愛する人にこの身を捧げる!

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表題作花嫁は罪深く

李虎隆,25歳,華周国王
西林雪,18歳,宗の姫の身代わりとして送られる

その他の収録作品

  • 媚薬の戯れ
  • あとがき

あらすじ

他国を圧倒する強さを誇る華周の若き王・虎隆の元に、自国の密命を背負い花嫁の身代わりとして送られた雪。婚姻の儀の前に本物の姫と入れ替わるはずだった雪だが、清らかな乙女であることを証明する「破瓜の儀式」が行われ、虎隆の前で男であることを暴かれてしまう。剣を抜く虎隆の前で、雪は命を奪われることを覚悟するのだが…。
 愛を知らずに育った偽りの花嫁と、孤高の王が織りなす中華ラブロマンス?

(出版社より)

作品情報

作品名
花嫁は罪深く
著者
千島かさね 
イラスト
香林セージ 
媒体
小説
出版社
アスキー・メディアワークス(角川グループパブリッシング)
レーベル
B-PRINCE文庫
シリーズ
花嫁は罪深く
発売日
ISBN
9784048869898
3.3

(21)

(3)

萌々

(5)

(9)

中立

(4)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
6
得点
66
評価数
21
平均
3.3 / 5
神率
14.3%

レビュー投稿数6

身代わりの花嫁モノ

身代わりの花嫁モノの中華風ファンタジーです。何らかの事情で女性の身代わりになる(そして嫁ぐ)という作品はいくつか読んだことがありますが、その中でも断トツの理由の弱さだったので「中立」評価です。

うーん…嫁ぎ先の王様にお姫様の面が割れていないのであれば、沢山いたであろう女官の誰かを身代わりにしたほうがまだマシだったんじゃないかなーなんて…。

そんな序盤と、なんだかご都合主義でまとまってしまった終盤は気になったものの、それ以外は中華風の雰囲気もしっかりあって、何より虎隆が器の大きい素敵な男性だったのは良かったと思います。

0

まるっと

中華ファンタジーと括るのには若干薄い内容のような気がしますが割とよくできていたので読んでいて飽きるようなことはなかったです。
舞台に合わせてだと思うのですが文章がずいぶん固く作られているように思いました。でも堅苦しすぎて読みづらいとかもなく逆に雰囲気にとってもあっていてよかったです。
最後のほうが少しうーんと思うことやここは最後どうなったの?(作中の内容にはそれほど支障はないところなのですが)というところが気になったのですが総評的にはよかったです。
中華ファンタジーが好きな方はご一読してもいいかもですくらいのおすすめです。

0

命の重さ

初読み作家さんです。中華風はあまり好みではないのですが、身代わりや花嫁が大好きなので手に取りました。

結果は…面白かったです!
父親の呪縛から自分を大切にできない雪と、周りが敵だらけで誰にも心を許せない虎隆。雪が人を愛することを知り、変わっていく過程が良かったです。最初は国のために捨て駒になる覚悟でいたのに、虎隆のために生きたい…でも、何の憂いもなく生きさせたいと自ら囮になった時にはキュンとしました。虎隆も王なので、傲慢なところもあるけど強いし、最初から雪に対しては優しくて守ろうとしてて、好きなタイプの攻めでした。

恋愛面だけではなく、敵の陽鬼や神官の宝仁とどうなるのかもドキドキしながら楽しめました。健気で男らしい受けが好きなので、一生懸命な雪が気に入りました。読んで良かったです。

3

悪くない!

読む前から、
表紙の絵から、中華風?
タイトル、あらすじから、花嫁で身代わり?
ということで、大半は妄想予想で先が分かってしまう作品だと想いつつ、
何か予想外はないかな~と期待して購入しました。

予想外だったこと・・・
これが、結構しっかり書いてあるな~ということでした。
(失礼なことを言ってすみません)
中華風設定などを考えると「薄いな~」とは感じてしまうのですが、
まあ、悪くない。

花嫁、身代わりもの好きの方には、読むんで損は無い作品かと思います。

3

身代り花嫁

王道系の身代り花嫁で、なんちゃって中華なストーリーです。
攻め様はいずれ世界を制するのではないかと言われている若き華周国王で自身の国の
繁栄の為に、他国から攻め入られ危機的状況に陥っている宗国に助けの手を差し伸べる。
その友好の条件として宗国の姫を花嫁にと申し入れる。
しかし、宗国では、川に毒を入れて窮地に陥れたのは華周国ではないかと言う疑惑が
姫可愛さの王からあがり、それを調べる為に、姫の輿入れの女官として男である
受け様が付き従う事になるのです。
受け様は、宗国でも王の寵臣である父親からの密命を受けるのですが、受け様は父親に
初めて認めてもらえる事が出来ると思うような健気さんです。
受け様の母は色町の芸子で、受け様はその綺麗な母親譲りの美貌だけが取り柄だと
言われ、異母兄たちから蔑まれていたんですよね。
それが、今回の事で認められると喜び勇んで任務に赴くのです。

しかし、輿入れの途中で敵国に襲われ、姫が殺されてしまい、別の姫と入れ替わる間の
偽の花嫁として攻め様の元へ出向くことになります。
前半部分を読むと傲慢かと思った攻め様ですが、意外に物わかりが良くて古い神事を
嫌うような感覚の新しい攻め様でした。
姫の振りをして、死ぬ覚悟の受け様を許し、身代りを受け入れる度量のある攻め様。
そんな攻め様を好きになり、初めて祖国以外で命をかけてもいいと思える相手になる。
ちょっと言葉が足りない攻め様ですから、受け様が誤解してしまうが、
物語はハッピーエンドで、攻め様を裏切る神官と受け様の国の敵を一気に始末するような
全て丸く収まるお話です。
誰にも愛することを教わらなかった受け様が攻め様と出会った事で愛することを想え
そして胸の苦しさも味わう感じかな。
なかなか甘いラブストーリーだと思います。

2

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