が多いので)」
とウズウズしたので、迷わずポチってしまいました。
雑誌を見て「うーん」だったのに、何故『白い紙』と思ったのか……それはきっと、桜田さんの絵柄にあるかと思います。
線が細く、細やかな印象。
それでいて、指の関節はゴツゴツしていたり、髪の毛は一本一本柔らかく動いて居たりして動きがある。
繊細なタッチだったりすると、漫画誌だと線が掠れて消えかかったりしている事も時折有るのであまり好きじゃないんですよね。(←仕方ないとは言え。その点OPERAなんかは白系紙だったりするのでとても見やすい)
表題作の他、『兄弟なんかじゃない!!』『後輩♡基来君の場合』『東京ボーイミーツボーイ』『サマーホリデーメモリアル』『然るに自業自得というものは』が収録されています。
そして描き下ろしとして『お静かに!!~彼がピアスをはずす時~』『あとがき』の2つ。
初出の欄を見ますと、2010~2012年の作品が収録されているようなのですが、その2年の間で結構絵柄が変わられていますね。
最近の絵柄の方が、少し話題に上がられた、作家さんの影響を受けてる?と感じられるかも。
『東京~』『サマー~』があっさりめ、という感じでしょうか。
そんな中でも一番いいなぁと思ったものを。
◆『然るに自業自得というものは』
趣味で和服を着ている日本語学校の講師・鳴門武士38歳と、そこに通うアメリカ国籍のミツルのお話。
ミツルの悪戯のせいで階段から落ちそうになった鳴門。それを咄嗟に庇ったミツルが逆に左腕を折ると言う怪我をします。
ミツルは左が利き手、それが治るまでは責任を取って介抱しましょう、それではよろしくお願いします――と進んでいきます。
線が細く美少年なミツルは、きっとずっと鳴門が好きで。
傍に居る事に幸せを感じていたのだけれど、いつかはアメリカに帰らなければならない。
静かな葛藤のようなものをミツルの瞳が語っている感じがして良かった。
けれどやはり急な展開?
お前は男だよと知らしめる為に、いきなりしちゃいますか鳴門さん。
男なら諦めるとか言うなという言葉はいいんですが、その直後に致してしまうというのは如何な物か。
ただ、男なら~の台詞後、
「それなら僕は 女になりたかった」
と涙するミツルにはぐっと来るものがありました。
(だから、お前は女じゃないよと言う為に致したのだと分かるのですが…無理矢理じゃないかなと、展開的に)
ミツルが帰国して1か月後、又鳴門の前に現れます。
僕のバージン奪ったんだから責任とって結婚しなさいよ、と詰め寄る?ミツルが可愛かった♪
でもやっぱり、最後まで鳴門の言葉の言い回しに共感は出来ませんでした(-公-;)
トトトン、タン。
そう思ったのは、全ての作品が単調に思えたからです。
でも画は繊細でとても好きです。これからきっともっと色んな作品が読めるかな、と期待しているので、今後コミックス出たら買っちゃう作家さんかもしれません。
が、やはり茶鬼さんがおっしゃるとおり、明日美子さんっぽい絵柄です。
あと、なんとなくですけども館野とお子さん的な感じもうけました。
いわゆる足して2で割ったというか…。
オリジナリティとしてはどうなんだろうと辛口な事を述べつつも、
全体的に描きこんでいらっしゃるし、
白黒のバランスも悪くないし
アップが頻繁に使われているわけでもない。
ただ、指が細いのが気になってしまいました…。
男ならそれなりにがっつりしていて欲しいという私の好み故……。
申し訳ない。
だって、節くれだった太い指がココやあんなところに…とかいうのが
BLの醍醐味なんじゃないかと思うのです(あれ?違いますか;)
とりあえず、短編集という事で
各話の流れとしては無理が感じられなかったなーという印象なので
萌評価とさせていただきました。
今後、どんな作品をお描きになるか楽しみにしています☆